睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が何度も止まる病気です。

 

睡眠時無呼吸症候群のほとんどが、“閉塞型睡眠時無呼吸症(OSAS)”と言われるものです。

 

上気道(空気の通り道)が塞がれることにより起こります。

 

閉塞の原因は、肥満・扁桃腺の肥大・鼻の疾患・舌の肥大・顎の後退などがあげられます。

 

また、顎が小さいと気道がふさがれやすいため、痩せているのに睡眠時無呼吸症候群を発症している方もみられます。

 

今回はマウスピース(スリープスプリント)治療についての説明です。  

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)のマウスピース治療とは

いびきや無呼吸の原因となる舌の落ち込みを軽減するため、下顎を前方に突き出した状態で、上下の顎を固定して気道を確保する方法です。

 

マウスピース(スリープスプリント)による治療は導入しやすく身体に負担が少ない、小型で携帯性にすぐれることなどから

①無呼吸症候群には該当しないがいびきが強い方

②無呼吸症候群でも軽症な方

③中等症以上の無呼吸症候群でCPAP療法を行ったが、CPAPが合わなかった方

などに用いられています。

 

歯ぎしり改善用やスポーツ用のマウスピースとは異なる形状をしています。

上記①の場合は自費作成(健康保険適用外)、②および③に該当する方は医科(内科、耳鼻咽喉科等)での診断が確定している場合は保険適応となります(マウスピースの種類により例外があります ※後述)。

 

マウスピースの作製に関しては歯科領域になるためで作製に慣れている歯科医での作製が勧められます。

※軽症:簡易検査または終夜睡眠ポリグラフ検査(ポリソムノグラフィ)で無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上15未満 ※中等症:AHIが15以上

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療で使用するマウスピースの種類とメリット・デメリット

 

上下一体型マウスピース(保険適用)

メリット

  • 保険適応となるため3割負担の方で1万~1万5千円前後で作製可能。

 

デメリット

  • SAS中等症以上には効果が乏しい
  • 上下が固定されているため下顎の位置の微調整が出来ない
  • 使用により不快感や顎関節を痛める時がある
  • 嚥下や咳がうまくできない

などが挙げられます。

 

上下分離型マウスピース(保険適用外)

メリット

  • 下顎の位置の微調整が出来るため、長期使用しても適切な状況で使用できる
  • 上下分離で顎を動かせるため、顎関節に負担が少ない。
  • 嚥下や咳ができる

 

デメリット

  • 保険適用外のため、製作費が高額になる(10万円以上)
  • SAS中等症以上には効果が乏しい

 

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マウスピース治療の流れ

睡眠時無呼吸症候群で軽症と診断された場合、医科(内科、耳鼻咽喉科など)での情報提供書を作成してもらい歯科受診。

歯科受診:

口腔内検査、レントゲン検査などによる歯の状態、顎関節の評価など踏まえ歯の型取り→作製

の流れとなります。

 

マウスピース治療が適切でないと判断されるケースとして以下のような場合が挙げられます。

  • 高度の鼻閉(耳鼻咽喉科医の治療が先に必要)●著明な扁桃肥大
  • 残存歯数の少ないもの ●顎関節症 ●重度歯周病● 明らかな顎形態異常(小下顎症)
  • 自己管理不能な精神障害 ●心身症

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療はマウスピースとCPAP(シーパップ)のどちらがいい?

どちらが良いか?については一概には言えませんが、保険適用の観点では軽症はマウスピース、中等症から重症レベルはCPAPの方が治療効果が出やすいと考えられます

症状の観点からはいびきがメインの方はマウスピース、いびきだけでなく無呼吸の指摘がある人、眠気が強い人はCPAPの方が効果を得やすいと考えられます。

その他、鼻炎や鼻中隔湾曲の有無、扁桃腺肥大の有無、巨大舌の有無、歯の状態など合併する症状に応じて効果も変わりますので、複数の選択肢の中からどれが合いそうかなどについては検査、診断含め医療機関と相談しましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)をそのまま放置すると?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を「たかが、いびき」と安易に考えて放置していませんか?

実は睡眠時無呼吸症候群は、知らないうちにあなたの健康を蝕み、様々な合併症の引き金となる可能性がある、恐ろしい病気なのです。

まず、睡眠時無呼吸症候群で最も問題となるのは、睡眠中に呼吸が何度も止まることです。

 

呼吸が止まると、体、特に脳への酸素供給が途絶えます。

脳は酸素不足に非常に敏感で、酸素が足りなくなるとパニック状態に陥り、体に「すぐに酸素を送れ!」という緊急信号を発します。

その結果、心臓は猛烈に働き始め、血圧が急上昇するのです。

このような状態が続くと、血管は常に高い圧力にさらされ、まるでゴムひもを何度も強く引っ張るように、徐々に硬く、もろくなっていきます。 これが動脈硬化です。

 

動脈硬化は、血管の壁が厚く、硬くなってしまう病気で、血管が狭くなり、血液の流れが悪くなってしまうのです。

動脈硬化が進むと、様々な合併症のリスクが高まります。心臓に酸素を供給する冠動脈が硬化すると、狭心症や心筋梗塞といった生命に関わる病気を引き起こす可能性があります。

 

脳の血管が硬化すれば、脳卒中のリスクも高まります。 また、睡眠時無呼吸症候群は糖尿病のリスクも高めることが知られています。

糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度が高くなる病気で、放置すると様々な合併症を引き起こし、生活の質を大きく低下させる可能性があります。

さらに、睡眠時無呼吸症候群によって睡眠の質が低下すると、日中の眠気が強くなり、集中力の低下や倦怠感を引き起こします。

これにより、仕事や学業のパフォーマンスが低下するだけでなく、居眠り運転による交通事故のリスクも高まります。

 

アメリカ心臓協会の声明でも、睡眠時無呼吸症候群は高血圧、心不全、冠動脈疾患、脳卒中などの心臓血管疾患のリスクを高めることが指摘されています。

特に、高血圧がなかなか改善しない方や、心房細動を繰り返す方は、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることが推奨されています。

 

このように、睡眠時無呼吸症候群は決して軽視できる病気ではありません。

 

「たかが、いびき」と考えて放置せず、少しでも気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしましょう。

 

早期発見、早期治療が、あなたの健康を守る上で非常に重要です。

 

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睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「もしかして、睡眠時無呼吸症候群かも…?」と不安を抱えながらも、忙しい毎日でなかなか病院に行く時間を取れない方もいるかもしれません。

 

特に、睡眠時無呼吸症候群は、初期症状が自覚しづらいこともあり、受診のハードルが高いと感じている方も少なくないでしょう。

 

そんな方におすすめなのが、オンライン診療です。

オンライン診療であれば、自宅や職場など、場所を選ばずに診察を受けることができます。

 

検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、CPAP療法などの治療が開始されます。

 

CPAP療法は、鼻にマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げ、無呼吸を予防する治療法です。

オンライン診療でも、医師からCPAP装置の使い方や注意点などの説明を受けることができます。

 

「もしかして…」と思ったら、まずはオンライン診療で相談してみましょう。手軽に専門医のアドバイスを受けることができます。

 

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睡眠時無呼吸症候群をもっと詳しく

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、さらに詳しく知りたい方は各記事をご確認ください。

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