睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治るのか | 自分でできる対策から治療法まで解説

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、多くの人々に影響を及ぼす深刻な睡眠障害です。

夜間に呼吸が一時的に停止するこの症状は、日中の疲労感や集中力の低下、さらには心血管疾患のリスクを高めることがあります。

本記事では、SASが治るのかという疑問に答えるとともに、自分でできる予防策や日常生活の改善方法、そして医療機関で行われる具体的な治療法について詳しく解説します。

健康的な睡眠を取り戻し、質の高い生活を送るための第一歩を踏み出しましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治るの?完治するの?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、まるでダムが決壊するように、その原因や重症度によって治る可能性もあれば、付き合っていく必要性も出てくる病気です。

例えば、風邪を引いて鼻が詰まっている状態を想像してみてください。この時、鼻で呼吸ができず、口呼吸になったり、いびきをかいたり、ときには呼吸が苦しくなることがありますよね。このような場合は、風邪が治り、鼻詰まりが解消されれば、睡眠時無呼吸症候群の症状も自然と改善していきます。まるで、ダムに詰まった土砂を取り除けば、再び水がスムーズに流れるようになるのと同じです。

しかし、肥満が原因で睡眠時無呼吸症候群になっている場合は、少し状況が変わってきます。肥満の人は、気道の周囲に脂肪が蓄積し、気道が狭くなっています。これは、ストローの周りに粘土をくっつけて、空気の通り道を狭くしてしまうようなイメージです。その結果、空気が通りにくくなり、無呼吸やいびきなどの症状が起こりやすくなります。

このような場合、ダイエットをして体重を減らすことで、気道が広くなり、睡眠時無呼吸症候群の症状を改善できる可能性があります。これは、まるで、ダムの貯水量を減らすことで、水圧を下げ、決壊を防ぐようなものです。しかし、残念ながら、一度狭くなった気道が完全に元に戻るわけではありません。

肥満以外にも、扁桃腺肥大やアデノイド肥大が原因で睡眠時無呼吸症候群を発症する子供たちも多くいます。これらの場合、手術によって扁桃腺やアデノイドを取り除くことで、気道が確保され、睡眠時無呼吸症候群が完治する可能性があります。これは、ダムに設置された余分な水門を撤去し、水の流れをスムーズにするようなものです。

つまり、睡眠時無呼吸症候群の原因が一時的なものであれば、自然に治ったり、生活習慣の改善で治ったりする可能性があります。しかし、肥満などの根本的な原因がある場合は、その原因を解消しない限り、睡眠時無呼吸症候群を完全に治すことは難しいと言えるでしょう。

ただし、睡眠時無呼吸症候群の症状を改善し、健康的な生活を送ることは十分可能です。適切な治療法を選択することで、症状をコントロールし、合併症のリスクを減らすことができます。SASと診断された場合は、自己判断せずに、医療機関を受診し、医師に相談することをおすすめします。

 

自分でできる!睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状を緩和させる方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたり、「もしかしたら自分も?」と不安に思っている方もいるかもしれません。まずは、できることから対策を始めてみましょう。睡眠時無呼吸症候群の症状を和らげるために、自分でできることがいくつかあります。

 

肥満改善

太っている方は、そうでない方に比べて、気道の周りに脂肪が溜まりやすくなります。その脂肪が気道を狭くしてしまうため、呼吸がしにくくなってしまうのです。

適度な運動やバランスの取れた食事を心がけ、体重を減らすようにしましょう。

 

飲酒量を減らす

お酒を飲むと、筋肉がリラックスして、気道が狭くなってしまいます。寝る直前に飲酒すると、その影響で睡眠中の無呼吸が悪化しやすくなります。

これは、お酒が筋肉を弛緩させる作用によって、舌の付け根や喉の奥にある筋肉も緩んでしまい、気道が狭くなるためです。特に、普段からお酒に強い方でも、寝る直前の飲酒は、無呼吸のリスクを高める可能性があります。

例えば、普段はあまりいびきをかかない人が、お酒を飲んだ晩だけひどいいびきをかく、というのはよくあることです。

寝る前の飲酒は避け、飲酒量を控えるように心がけましょう。

 

