睡眠時無呼吸症候群(SAS)の割合はどれくらい?年代・性別ごとの発症率と放置リスクを解説

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の発症割合はどれくらい?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、思われている以上に多くの方が抱える睡眠障害です。

世界的な調査によると、一般成人人口の約9-38%が睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断基準を満たすとされています[1]。

 

日本においては、成人の約3-7%が閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)を有すると推定されており、その多くが未診断のまま放置されています[2]。

 

特に注目すべきは、重症度によって分類すると、軽症(AHI 5-15)が最も多く、全体の約60-70%を占めるという点です。

中等症(AHI 15-30)は約20%、重症(AHI 30以上)は約10-15%と推定されています[3]。

 

日本人の特徴として、欧米人に比べて肥満度が低くても発症することが知られており、これは東アジア人に特有の顔面骨格(小さな下顎、上気道の解剖学的特徴)が関連していると考えられています[4]。

 

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年代別・性別の割合と特徴

性別による差異

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は男性に多い疾患として知られています。

疫学調査によれば、成人男性の約10-17%、成人女性の約3-9%が睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断基準を満たすとされています[5]。

 

この男女差は特に40-60歳の年齢層で顕著です。

 

男女差が生じる理由としては、以下のような要因が考えられています:

  • ホルモンの影響:女性ホルモンが上気道の筋緊張を保ち、閉塞を防ぐ効果がある[6]
  • 体脂肪分布の違い:男性は首周りや上気道周囲に脂肪がつきやすい[7]
  • 上気道の解剖学的差異:男性は気道が長く、閉塞しやすい構造がある[8]

 

しかし、女性は閉経後に睡眠時無呼吸症候群(SAS)の発症率が上昇する傾向があり、50歳以上では男女差が縮まることも報告されています[9]。

 

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年代別の特徴

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有病率は年齢によって大きく変動します:

  • 小児期(2-8歳):約1-5%。主に扁桃肥大や腺様増殖症が原因となることが多い[10]
  • 思春期〜若年成人(15-30歳):約2-3%。この年代では肥満との関連が強まる[11]
  • 中年期(30-60歳):約10-17%(男性)、3-9%(女性)。最も有病率が高い年代[12]
  • 高齢期(65歳以上):約20-30%。加齢に伴う筋力低下や体型変化が影響[13]

 

年齢が上がるにつれて睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有病率は上昇し、特に65歳以上の高齢者では、軽症を含めると3人に1人の割合で睡眠時無呼吸症候群(SAS)が見られるという研究結果もあります[14]。

 

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地域・人種による差異

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有病率には地域差や人種差も報告されています:

  • アジア人(日本人含む)は欧米人に比べてBMIが低くても発症しやすい[15]
  • アフリカ系アメリカ人は白人に比べて若い年齢で発症する傾向がある[16]
  • 先住民族(オーストラリア先住民、ニュージーランドマオリ族など)では有病率が特に高い[17]

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)を放置するとどうなる?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を放置することによる健康リスクは多岐にわたり、重症度や罹患期間に比例して深刻化します。

 

循環器系疾患リスクの上昇

  • 高血圧:未治療の睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者の約50%が高血圧を合併しており、特に夜間の「仮面高血圧」が特徴的です[18]。重症睡眠時無呼吸症候群(SAS)では治療抵抗性高血圧のリスクが2-3倍に上昇します[19]。
  • 心房細動:睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者は心房細動の発症リスクが2-4倍高く、特に60歳以上の患者で顕著です[20]。また、カテーテルアブレーション治療後の再発率も高いことが報告されています[21]。
  • 冠動脈疾患:中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)では、心筋梗塞のリスクが約2倍に上昇します[22]。無呼吸による低酸素血症と交感神経系の活性化が動脈硬化を促進すると考えられています。
  • 心不全:睡眠時無呼吸症候群(SAS)と心不全は悪循環の関係にあり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者の心不全発症リスクは2.6倍、すでに心不全がある患者の死亡リスクは2倍に上昇します[23]。

 

