睡眠中に何度も起きてしまう。

しっかりと睡眠時間を取ったにも関わらず、日中眠くなってしまう。

 

もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれません。

 

SASは、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気で、放置すると高血圧や心臓病などのリスクが高まります。

 

また日中の眠気は仕事のパフォーマンス低下にも繋がります。

この記事では、寝ている時に目が覚めてしまう中途覚醒を引き起こす原因ならびにSASとの関連についての解説を行います。

 

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寝ているときに目が覚めてしまう原因

不眠症のなかでも眠りについたあと途中で目が覚めてしまう症状は中途覚醒と呼ばれています。

途中で目が覚めると、眠りが浅い、ぐっすり寝た気がしない、昼間眠いなどの症状が問題になります。

 

中途覚醒の原因として

  • 生活習慣・ライフスタイルによる影響
  • 睡眠関連呼吸障害・運動障害の可能性
  • 精神疾患の可能性
  • 更年期障害
  • 泌尿器疾患の可能性
  • 加齢

などが考えられます。順番に見ていきましょう。

 

生活習慣・ライフスタイルによる影響

ストレス・不安

ストレス・不安は、中途覚醒の大きな要因です。

日常生活でのストレス・不安事や緊張状態が続くと、寝つきだけでなく眠りの質にも悪影響が出て、夜中に目覚めやすくなります。

ストレスが続くことでコルチゾールというストレスホルモンが過剰に分泌され、深い眠りを妨げます。

交代勤務・生活リズムが一定しない

交代勤務、特に夜勤がある人に多い理由です。

働いている時間が不規則であると、私たちの体内時計(睡眠覚醒リズム)が、自然の明暗リズムと合わなくなります。

このミスマッチが生じることが、目が覚めやすい理由になります。

アルコール摂取 

アルコールにはリラックス効果があり、寝つきやすくなる一方、睡眠の質に悪影響を及ぼします。

アルコールによる利尿作用により夜中にトイレに行きたくなることで、睡眠が中断されることがあります。

また、アルコールが肝臓で分解されると、アセトアルデヒドという物質が生成され、このアセトアルデヒドが体内に蓄積すると交感神経が刺激されるため、心拍数が増加し体が覚醒状態になりやすくなることも睡眠の質の低下を招きます。

さらに、アルコールは睡眠サイクルを乱し、深い眠りであるレム睡眠の時間を短くするため、結果的に睡眠の質が低下し中途覚醒を引き起こします。

 

睡眠関連(呼吸・運動)障害の可能性

睡眠関連呼吸障害 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠中に呼吸が一時的に停止するため脳が酸素不足を感じ、何度も目覚めてしまいます。

睡眠関連運動障害

周期性四肢運動障害

周期性四肢運動障害は、睡眠中に四肢(主に下肢)の筋肉が勝手に収縮や弛緩を繰り返すことで睡眠が妨げられ、中途覚醒を起こす疾患です。

しかし、本人には両足が動いている自覚はなく、疾患の発見が遅れがちなのが特徴です。

別名は睡眠時ミオクローヌス症候群でありその英語名Periodic Limb Movement DisorderからPLMDと表記されます。

 

むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群 Restless Leg Syndrome:RLS)は、就寝中に足がむずむずするなどの不快感を感じることで睡眠が妨げられる疾患で、睡眠障害の「睡眠関連運動障害群」に該当します。

 

PLDMおよびRLSともに鉄分が不足する貧血や腎不全との関連が指摘されております。

 

参考資料:国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部

 

精神疾患の可能性

うつ病

うつ病の人は夜中に目が覚めることが多く、再度眠りにつくのが難しいことがあります。うつ病に伴う精神的な疲労感や絶望感が、睡眠の質を低下させる要因とされています。

中途覚醒以外にも、寝付きが悪い(入眠困難)、朝早く起きてしまう(早朝覚醒)などの睡眠障害のパターンやそれぞれが合併したりもします。

 

更年期障害

女性ホルモンの変化(エストロゲンとプロゲステロンの低下)により、さまざまな心身の不調が現れるようになります。

中途覚醒もその症状に含まれ、夜間におけるほてりや発汗といった血管運動神経症状の出現や心理的ストレスなどが原因で、1〜2時間おきに目が覚めるようになるとされています。

また閉経後は睡眠時無呼吸症候群のリスクがあがる傾向があります。

 

泌尿器疾患の可能性

夜間頻尿

夜間頻尿とは、排尿のために1回以上夜間に起きる症状のことで、年齢を重ねると夜間頻尿になる人が増える傾向にあります。

症状が悪化すると中途覚醒が増え、睡眠の妨げになります。

 