禁煙

タバコの煙は、気道を刺激して炎症を起こし、狭くしてしまいます。また、タバコに含まれるニコチンは、睡眠の質を低下させる原因となります。

タバコの煙は、気道の粘膜に炎症を起こし、むくみを引き起こします。すると、気道が狭くなり、呼吸がしにくくなってしまうのです。さらに、ニコチンには血管を収縮させる作用があり、血流が悪くなることで、体内の酸素供給が滞りやすくなります。

禁煙は難しいかもしれませんが、健康のためにも、少しずつ減らしていくことをおすすめします。

 

睡眠薬を処方

睡眠薬の中には、筋肉をリラックスさせる効果が強すぎるものがあり、気道が狭くなってしまうことがあります。

睡眠薬の中には、筋肉を弛緩させる作用が強いものがあり、気道の筋肉も緩んでしまい、気道が狭くなってしまうことがあります。

睡眠薬を服用する際は、必ず医師に相談し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に影響を与えないものを処方してもらいましょう。

 

寝るときの姿勢を改善

仰向けで寝ると、舌が喉の方に落ち込みやすく、気道を狭くしてしまうことがあります。

横向きで寝ることで、気道が確保されやすくなり、無呼吸の改善に繋がります。横向きで寝ることに慣れていない方は、抱き枕を使うなどして、楽な姿勢を見つけてみましょう。

 

病院へ!睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治す方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたら、症状の改善や合併症の予防のために、医師の指示に従って適切な治療を受けることが大切です。治療法は、症状の程度や患者さんの状態に合わせて選択されますが、大きく分けて、CPAP療法、マウスピース療法、手術の3つがあります。

 

CPAP療法

CPAP療法は、就寝時に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げておくことで、無呼吸を防ぐ治療法です。CPAPは「シーパップ」と読み、「経鼻的持続陽圧呼吸療法」という治療法の英語の頭文字をとったものです。

例えるなら、空気の通り道である気道が、睡眠中に寝苦しさでつぶれてしまう状態をイメージしてみてください。CPAP療法は、このつぶれた気道に、ちょうど風船に空気を入れるように、空気を送り込むことで、気道の閉塞を防ぎます。

CPAP療法は、睡眠時無呼吸症候群の治療において、最も効果的で標準的な治療法とされています。特に、肥満の方によく見られる、気道の周囲に脂肪が蓄積することで気道が狭くなるタイプの無呼吸に効果があります。

 

CPAP療法のメリット

  • 無呼吸やいびきの改善効果が高い
  • 睡眠の質を向上させる
  • 日中の眠気や倦怠感を軽減する
  • 高血圧や心臓病などの合併症リスクを低下させる

CPAP療法のデメリット

  • マスクの装着感が合わない場合がある
  • 鼻詰まりや口の渇きなどの副作用が出ることがある
  • 治療を継続するために、毎日の装着が必要

 

マウスピース療法

マウスピース療法は、就寝時に装着するマウスピースを用いて、下顎を少し前に出すことで気道を広げ、無呼吸を軽減する治療法です。

マウスピース療法のメリット

  • CPAP療法に比べて、コンパクトで持ち運びしやすい
  • 装着が比較的簡単
  • 鼻詰まりなどの副作用が少ない

マウスピース療法のデメリット

  • CPAP療法に比べて、効果が低い場合がある
  • あごの痛みや歯並びが悪くなるなどの副作用が出ることがある
  • 重度の睡眠時無呼吸症候群には適応とならない場合がある

 

手術

手術療法は、気道を狭くしている原因となっている部分を手術によって取り除き、呼吸をスムーズにすることを目的とした治療法です。扁桃腺肥大や鼻中隔彎曲症など、特定の原因がある場合に有効な治療法です。

手術療法の種類

  • 口蓋垂咽頭形成術(UPPP):のどちんこ(口蓋垂)や軟口蓋の一部を切除し、気道を広げる手術。
  • 鼻中隔矯正術:鼻中隔の曲がっている部分を矯正し、空気の通り道を広げる手術。
  • 下顎骨移動術:下顎を前方に移動させることで、気道を広げる手術。