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脳血管障害・認知機能への影響

  • 脳卒中:重症睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者の脳卒中リスクは2-3倍高く、特に男性と65歳以上の高齢者で顕著です[24]。また、脳卒中後の睡眠時無呼吸症候群(SAS)合併は機能回復を遅らせることも報告されています[25]。
  • 認知機能低下:長期間の睡眠時無呼吸症候群(SAS)は認知機能低下やアルツハイマー病のリスク増加と関連しています[26]。特に実行機能と記憶力への影響が大きく、治療により一部改善する可能性があります。

 

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代謝系への影響

  • 2型糖尿病:睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者は糖尿病発症リスクが1.5-2倍高く、インスリン抵抗性が増加します[27]。さらに、既存の糖尿病患者では睡眠時無呼吸症候群(SAS)の合併により血糖コントロールが不良となりやすいです[28]。
  • 脂質異常症:睡眠時無呼吸症候群(SAS)は中性脂肪の上昇やHDLコレステロールの低下と関連しており、動脈硬化性疾患のリスクを高めます[29]。

日常生活への影響

  • 交通事故リスク:未治療の睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者の交通事故リスクは2-7倍に上昇するとされ、特に職業ドライバーでは重大な問題となります[30]。日本では2003年に発生した山陽新幹線の居眠り運転事故を機に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)スクリーニングの重要性が認識されるようになりました。
  • 労働生産性の低下:睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者は集中力や判断力の低下、記憶障害などにより、職場でのパフォーマンスが約30%低下するという報告があります[31]。
  • 生活の質の低下:日中の過度な眠気や疲労感、頭痛、気分障害などにより、全体的な生活の質が著しく低下します[32]。

 

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自分は大丈夫?セルフチェックと検査方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS) リスク評価:セルフチェック

以下のような症状や特徴がある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を考慮すべきです:

夜間の症状

  • 大きないびき(特に断続的ないびき)[33]
  • パートナーから「呼吸が止まる」と指摘される
  • 息苦しさで目が覚める
  • 夜間の頻尿(1晩に2回以上トイレに行く)
  • 寝汗が多い、口・のどの乾燥

日中の症状

  • 起床時の頭痛
  • 日中の強い眠気(運転中、会議中など)[34]
  • 集中力・記憶力の低下
  • 疲労感が取れない
  • イライラ感や抑うつ気分

身体的特徴

  • BMI 25以上の肥満
  • 首周り40cm以上(男性)、38cm以上(女性)
  • 小顎症、後退顎
  • 扁桃肥大

スクリーニングツール

当院では、国際的に認められた以下のスクリーニングツールを使用しています:

  1. エプワース眠気尺度(Epworth sleepiness Scale:ESS):日中の眠気を評価する質問票で、10点以上で過度の眠気があると判断します[35]。
  2. STOP-BANG質問票:いびき、疲労感、観察された無呼吸、血圧、BMI、年齢、首周り、性別の8項目を評価し、3点以上で睡眠時無呼吸症候群(SAS)リスクが高いとされます[36]。
  3. ベルリン質問票:いびき、日中の眠気、高血圧・肥満の有無を評価し、2カテゴリー以上が陽性の場合にリスクが高いと判断します[37]。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)診断のための検査

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の確定診断には以下の検査が行われます:

  1. 簡易型睡眠ポリグラフ検査(簡易PSG)
    • 自宅で行える検査
    • 鼻・口の気流、いびき音、酸素飽和度、体位などを測定
    • AHI(無呼吸低呼吸指数)を算出し重症度を評価[38]
  2. 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
    • 医療機関で一晩かけて行う精密検査 ※※自宅検査可能な機器もあり。
    • 脳波、眼球運動、筋電図なども含めた詳細な評価
    • 重症例や複雑な症例で実施[39]

 

当院では、まず簡易型睡眠検査を実施し、必要に応じて詳細な検査へと進めています。オンラインでの初診から検査キットの郵送まで対応可能です。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある場合はオンライン診療へ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は非常に有病率の高い疾患でありながら、90%以上が未診断・未治療と言われています[40]。

