近年、スポーツ選手の中にも睡眠時無呼吸症候群(SASに悩む人が増えており、その治療法としてCPAP(シーパップ)療法が注目されています。

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に繰り返し呼吸が止まってしまう睡眠障害で、いびきや日中の強い眠気などの症状を引き起こします[1][2]

実は多くの有名アスリートもこの症状に苦しみ、CPAPによって克服しています。

本記事では、スポーツ選手がCPAPを使用している事例を紹介し、なぜアスリートにCPAPが必要とされるのか、その効果について解説します。

 

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CPAPとは?スポーツ選手も使う治療法

CPAPとは「Continuous Positive Airway Pressure(持続陽圧呼吸療法)」の略で、就寝時に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防ぐ治療法です[3]

SASの標準的な治療方法であり、中等度以上の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合にはCPAP療法が第一選択として推奨されます[4]

マスクから圧力のある空気を送り続け喉の閉塞を防ぐことで、いびきや無呼吸を解消します。その結果、深い睡眠が確保できるため「意味がない」どころか質の高い睡眠を得られ、日中の眠気や疲労感の改善につながります[5]

このCPAP装置は一般患者だけでなく多くのトップアスリートにも利用されており、遠征先にも携帯して使用する選手もいます。

CPAPを使っているスポーツ選手(事例紹介)

スポーツ界でも実際にCPAPを活用してSASを克服した例が多数あります。以下に有名アスリートの事例を紹介します。

豊ノ島(元大相撲力士)

元関取の豊ノ島さんは、自身が睡眠時無呼吸症候群であることを公表し、治療のためCPAP装置を愛用しています。

本人のInstagramでは「CPAPのおかげで上質な睡眠が取れます!ありがとうCPAP」とコメントし、海外遠征にも欠かせない必需品だと述べました[6]

CPAPを使用し始めてから睡眠の質が向上し、日中の活力が戻ったといいます。

政所 仁(キックボクサー)

キックボクシング選手の政所仁さんも重度の睡眠時無呼吸症候群に悩まされてきました。

検査で「1時間に40」も呼吸が止まっていることが判明し、2025年に入ってCPAP療法を開始しています[7]

政所選手は「今日からCPAPデビュー。ちゃんと眠れたら明日から50倍強くなる」と冗談交じりに語り[7]、十分な睡眠による競技力向上に期待を示しました。

新庄 剛志(プロ野球監督)

プロ野球・日本ハムファイターズの新庄剛志監督も、自身が昨年SASを発症したことを明かしています。

睡眠中に最長で約2分40秒も無呼吸状態になる重症例で、「現在、睡眠時無呼吸症候群を治療するためシーパップを装着して就寝している」と公表しました[8]

CPAP使用後は朝の疲労感が軽減し、本調子を取り戻せたといいます。

村田 毅(ラグビー元日本代表)

ラグビー日本代表として活躍した村田毅選手も、現役時代からひどいいびきとSASに悩まされていました。

医療機関を受診しCPAPマスクを着用して眠るようにしたところ、長年取れなかった熟睡ができるようになりパフォーマンスの向上を実感[9]

実際、CPAP導入からわずか2ヶ月後に日本代表へ再招集されるなど、競技人生にも良い変化をもたらしました[9]

村田選手は「それまでの自分は標高5000mの山の上で寝ているようなものだと言われた」と振り返り、CPAPで人生が大きく変わったと語っています。

斉藤 立(柔道選手)

柔道男子100キロ超級の斉藤立選手(パリ五輪代表)は、中学1年生の頃からCPAPを使用していると明かしています[10]

合宿にCPAP機器を持参しないと眠れないほどの無呼吸症で、「自分は無呼吸症候群なのでパリにはCPAPを持って行きます」とテレビ番組で公言しました[10]

幼い頃からの治療により睡眠の質を確保し、大舞台でも万全のコンディションを維持しています。

 

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なぜスポーツ選手にCPAPが必要なのか

では、なぜ特にスポーツ選手にCPAPによる治療が必要とされるのでしょうか。その理由として、以下の点が挙げられます。

大柄な体格ゆえのSASリスク

体格の大きなアスリートほど気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症しやすい傾向があります。

実際、北米NFL選手では3人に1人がSASとの研究報告や[11]、大相撲力士でも約半数に睡眠中の異常が認められたとの調査があります[12]

また、筋肉質で首周りが太いラグビー選手や格闘家、ボディビルダー、野球選手などもリスクが高いとされます[13]

無呼吸による日中の眠気・集中力低下は競技に不利

SASを放置すると、睡眠中に十分な休息が得られないため日中に強い眠気や集中力の低下を招きます[14]

慢性的な睡眠不足による眠気は会議中の居眠りや居眠り運転など重大事故の原因にもなり、本来の力を発揮できなくなることが指摘されています[2]