手術療法のメリット

  • 原因となっている部分を根本的に治療できる
  • 治療効果が永続的に期待できる場合がある

手術療法のデメリット

  • 手術に伴うリスクや合併症がある
  • 全ての睡眠時無呼吸症候群に適応があるわけではない
  • 手術費用がかかる

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療するにはどうすればいい?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法は、患者さん一人ひとりの症状の重さや原因、生活習慣によってオーダーメイドで決まります。専門医による丁寧な診察と検査結果に基づいて、最適な治療法が選択されますのでご安心ください。

睡眠時無呼吸症候群の治療法は様々ですが、大切なのは自己判断せずに、医療機関を受診し、専門医の指導を受けることです。専門医のアドバイスのもと、自分に合った治療法を見つけていきましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「大きないびきが気になる…」「日中、我慢できないほどの眠気に襲われる…」 そのような症状に悩まされていませんか? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性も考えられます。

「もしかして…」と感じたら、まずは医療機関への相談が大切です。 しかし、「仕事が忙しくて、なかなか病院に行く時間がない」「小さな子どもがいるため、病院へ連れて行くのが大変」といった理由で、受診をためらってしまう方も少なくないでしょう。

そんな方々にぜひおすすめしたいのが、オンライン診療です。 インターネット環境があれば、自宅や職場など、場所を選ばずに受診できます。 例えば、会社の昼休みにパソコンから診察を受けたり、お子さんを寝かしつけた後にスマートフォンから相談したりすることも可能です。

オンライン診療では、医師に睡眠時無呼吸症候群の症状や不安なことを相談できます。 例えば、「寝ている時に呼吸が止まっていると妻に言われた」「日中、強い眠気で仕事に集中できない」といった具体的な症状を伝えることで、医師はより的確なアドバイスや診断を行うことができます。

医師が必要と判断した場合は、対面での診察や検査を案内されます。 多くの場合、オンライン診療で問診を受けた後、医療機関で簡易検査を行い、精密検査が必要であれば専門の医療機関を紹介する流れとなります。

オンライン診療は、時間や場所の制約が少なく、手軽に受診できることが大きなメリットです。 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、ぜひオンライン診療も検討してみてください。

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査入院とは?治すには入院が必要なの?

 

「最近、どうも疲れが取れない」「日中、強烈な眠気に襲われる」と感じていませんか?もしかしたら、それは睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」のサインかもしれません。

SASは、決して他人事ではありません。成人の約3人に1人が潜在的に抱えている可能性があると言われています。

例えば、こんな経験はありませんか?

  • 「昨日のいびき、すごかったよ!」と家族から指摘される:SASの患者さんの多くは、大きないびきをかきます。これは、狭くなった気道に無理やり空気を送り込もうとすることで、喉の奥が振動するためです。まるで、細いストローで勢いよくジュースを吸うような状態です。
  • 朝起きても、頭がスッキリしない:睡眠中に呼吸が止まることで、脳が酸素不足に陥り、質の高い睡眠が得られません。結果として、起床時の頭痛や倦怠感を引き起こすことがあります。
  • 日中の会議中、睡魔に襲われる:SASの患者さんは、日中に強い眠気や集中力の低下を感じることがあります。これは、睡眠不足が慢性化しているためです。

これらの症状に心当たりがある方は、SASの可能性があります。 SASは、適切な治療を行わないと、高血圧や糖尿病、心臓病などのリスクを高めることが、近年の研究で明らかになってきました。早期発見・早期治療が重要です。ぜひ、医療機関を受診して相談してみましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある場合は検査入院が必要?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断には、精密検査が必要です。多くの場合、この精密検査は一晩病院に泊まって行われます。睡眠中の呼吸の状態を詳しく調べるためです。ですが、現在は精密検査も自宅でできるようになりました。つまり、必ずしも入院が必要ではないということです。

検査入院が必要かどうかは、患者さんによって異なり、一概には言えません。日中の眠気や倦怠感といった自覚症状の程度、肥満や高血圧などの合併症の有無、そして簡易検査の結果などを総合的に判断します。

 

一般的な睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査の流れ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査は、まるで探偵が事件を解決するような、段階的なプロセスを経て行われます。

 

① まずは「手がかり」を探す「簡易検査」

最初のステップは、自宅でできる簡易検査(PG検査)です。これは、指に装着する小さな機械が、睡眠中の呼吸や血中酸素の状態を記録します。例えるなら、指先にいる小さな探偵が、寝ている間の体の変化を観察してくれるようなものです。この検査でSASの可能性が示唆された場合、より精密な検査に進みます。