特に、中年男性や閉経後女性、BMI 25以上の方は高リスク群であり、いびきや日中の眠気などの症状がある場合は積極的な評価が推奨されます。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療により、高血圧や不整脈などの合併症リスクが大幅に低減し、日常生活の質も向上することが多くの研究で示されています[41]。

特に重症例では、治療による生命予後改善効果も報告されています[42]。

 

森下駅前クリニックでは、SASの診察・検査に対応したオンライン診療を行っています。

 

自宅からスマートフォンやパソコンで専門医に相談でき、必要に応じて簡易睡眠検査機器を宅配で受け取って自宅で測定が可能です。

 

24時間予約を受け付けているため、隙間時間で受診しやすいメリットがあります。

 

SASは適切に治療すれば、眠気が改善し、事故や合併症のリスクを大幅に減らすことができる病気です。

 

睡眠時無呼吸症候群かな?と思ったら、まずはお気軽に森下駅前クリニックのオンライン診療をご利用ください。

 

私たち専門医が、一人ひとりに合った最適な検査・治療プランをご提案し、快適な睡眠と健康な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

 

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睡眠時無呼吸症候群をもっと詳しく

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、さらに詳しく知りたい方は各記事をご確認ください。

治療

検査

予防

合併症

症状

原因

傾向

疑い

 

 

参考文献

[1] Benjafield AV, et al. Estimation of the global prevalence and burden of obstructive sleep apnoea: a literature-based analysis. Lancet Respir Med. 2019;7(8):687-698.

[2] Nakayama-Ashida Y, et al. Sleep-disordered breathing in the usual lifestyle setting as detected with home monitoring in a population of working men in Japan. Sleep. 2008;31(3):419-425.

[3] Heinzer R, et al. Prevalence of sleep-disordered breathing in the general population: the HypnoLaus study. Lancet Respir Med. 2015;3(4):310-318.

[4] Sutherland K, et al. Facial phenotyping by quantitative photography reflects craniofacial morphology measured on magnetic resonance imaging in Icelandic sleep apnea patients. Sleep. 2016;39(10):1749-1760.

[5] Peppard PE, et al. Increased prevalence of sleep-disordered breathing in adults. Am J Epidemiol. 2013;177(9):1006-1014.

[6] Dancey DR, et al. Impact of menopause on the prevalence and severity of sleep apnea. Chest. 2001;120(1):151-155.

[7] Malhotra A, et al. Aging influences on pharyngeal anatomy and physiology: the predisposition to pharyngeal collapse. Am J Med. 2006;119(1):72.e9-14.

[8] Malhotra A, et al. The male predisposition to pharyngeal collapse: importance of airway length. Am J Respir Crit Care Med. 2002;166(10):1388-1395.

[9] Bixler EO, et al. Prevalence of sleep-disordered breathing in women: effects of gender. Am J Respir Crit Care Med. 2001;163(3 Pt 1):608-613.

[10] Marcus CL, et al. Diagnosis and management of childhood obstructive sleep apnea syndrome. Pediatrics. 2012;130(3):e714-755.

[11] Koren D, et al. Sleep architecture and glucose and insulin homeostasis in obese adolescents. Diabetes Care. 2011;34(11):2442-2447.

[12] Young T, et al. Epidemiology of obstructive sleep apnea: a population health perspective. Am J Respir Crit Care Med. 2002;165(9):1217-1239.

[13] Ancoli-Israel S, et al. Sleep-disordered breathing in community-dwelling elderly. Sleep. 1991;14(6):486-495.

[14] Senaratna CV, et al. Prevalence of obstructive sleep apnea in the general population: A systematic review. Sleep Med Rev. 2017;34:70-81.

[15] Li KK, et al. Obstructive sleep apnea syndrome: a comparison between Far-East Asian and white men. Laryngoscope. 2000;110(10 Pt 1):1689-1693.

[16] Redline S, et al. Racial differences in sleep-disordered breathing in African-Americans and Caucasians. Am J Respir Crit Care Med. 1997;155(1):186-192.

[17] Mihaere KM, et al. Obstructive sleep apnea in New Zealand adults: prevalence and risk factors among Māori and non-Māori. Sleep. 2009;32(7):949-956.