スポーツでも同様に、試合や練習中に集中力が欠ければ致命的です。

CPAP治療によって眠気が解消されれば、競技中にパフォーマンスを100%発揮できるようになるでしょう。

睡眠改善がパフォーマンス維持・向上につながる

質の高い睡眠は筋肉の回復やメンタル面の安定にも直結します。

CPAPで無呼吸が改善されると、日中の集中力の持続運動能力の向上、ケガからの回復促進など様々なメリットが期待できます[15]

実際にCPAP使用後「体調が万全になり成績が向上した」という選手もおり、睡眠の質の重要性が改めて認識されています。

CPAP治療は一般の方にも効果がある?

CPAPはアスリートだけでなく、一般の睡眠時無呼吸症候群の患者にも非常に有効な治療法です。以下のように、多くのメリットがあります。

一般の患者にも推奨される標準治療

睡眠時無呼吸症候群が中等症以上と診断された場合、アスリートに限らず誰でもCPAP療法が第一選択として推奨されます[4]

日本でも多くの患者さんが保険適用でこの治療を受けており、その効果が広く実証されています。

健康リスクの予防にも効果的

CPAPで無呼吸を治療することで、SASに伴って増加する高血圧や心疾患、脳卒中など重大な健康リスクを抑えることができます[14]

質の高い睡眠を確保することで、慢性的な酸欠状態やストレスによる生活習慣病(メタボリックシンドローム)のリスクも低減します。

日中の眠気を解消して生活の質が向上

夜間しっかり眠れるようになると日中の強い眠気や倦怠感が改善され、仕事や家事で本来の力を発揮できるようになります[5]

集中力が増し気分も前向きになるため、CPAP治療により「人生が変わった」と感じる患者さんも少なくありません。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある場合はオンライン診療へ

スポーツ選手に限らず、「いびきがひどい」「十分寝ても疲れが取れない」といった症状がある場合は、睡眠時無呼吸症候群を疑ってみることが大切です。

SASを放置すると日常生活や健康に大きなデメリットを及ぼす可能性があるため、早めに専門医に相談しましょう[16]

近年はオンライン診療で自宅から気軽に相談・検査を受けることも可能です。忙しい方や遠方の方でも、スマホやPCを通じて睡眠の専門医にアドバイスを受けられます。

眠っている間の無呼吸が気になる方は、ぜひオンライン診療をご利用ください。

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睡眠時無呼吸症候群をもっと詳しく

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、さらに詳しく知りたい方は各記事をご確認ください。

治療

検査

予防

合併症

症状

原因

傾向

疑い

 

 

参考文献

豊ノ島さんInstagram投稿[6]; 政所仁選手のX投稿(日刊スポーツ)[7]; 新庄監督の告白(東スポWEB)[8]; 村田毅選手の体験談(TORCHイベント)[9]; 斉藤立選手の発言(スポニチ)[10]; 一般社団法人SAS患者会[17][18]; 厚労省資料(TBS)[14]; 医療機関サイト(KKR札幌)[2][4][5][16].

[1] [2] [4] [5] [16] 睡眠時無呼吸症候群に関するQ&A|睡眠時無呼吸症候群|専門(特殊)外来のご案内|外来のご案内|KKR札幌医療センター KKR Sapporo Medical Center

https://smc.kkr.or.jp/outpatient/apnea_02.html

[3] [7] 〖RISE〗政所仁、重度の睡眠時無呼吸症候群だった CPAP機器を使って眠る写真アップ – 格闘技 : 日刊スポーツ

https://www.nikkansports.com/battle/news/202506250000237.html

[6] [14] 〖 元大相撲力士・豊ノ島 〗 睡眠時無呼吸症候群を公表 「CPAPのおかげで上質な睡眠」 海外遠征にも必携の装置 | TBS NEWS DIG (1ページ)

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2104021?display=1

[8] 〖1ページ目〗〖日本ハム〗新庄監督が〝持病〟を告白 昨年発症「これ異常…。怖くなった」 | 東スポWEB

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/254308?page=1

[9] イベントレポート|オンラインイベント『TORCH Live Meeting vol.1』開催![後編] | TORCH

https://torch-sports.jp/article/torch-live-meeting-vol1-2ndday

[10] 柔道・斉藤立 「誰かが俺を殺そうとしてる」合宿中に起きた出来事 「人間不信になった」 – スポニチ Sponichi Annex スポーツ

https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2024/06/08/kiji/20240608s00006000725000c.html

[11] [12] [13] [15] [17] [18] スポーツ選手にも多い睡眠時無呼吸症候群 | 一般社団法人 睡眠時無呼吸症候群に打ち克つための患者の会

https://mukokyu.org/sports/

 

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