 

② より徹底的に検査する「精密検査」

精密検査は脳波や心電図、呼吸の状態など、様々な角度から体の状態をモニタリングします。今までは、1泊入院して行う検査が主流ではありましたが、現在は自宅でも可能となり、より利便性が増しました。

最近の研究1では、成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の診療ガイドラインの質を評価しており、検査の重要性も強調されています。適切な検査と診断は、患者さんにとって最適な治療法を選択する上で非常に重要です。

 

『自宅でできる簡易検査』と『検査入院』の違い

「自宅でできる簡易検査」は、文字通り自宅で手軽にできる検査です。指に洗濯バサミのような小さな機械を挟んで寝るだけで、睡眠中の呼吸の状態(呼吸が止まっていないか、いびきがうるさくないかなど)を測ることができます。費用も比較的安く、検査結果が出るまでの時間も短いというメリットがあります。

しかし、これはあくまでも簡易的な検査です。精密な検査結果が出ない場合があり、SASの確定診断には不向きです。

一方、「検査入院」は、病院に一晩泊まって、より詳しい検査を受ける方法です。脳波や心電図、呼吸の状態などを同時に測定することで、SASの重症度や原因を詳しく調べることができます。

この検査入院は、より正確な診断結果を得ることができるというメリットがある反面、費用が高額になりやすいことや、入院の手間がかかるというデメリットもあります。

前述したように、今では、この検査入院と同様の検査が自宅でできるようになったため、わざわざ入院する必要性はなくなったと言えます。

検査を受ける際には、医師に相談して、自分に合った検査方法を選びましょう。

 

検査入院の費用

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査入院。一体いくらかかるのか、不安になりますよね。費用は、入院日数、個室か相部屋かによって変わります。

精密検査自体は、保険点数が定められており、概ね約1万〜3万程度となります。

これらの検査費用は、健康保険が適用されます。3割負担の方であれば、費用の3割を負担することになります。仮に検査費用が10万円だった場合、自己負担額は3万円になります。

しかし、高額な医療費がかかった場合には、高額療養費制度を利用することで、自己負担額をさらに抑えることができます。これは、一定額以上の医療費を支払った場合に、その超過分が払い戻される制度です。

 

検査入院の流れ

ここでは検査入院の流れを具体的にイメージしやすいように、病院での1泊2日を例にお話していきます。

まずは病院で入院の手続きを済ませます。

睡眠中の脳波や呼吸状態、心拍数、血中酸素濃度などを測定するためのセンサーを体に装着します。 これらのセンサーを通して、睡眠中に身体で何が起きているのかを詳しく調べます。

検査後はセンサーを取り外し終了です。

当日には検査結果はでないため、結果を聞きに外来受診が必要なケースがほとんどです。

検査結果に基づいて、睡眠時無呼吸の重症度やその後の治療方針(CPAP療法など)について説明を受けます。

睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、自宅での生活改善のアドバイスも受けられます。 疑問や不安なことがあれば、遠慮なく医師や看護師に相談するようにしましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「最近、寝ている間の呼吸がおかしいって家族に言われた…」「日中、強烈な眠気に襲われることがある…」と感じていませんか?もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

SASは、文字通り睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。例えるなら、寝ている間に体が「電池切れ」を起こしてしまい、呼吸をすることを忘れてしまうような状態です。そして、この状態が長く続くと、高血圧や糖尿病などの深刻な病気を引き起こすリスクも高まります。

そこで、近年注目されているのがオンライン診療です。仕事や家事などで忙しい方でも、自宅にいながら専門医に相談することができます。

例えば、「仕事で疲れてしまって、なかなか病院に行く時間がない…」という方でも、オンライン診療であれば、空いた時間にスマホやパソコンを使って気軽に相談できます。これは、まるで家にいながら専門医に往診してもらっているような感覚と言えるでしょう。

オンライン診療では、あなたの症状を詳しくヒアリングし、SASの疑いがあるかどうかを判断します。さらに、自宅でできる簡単な検査キットをご紹介したり、状況に応じて医療機関での検査をご案内したりすることも可能です。

「病院に行くのはちょっと気が引ける…」「まずは、どんな病気か知りたい…」という方は、ぜひオンライン診療をご活用ください。

簡易検査、精密検査ともに自宅でできるため、入院する手間はなくなるかもしれませんね。

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参考文献

  • Xu X, Peng Q, Meng L, Yang H, Wang Y, Luo Y, Dong M, Wang C and Wang M. “Quality assessment of clinical practice guidelines for adult obstructive sleep apnea: A systematic review.” Sleep medicine 118, no. (2024): 16-28.