[18] Peppard PE, et al. Prospective study of the association between sleep-disordered breathing and hypertension. N Engl J Med. 2000;342(19):1378-1384.

[19] Marin JM, et al. Association between treated and untreated obstructive sleep apnea and risk of hypertension. JAMA. 2012;307(20):2169-2176.

[20] Gami AS, et al. Association of atrial fibrillation and obstructive sleep apnea. Circulation. 2004;110(4):364-367.

[21] Naruse Y, et al. Concomitant obstructive sleep apnea increases the recurrence of atrial fibrillation following radiofrequency catheter ablation of atrial fibrillation: clinical impact of continuous positive airway pressure therapy. Heart Rhythm. 2013;10(3):331-337.

[22] Gottlieb DJ, et al. Prospective study of obstructive sleep apnea and incident coronary heart disease and heart failure: the sleep heart health study. Circulation. 2010;122(4):352-360.

[23] Javaheri S, et al. Sleep apnea: types, mechanisms, and clinical cardiovascular consequences. J Am Coll Cardiol. 2017;69(7):841-858.

[24] Yaggi HK, et al. Obstructive sleep apnea as a risk factor for stroke and death. N Engl J Med. 2005;353(19):2034-2041.

[25] Kaneko Y, et al. Relationship of sleep apnea to functional capacity and length of hospitalization following stroke. Sleep. 2003;26(3):293-297.

[26] Yaffe K, et al. Sleep-disordered breathing, hypoxia, and risk of mild cognitive impairment and dementia in older women. JAMA. 2011;306(6):613-619.

[27] Botros N, et al. Obstructive sleep apnea as a risk factor for type 2 diabetes. Am J Med. 2009;122(12):1122-1127.

[28] Aronsohn RS, et al. Impact of untreated obstructive sleep apnea on glucose control in type 2 diabetes. Am J Respir Crit Care Med. 2010;181(5):507-513.

[29] Coughlin SR, et al. Obstructive sleep apnoea is independently associated with an increased prevalence of metabolic syndrome. Eur Heart J. 2004;25(9):735-741.

[30] Tregear S, et al. Obstructive sleep apnea and risk of motor vehicle crash: systematic review and meta-analysis. J Clin Sleep Med. 2009;5(6):573-581.

[31] Mulgrew AT, et al. The impact of obstructive sleep apnea and daytime sleepiness on work limitation. Sleep Med. 2007;9(1):42-53.

[32] Baldwin CM, et al. The association of sleep-disordered breathing and sleep symptoms with quality of life in the Sleep Heart Health Study. Sleep. 2001;24(1):96-105.

[33] Young T, et al. The occurrence of sleep-disordered breathing among middle-aged adults. N Engl J Med. 1993;328(17):1230-1235.

[34] Johns MW. A new method for measuring daytime sleepiness: the Epworth sleepiness scale. Sleep. 1991;14(6):540-545.

[35] Johns MW. Reliability and factor analysis of the Epworth Sleepiness Scale. Sleep. 1992;15(4):376-381.

[36] Chung F, et al. STOP-Bang questionnaire: a practical approach to screen for obstructive sleep apnea. Chest. 2013;143(6):1631-1637.

[37] Netzer NC, et al. Using the Berlin Questionnaire to identify patients at risk for the sleep apnea syndrome. Ann Intern Med. 1999;131(7):485-491.

[38] Collop NA, et al. Clinical guidelines for the use of unattended portable monitors in the diagnosis of obstructive sleep apnea in adult patients. J Clin Sleep Med. 2007;3(7):737-747.

[39] Kapur VK, et al. Clinical Practice Guideline for Diagnostic Testing for Adult Obstructive Sleep Apnea: An American Academy of Sleep Medicine Clinical Practice Guideline. J Clin Sleep Med. 2017;13(3):479-504.

[40] Young T, et al. Estimation of the clinically diagnosed proportion of sleep apnea syndrome in middle-aged men and women. Sleep. 1997;20(9):705-706.

[41] Marin JM, et al. Long-term cardiovascular outcomes in men with obstructive sleep apnoea-hypopnoea with or without treatment with continuous positive airway pressure: an observational study. Lancet. 2005;365(9464):1046-1053.