参考資料:日本泌尿器科学会

 

加齢

加齢に伴い睡眠周期の変化・質の変化があげられます。

レム睡眠と深いノンレム睡眠が若い人に比べて少なくなるとされており、ぐっすり眠れた感じが減ります。

中途覚醒を減らす方法

中途覚醒の原因にもいろいろあり、複数が重なることもありますが減らす方法はあるのでしょうか?いくつか紹介しますので日常生活で試してみてください。

 1.毎日一定の時間に起きる

 規則正しい睡眠リズムを保つことは、睡眠障害の改善に効果的です。寝る時間よりも起床時間を一定にすることのほうが、体内時計が整います。

 2.日中に適度な運動をする

 日中に適度な運動をすると、睡眠の質が向上します。運動によって体温が上昇した後、体温が下がることで自然に眠りやすくなります。

寝る直前の激しい運動は交感神経を活発にし睡眠の質を下げる可能性がありますので注意しましょう。

 3.ストレスを減らす

日常生活におけるストレス要因を見つけ出し、適切な対処法を見つけることで中途覚醒の改善につながります。例えば、仕事や人間関係のストレスを軽減するために、リラックスできる時間を設けたり、瞑想やヨガなどのストレス解消法を取り入れたりすることが効果的です。  

 4.就寝前の飲食に注意する

就寝前の飲食は、胃腸を刺激し眠りの質を低下させます。消化に時間がかかる脂っこいものは避け、胃腸に負担がかからない軽い食事を心がけてみてください。

コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインには覚醒作用があるため、これらの飲み物は控えましょう。

 5.就寝前のスマホやパソコンの使用を控える

 就寝前は、スマホやパソコンの使用を控えましょう。スマホやパソコンが発するブルーライトは脳を刺激し、眠りを促すメラトニンの分泌を抑制します。

寝つきが悪くなるだけでなく、夜中に目が覚めやすくなります。

 6.就寝前の喫煙を避ける

 タバコに含まれるニコチンには覚醒作用があるため、カフェイン同様就寝前は控えるのがベストです。

また習慣的に喫煙をしている人は喫煙していない人に比べて睡眠時無呼吸症候群(SAS)の発症率が高くなることが確認されていますので、別の観点ではありますが禁煙が推奨されます。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)を放置するとどうなる?

中途覚醒について睡眠時無呼吸症候群(SAS)も含めて紹介しました。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中に呼吸が何度も止まる・呼吸が弱くなる病気です。

 

呼吸が止まりなくなるわけではありませんが呼吸停止中の酸素濃度の低下と呼吸が再開することで酸素濃度が上昇することが身体に(特に血管系に)多大な負担を与え合併症として・・・

 

脳血管障害は健常者の約3倍、狭心症・心筋梗塞は、健常者と比べて約2~3倍、心不全は約4倍、不整脈が約2~4倍高まります。

高血圧については、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が重症であればあるほど高まるとされています。

 

厚生省研究班の調査では、AHI(無呼吸指数)が20以上の場合、治療なしだと5年生存率は84%、裏を返すと5年以内に16%の方が亡くなられると言うことになります。

しかし適切な治療を受けることで健常者と変わらない生存率になるとの報告もありますので、早めに対処を行っていきましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

眠りについたあと途中で目が覚めてしまう原因がSASかも知れません。

もし疑わしいと思ったら医療機関で検査を受けてみましょう。

 

「最近、眠りが浅い、、、」

「もしかしたら睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれない、、、」

と感じたら、まずは専門の医療機関に相談してみましょう。

 

忙しい毎日でなかなか病院に行く時間を取れない方もいるかもしれません。

特に、睡眠時無呼吸症候群は、初期症状が自覚しづらいこともあり、受診のハードルが高いと感じている方も少なくないでしょう。

 

そんな方におすすめなのが、オンライン診療です。

オンライン診療であれば、自宅や職場など、場所を選ばずに初診から診察を受けることができます。

検査の結果、中等症から重度の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、CPAP療法などの治療が開始されます。

CPAP療法は、鼻にマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げ、無呼吸を予防する治療法です。

オンライン診療でも、医師からCPAP装置の使い方や注意点などの説明を受けることができます(※初診から検査結果説明までオンライン診療で完結可。CPAP開始後の初回は対面診療が必要です。)

「もしかして…」と思ったら、まずはオンライン診療で相談してみましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群をもっと詳しく

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、さらに詳しく知りたい方は各記事をご確認ください。

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