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は何科を受診すればいい?

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いを感じて、「受診してみようかな?」と考えている方もいるかもしれません。

普段かからない診察だから何科に受信すればいいかわからないかと思います。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診察は呼吸器内科、耳鼻咽喉科、内科、オンライン診療(1番おすすめ)でできます。

どちらでも診察はできますが、それぞれ特徴があるので本記事で解説を行います。

睡眠時無呼吸症候群は決して珍しい病気ではなく、放置すると様々な病気のリスクを高めます。少しでも気になる方は、医療機関への受診をお勧めします。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療は何科?それぞれの特徴も紹介

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたり、その可能性を指摘されたりすると、一体どの診療科を受診すれば良いのか迷ってしまいますよね。この章では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療を行う主な診療科と、それぞれの科の特徴について詳しく解説していきます。

 

呼吸器内科

呼吸器内科は、肺や気管支など、呼吸に関わる臓器の病気を専門的に扱う診療科です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気なので、呼吸器内科が専門的に診療を行います。

呼吸器内科医は、肺の機能検査や睡眠中の呼吸の状態を詳しく調べる検査(PSG検査など)を行い、SASの重症度を評価します。

 

  • メリット
    • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に精通した医師が多い。
    • 検査から治療、その後の管理まで一貫して受けることができる。
    • CPAP療法などの機器治療にも対応している
  • こんな人におすすめ
    • いびき、無呼吸、日中の眠気など、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の典型的な症状がある人
    • 呼吸器系の持病がある人
    • 専門的な検査や治療を受けたい人

 

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、耳、鼻、喉の病気を専門的に扱う診療科です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の中には、扁桃腺肥大やアデノイド肥大、鼻中隔彎曲症など、耳鼻咽喉科的な要因で発症するケースもあります。

例えば、鼻中隔彎曲症があると、鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸になりがちです。この状態が続くと、気道が狭くなり、SASのリスクが高まると考えられています。

  • メリット
    • 鼻や喉の構造的な問題を改善する手術など、根本的な治療を受けられる場合がある。
  • こんな人におすすめ
    • 鼻づまりがひどい人
    • 扁桃腺やアデノイドが大きいなど、喉の奥が狭い人

 

内科

内科は、体の様々な臓器の病気を幅広く診る診療科です。

最近では、内科の中でも、生活習慣病や睡眠障害に力を入れているクリニックも増えています。内科では、SASの原因として考えられる生活習慣病の有無を調べたり、他の病気が隠れていないかなどを総合的に判断します。

  • メリット
    • 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を合併している場合、まとめて相談できる。
    • 他の病気の可能性も考慮して、総合的に診察してくれる。
  • こんな人におすすめ
    • 高血圧や糖尿病などの生活習慣病を持っている人
    • 健康診断で睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いを指摘された人
    • まずは、気軽に相談に乗ってほしい人

 

オンライン診療

オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンなどを使い、ビデオ通話で医師の診察を受けられる診療方法です。

最近では、オンライン診療に対応しているクリニックも増えてきているので、上手に活用してみましょう。

  • メリット
    • 自宅にいながら診察を受けられるので、通院の負担を軽減できる。
    • 仕事や家事などで忙しい人でも、受診しやすい。
  • こんな人におすすめ
    • 病院に行く時間がない人
    • 近くに睡眠時無呼吸症候群(SAS)を診療している病院がない人
    • まずは、気軽に相談に乗ってほしい人

 

おすすめは気軽に受診できるオンライン診療

近年、スマホやパソコンで気軽に医療機関に相談できるオンライン診療が注目されています。睡眠時無呼吸症候群の診断は、問診や検査が必要となるため、オンライン診療だけでは完結しない場合もあります。