[42] Campos-Rodriguez F, et al. Cardiovascular mortality in women with obstructive sleep apnea with or without continuous positive airway pressure treatment: a cohort study. Ann Intern Med. 2012;156(2):115-122.

 

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女性にも多い睡眠時無呼吸症候群(SAS)|見逃されやすい症状と治療法をわかりやすく解説

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)=太った中年男性の病気」というイメージが強いかもしれません。

しかし、実は女性も睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症することがあります[1]。

 

特に閉経前後のホルモン変化や体型変化が重なり、50代以降では男性に匹敵する有病率になるとの報告もあります[2]。


もし「いびきをかくなんて男性だけでしょ」「私はただ疲れているだけ」と思って放置していると、重大なリスクにつながる可能性があります。

 

本記事では、女性に多い睡眠時無呼吸症候群(SAS)の特徴や見逃されやすい理由、セルフチェック方法から治療・受診の流れまで、医学的エビデンスを踏まえてわかりやすく解説します。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の発症割合はどれくらい?

世界的な有病率

世界的には成人人口の**約9〜38%**が閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の診断基準を満たすと推定されています[3]。

 

ただし、症状の程度(軽症〜重症)によって幅があり、実際に受診・治療を受けている人はそのうちの一部です。

 

日本人の場合

日本人成人のOSAS有病率は3〜9%程度とされますが[4]、BMIが欧米人より低くても発症しやすい傾向があると報告されています[5]。

これは顎の骨格や上気道の狭さなどアジア人特有の形態が影響していると考えられています[5]。

 

女性特有の状況

「女性のOSAS有病率は男性の半分程度」と言われていますが[1]、これは閉経前の女性を含むトータルな数字です。

 

閉経後はホルモン分泌の変化に伴って有病率が大きく上昇し、同年代男性と同等に近づくというデータがあります[2]。

 

つまり、更年期以降の女性は注意が必要です。

 

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年代別・性別の割合と特徴

  1. 若年層(20〜30代)
    • 一般に男性がやや多い傾向がありますが、女性でも肥満度や顎の形態によっては発症します[6]。
    • 女性は症状が軽度だと「ただの疲れ」や「ストレス」と見なされがちで、診断が遅れることも。
  2. 中年期(30〜50代)
    • 男性の有病率が上昇する時期。飲酒習慣や体重増加、喫煙などが重なると睡眠時無呼吸症候群(SAS)リスクがさらに高くなります[7]。
    • 女性は閉経前後を境にリスクが上昇。特に更年期障害と症状が紛らわしく、見逃されやすいと言われています[2]。
  3. 高齢期(60代以上)
    • 男性・女性ともに睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有病率が高い。筋力や組織の弛緩によって気道が狭くなりやすいことが要因の一つ[8]。
    • 女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の保護作用が低下し、男女差が縮まるのが特徴です[2]。

 

さらに、女性は「不眠」「朝の頭痛」「抑うつ感」などの症状が出やすく、いびきや無呼吸を自覚しにくい場合があります[9]。

そのため、まったく別の病気や単なるストレスとして見逃してしまうケースが少なくありません。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)を放置するとどうなる?

心血管系疾患のリスク

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中に何度も呼吸が止まり、血中酸素が低下するため、交感神経が常に刺激され、高血圧や心不全、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まります[10]。

 

認知機能の低下

慢性的な低酸素状態と睡眠の質の低下が、認知症や軽度認知障害のリスク上昇に関与すると報告されています[11]。

 

特に高齢女性は、アルツハイマー病をはじめとする認知症の発症リスクが男性より高い傾向があるため、見過ごせない問題です[12]。

 

日中の眠気・生活の質の低下

夜間に熟睡できず、何度も無呼吸や低呼吸で目が覚めるため、慢性的な疲労感や日中の強い眠気が生じます[13]。

 

  • 交通事故や産業事故のリスク上昇
  • 仕事や家事への集中力低下
  • イライラ感や抑うつ傾向

こうした生活の質(QOL)の低下が長期にわたって続くと、心身への負担がさらに大きくなります。

 

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自分は大丈夫?セルフチェックと検査方法

セルフチェック:当てはまりませんか?

  1. 大きないびきを指摘された、あるいは自覚している[2]
  2. 就寝中に呼吸が止まっていると家族やパートナーに言われた
  3. 朝起きたときに頭痛や口の渇きを感じる
  4. 日中に強い眠気があり、仕事や運転に支障をきたす[13]
  5. 夜間頻尿で何度も目が覚める
  6. 眠っていても疲れが取れにくく、常にだるさが残る
  7. ストレスや更年期障害だと思い込んでいるが、実は原因不明の倦怠感がある

 

上記のうち複数が当てはまる場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。

「女性はいびきなんてかかない」と思い込まず、いったん専門医に相談すると安心です。

 

検査方法

  1. 簡易型睡眠ポリグラフ検査(簡易PSG)
    自宅で装置を装着し、呼吸状態や酸素飽和度をモニタリングします。手軽に始められ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を判定しやすい方法です[14]。
  2. 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
    病院やクリニックに一泊し、脳波や呼吸・酸素飽和度などを同時に詳しく測定します。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の確定診断に用いられます[14]。

 

女性の場合、更年期障害や他の睡眠障害と紛らわしい症状があるため、専門医が総合的に判断することが大切です。

最近はオンライン診療を活用して、初診から検査キットの郵送まで完結できるクリニックも増えています。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある場合はオンライン診療へ

もし睡眠時無呼吸症候群(SAS)を疑う症状があるなら、まずは専門医への相談が近道です。

 

仕事や家事などで忙しい方でも、オンライン診療なら自宅から受診でき、検査キットも自宅へ郵送されます[15]。

遠方や交通手段がない場合でもスムーズに検査を受けられるのがメリットです。

 

森下駅前クリニックでは、SASの診察・検査に対応したオンライン診療を行っています。

自宅からスマートフォンやパソコンで専門医に相談でき、必要に応じて簡易睡眠検査機器を宅配で受け取って自宅で測定が可能です。

 

24時間予約を受け付けているため、隙間時間で受診しやすいメリットがあります。

SASは適切に治療すれば、眠気が改善し、事故や合併症のリスクを大幅に減らすことができる病気です。

 

睡眠時無呼吸症候群かな?と思ったら、まずはお気軽に森下駅前クリニックのオンライン診療をご利用ください。

 

私たち専門医が、一人ひとりに合った最適な検査・治療プランをご提案し、快適な睡眠と健康な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

 

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参考文献(References)

  1. Bixler EO, et al. Prevalence of Sleep-Disordered Breathing in Women: Effects of Gender. Am J Respir Crit Care Med. 2001;163(3 Pt 1):608-613.
  2. Dancey DR, et al. Impact of menopause on the prevalence and severity of sleep apnea. Chest. 2001;120(1):151-155.
  3. Benjafield AV, et al. Estimation of the global prevalence and burden of obstructive sleep apnoea: a literature-based analysis. Lancet Respir Med. 2019;7(8):687-698.
  4. Nakayama-Ashida Y, et al. Sleep-disordered breathing in the usual lifestyle setting as detected with home monitoring in a population of working men in Japan. Sleep. 2008;31(3):419-425.
  5. Li KK, et al. Obstructive sleep apnea syndrome: a comparison between Far-East Asian and white men. Laryngoscope. 2000;110(10 Pt 1):1689-93.
  6. Young T, et al. The Occurrence of Sleep-Disordered Breathing among Middle-Aged Adults. N Engl J Med. 1993;328(17):1230-5.
  7. Romero-Corral A, et al. Interactions between obesity and obstructive sleep apnea: implications for treatment. Chest. 2010;137(3):711-9.
  8. Ancoli-Israel S, et al. Sleep-disordered breathing in community-dwelling elderly. Sleep. 1991;14(6):486-95.
  9. Saaresranta T, Polo O. Hormones and breathing. Chest. 2002;122(6):2165-82.
  10. Peppard PE, et al. Prospective study of the association between sleep-disordered breathing and hypertension. N Engl J Med. 2000;342(19):1378-84.
  11. Yaffe K, et al. Sleep-disordered breathing, hypoxia, and risk of mild cognitive impairment and dementia in older women. JAMA. 2011;306(6):613-9.
  12. Vina J, Lloret A. Why women have more Alzheimer’s disease than men: gender and mitochondrial toxicity of amyloid-β peptide. J Alzheimers Dis. 2010;20 Suppl 2:S527-33.
  13. Johns MW. A new method for measuring daytime sleepiness: the Epworth Sleepiness Scale. Sleep. 1991;14(6):540-5.
  14. Kapur VK, et al. Clinical Practice Guideline for Diagnostic Testing for Adult Obstructive Sleep Apnea: An American Academy of Sleep Medicine Clinical Practice Guideline. J Clin Sleep Med. 2017;13(3):479-504.
  15. Marin JM, et al. Long-term cardiovascular outcomes in men with obstructive sleep apnoea-hypopnoea with or without treatment with continuous positive airway pressure: an observational study. Lancet. 2005;365(9464):1046-53.