しかし、例えば「大きないびきが気になる」「日中、強い眠気に襲われる」といった症状がある方は、まずオンライン診療で医師に相談してみてはどうでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群の治療では、CPAP(シーパップ)という、鼻に装着して空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする装置を使うことが一般的です。オンライン診療では、CPAPの使用方法や効果、注意点などを詳しく説明してもらうことができます。

また、「CPAPマスクのサイズが合わなくて困っている」「治療を始めてから、口が渇きやすくなった」など、治療中の疑問や不安を気軽に相談することも可能です。

さらに、症状の経過観察もオンライン診療で行うことで、通院の負担を軽減できる場合があります。

ただし、オンライン診療に対応していない医療機関もあるため、事前に確認が必要です。

オンライン診療は、忙しい方や外出が難しい方にとって、睡眠時無呼吸症候群の治療をスムーズに進めるための、心強い味方と言えるでしょう。

当院でも、オンライン診療を使用したSASの治療を行っています。

以下から予約をしてみましょう。

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参考文献

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法 | 改善するための治し方・対処法

 

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と診断されたあなたは、きっと不安な気持ちでいっぱいでしょう。毎日使う医療機器や生活習慣の見直し…治療に積極的になれない方もいるかもしれません。

確かに睡眠時無呼吸症候群の治療には、ご自身である程度の努力が必要です。しかし、治療を続けることで、仕事で本来の力を発揮できるようになったり、他の病気のリスクを減らせる可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群の治療は、日々の生活を改善するだけでなく、未来の健康を守るための投資と言えるでしょう。専門の医師と相談しながら、あなたに最適な治療法を見つけていきましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治療すれば治るもの?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、高血圧や糖尿病のように、残念ながら完治する病気ではありません。

しかし、適切な治療を続けることで、これらの病気と同様に症状をコントロールし、健康的な生活を送ることができます。治療によって、無呼吸やいびきの回数を減らし、日中の眠気などの症状を改善できる可能性があります。

例えば、SASの治療でよく用いられるCPAP(シーパップ)という機械は、鼻にマスクを装着して空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする効果があります。例えるならば、空気の力でへこんだ風船を膨らませるように、狭くなった気道を広げてくれるのです。適切に使用することで、無呼吸の状態を改善し、睡眠の質を高めることができます。

しかし、SASは生活習慣と密接に関係しているため、治療と並行して、生活習慣の改善に取り組むことが重要です。肥満の人は体重を減らす、飲酒や喫煙を控える、寝る前の食事を避ける、など、規則正しい生活を心がけることで、SASの症状を改善し、再発を予防することができます。

また、最近の研究では、GLP-1受容体作動薬という糖尿病の治療薬が、SASの症状改善にも効果があることが示唆されています。この薬は、食欲を抑制し、体重を減らす効果があるため、肥満を伴うSASの患者さんにとって新たな治療選択肢となる可能性があります。

SASの治療は、病気と上手に付き合っていくための第一歩です。専門医の指導のもと、自分に合った治療法を見つけ、健康な生活を目指しましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたら、治療を開始することが大切です。

 

CPAP(シーパップ)療法

CPAP療法は、SASの治療のまさに”王様”と言えるほど、一般的な治療法です。イメージとしては、就寝時に鼻に装着したマスクが、まるで”空気のスプリント”のように、気道を広げて無呼吸を防いでくれます。

CPAP療法は、重症のSASにも効果を発揮し、多くの場合、症状の改善や消失に繋がります。

参考:睡眠時無呼吸症候群のCPAP(シーパップ)治療とは?

 

マウスピース(口腔内装置)療法

マウスピース療法は、就寝時に装着するマウスピースが、下あごを少し前に出すことで気道を広げ、無呼吸を予防する治療法です。例えるなら、”アゴを優しく支える小さな添え木”のようなものです。

CPAP療法に比べて、比較的小さく、携帯にも便利なので、旅行や出張が多い方にもおすすめです。

 

手術による治療

SASの手術療法には、鼻やのどの気道を広げる手術や、あごの位置を矯正する手術など、様々な方法があります。これは、言わば、”気道のリフォーム”とでも言うべき治療法です。

手術療法は、CPAP療法やマウスピース療法で効果が得られない場合や、鼻中隔彎曲症や扁桃肥大など、生まれつき気道が狭いなどの問題が原因でSASを発症している場合に検討されます。