※本記事は医学的知見に基づく情報提供を目的としており、個別の症状や治療法を示すものではありません。気になる症状がある場合は、必ず医師にご相談ください。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は太りやすい?その関係と悪循環を断ち切る方法を解説

 

「最近太りやすくなった」「日中の集中力が続かない」「いびきがひどいと指摘される」――。

 

働き盛りの40歳前後になると、体型の変化や疲労感など、気になる不調が増えてきます。

その原因として見落とせないのが睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に呼吸が停止・低下する症状を繰り返す疾患です。

十分な酸素が供給されないため、体は慢性的なストレス状態となり、高血圧や心疾患、糖尿病などを引き起こすリスクが高まります[1]。

 

さらに「無呼吸症候群は太りやすい」という話を耳にしたことはありませんか?

実は睡眠時無呼吸症候群(SAS)と肥満は強く関連しており、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が肥満を、肥満が睡眠時無呼吸症候群(SAS)を悪化させる“負のスパイラル”に陥ることも珍しくありません。

 

本記事では、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)が太りやすさにどのように関係するのか?」を分かりやすく解説しつつ、悪循環を断ち切るための対策をご紹介します。

 

森下駅前クリニックでは呼吸器内科専門医が在籍し、オンライン診療にも対応していますので、「もしかしたら自分も睡眠時無呼吸症候群(SAS)かも…」と思った方はぜひ参考にしてみてください。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)と太りやすさの関係とは?

まずは睡眠時無呼吸症候群(SAS)と肥満のつながりを理解しましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は“気道が塞がれる”ことによって発生します。肥満になると、首周りや咽頭周辺に脂肪がつきやすく、気道が狭くなって無呼吸状態に陥りやすくなるのです[2]。

 

特に男性は、首まわりに脂肪が集まりやすい体型傾向があるため、女性よりも睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症しやすいとされています[3]。

 

さらに、睡眠時無呼吸症候群(SAS)そのものが太りやすさを助長してしまう側面もあります。理由としては、大きく以下の3点が挙げられます。

 

  1. 睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ
  2. 代謝の低下
  3. 慢性的な疲労による活動量の減少

これらの要因が重なり合うと、どんどん体重が増えてしまい、ますます気道が狭まるという悪循環にハマってしまうのです。

次の章では、まず睡眠不足が「なぜ太りやすさにつながるのか」を見ていきましょう。

 

睡眠不足が太りやすさに与える影響

人が太るかどうかを左右する大きなポイントの一つが“睡眠の質と量”です。

十分な睡眠が取れていないと、食欲をコントロールするホルモンのバランスが崩れることが複数の研究で示されています[4][5]。

 

  • レプチン(満腹ホルモン)が減少
  • グレリン(空腹ホルモン)が増加

結果的に「満腹感が得にくく、食欲が増しやすい」状態に陥り、つい食べ過ぎてしまいます。

また、睡眠不足はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌量を増加させ、身体に脂肪を溜め込みやすい状態を招くと考えられています[4]。

 