 

生活習慣の改善

SASの治療には、生活習慣の改善も重要です。肥満はSASのリスクを高める大きな要因の一つです。

 

具体的には、次のようなことに気をつけましょう。

  • 減量: 肥満は、まるで気道に”脂肪の枕”を乗せているような状態です。体重を減らすことで、気道が広くなり、呼吸が楽になります。
  • 禁煙: タバコは、気道を狭くするだけでなく、炎症を起こしやすくするため、SASのリスクを高めます。禁煙は、気道への”悪影響を取り除く”という意味で、非常に重要です。
  • 飲酒: アルコールは、筋肉を弛緩させるため、気道が狭くなりやすくなります。飲酒は、”気道を休ませる”ためにも、控えめにしましょう。
  • 睡眠薬: 睡眠薬の中には、気道の筋肉を弛緩させるものがあり、SASの症状を悪化させる可能性があります。睡眠薬を服用している場合は、医師に相談しましょう。
  • 睡眠姿勢: 仰向けで寝ると、舌根が気道を塞ぎやすくなるため、横向きで寝るようにしましょう。横向きで寝ることは、”気道を確保するための寝姿勢”と言えるでしょう。

これらの生活習慣の改善は、SASの治療だけでなく、健康的な生活を送る上でも重要です。SASと診断された方は、医師の指導のもと、生活習慣の改善にも取り組んでいきましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療することで治まるリスク

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、単なる「いびきがひどい」だけの問題ではありません。まるで、心臓という名のポンプに、何度も電源を入れたり切ったりするような負担をかけている状態といえます。

SASを放置すると、心臓は酸素不足に陥り、心筋梗塞や不整脈のリスクが高まります。これは、高血圧や糖尿病のリスクを高めることにもつながります。

例えるなら、SASは体の中で静かに時限爆弾のように潜んでいるようなものです。自覚症状が少ないため、多くの人は自分がSASだと気づいていません。

しかし、治療によってこの時限爆弾のスイッチを切ることができます。治療により、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを抑制できるという研究結果も出ています。

ある研究では、治療を受けた重症SAS患者さんは、治療を受けていない重症SAS患者さんに比べて、心血管イベントの発症率が減少したという結果が出ています。

これは、心臓への負担を軽減することで、心臓病のリスクを減らすことができるということです。

さらに、治療によって日中の眠気や集中力低下も改善されるため、交通事故のリスクを減らすことにもつながります。

SASは決して軽視できない病気です。しかし、適切な治療を受けることで、これらのリスクを減らし、健康的な生活を取り戻すことが期待できます。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療はまずオンライン診療へ

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれないけど、治療って大がかりなのかな…」「仕事が忙しくて、なかなか病院に行く時間がない…」 そんな風に感じていませんか?

実は、SASの治療は、まずオンライン診療からスタートすることも可能です。近年、スマートフォンやパソコンを使って自宅から気軽に医師に相談できるオンライン診療が普及しつつあります。

例えば、次のような患者さんにとって、オンライン診療は大きなメリットがあります。

 

  • 会社員Aさんの場合: 忙しい毎日で、病院に行く時間がなかなか取れないAさん。オンライン診療であれば、通勤時間や休憩時間などを利用して、診察を受けることができます。
  • 子育て中のBさんの場合: 幼いお子さんがいるBさんにとって、病院までの移動や待ち時間は大きな負担です。オンライン診療であれば、自宅で落ち着いて診察を受けることができます。

 

オンライン診療では、SASの症状や治療法についての説明はもちろん、検査の予約や治療開始後の経過観察、治療に関する疑問点の相談なども行えます。

もちろん、オンライン診療だけで全てが完結するわけではありません。症状によっては、対面での診察が必要になる場合もあります。

しかし、オンライン診療をうまく活用することで、時間や場所の制約を減らし、よりスムーズに治療を進めることが期待できます。まずは気軽にオンライン診療を利用して、SASの治療について相談してみましょう。

これは、あくまでも対面診療を補完するものであり、症状によっては対面での診察が必要になる場合があります。しかし、オンライン診療をうまく活用することで、時間や場所の制約を減らし、よりスムーズに治療を進めることができます。まずは、気軽にオンライン診療を利用して、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療について相談してみましょう。

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参考文献

 

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