さらに、日中の眠気や疲労感により活動量が下がることも太りやすさを加速させます。

通勤で一駅分歩いたり、休日に運動をする気力がわかず、どうしても“省エネモード”になりがちです。

 

したがって、睡眠時間が短い人ほど肥満やメタボリックシンドロームのリスクが高まる傾向にある、という報告が存在します[3][4]。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因で代謝が落ちる?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中に何度も無呼吸状態になるため、慢性的な低酸素状態が続きます。

身体は酸素不足を補おうと交感神経を過剰に働かせ、血圧や心拍数を上げるなど“緊急事態”に対応するモードが続くのです[1]

その結果、夜間の深い睡眠が阻害され、成長ホルモンの分泌が減少してしまいます。

 

成長ホルモンには脂肪燃焼を促進する働きがあるため、不足すると代謝が下がって太りやすい体質へと傾いていきます。

体内のエネルギー消費量も落ち込むため、普段と同じ食事をしていても、運動不足が続くと体重が増える可能性が高くなるでしょう[6]。

 

実際に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療としてCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸)療法を受けた患者さんは、無呼吸が改善して睡眠の質が向上する一方で、今度は“過剰な交感神経活動が抑えられる”ことから代謝が若干落ち、体重が増えやすくなるという研究報告もあります[6]。

 

つまり、CPAP療法などで、いびきや無呼吸を抑えるだけでなく、同時に適切な食事制限や運動療法を取り入れ、総合的に体重管理をしていくことが必要なのです。

 

太るとさらに睡眠時無呼吸症候群(SAS)が悪化する悪循環

ここまで述べてきたように、肥満と睡眠時無呼吸症候群(SAS)には相互に悪影響を与え合う関係があります。以下のような流れで、負のスパイラルに陥ってしまうのです。

 

  1. 体重が増える
  2. 首まわりや舌根などに脂肪がつき、気道が狭くなる
  3. 無呼吸状態(SAS)が悪化し、睡眠不足や慢性的な低酸素状態が続く
  4. 代謝やホルモンバランスが乱れ、より太りやすい体質になる
  5. さらに体重が増え、気道が狭まる……

 

こうした負の連鎖を断ち切るには、早い段階で適切な治療と生活習慣の改善を始めることが大切です。

研究によれば、体重を10%減らしただけでも睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状が大幅に改善したという報告もあります[7]。

まずは5~10%の減量を目標に、できることから取り組んでみるのがおすすめです。

 

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太りやすい体質を改善するための対策

1. 食事改善と適正カロリーの把握

過度な食事制限はリバウンドのリスクを高めるため、まずはバランスの良い食事を適正カロリーで摂ることを心がけましょう。

 

たとえば、糖質・脂質・たんぱく質のバランスを意識し、野菜や海藻類を積極的に取り入れることで、満腹感を得やすくなります。

飲酒が多い方は、アルコール量を適切にコントロールするのもポイントです[3][5]。

 

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2. 適度な運動でエネルギー消費を増やす

ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は脂肪燃焼を促し、筋力トレーニングは基礎代謝を上げて“太りにくい身体”を作ります[4][5]。

 

運動が苦手な方も、通勤の一部を徒歩に変える・階段を使うなど、日常生活に“活動量を増やす工夫”を取り入れてみましょう。

 

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3. 十分な睡眠を確保する

睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策だけでなく、肥満・生活習慣病予防の観点からも“しっかり眠る”ことは最重要項目です。

 

できれば毎日7~8時間の睡眠を目指し、就寝前のスマホ使用やカフェインの摂取は控えるなど、睡眠の質を下げる行動を避ける工夫をしてみてください[4][5]。

 

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4. CPAP療法やマウスピース療法など専門的治療の検討

「いびきがうるさい」「日中の異常な眠気が続く」「高血圧を指摘された」という方は、専門的な検査を受けることが望ましいです。

 

CPAP療法やマウスピース療法は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の改善に有効であることが研究によって示されています[1][2]。

ただし、先述のとおり無呼吸状態が改善しても体重コントロールを怠ると、再び症状が悪化する恐れがあるため、治療と同時に生活習慣の改善を行うことが大切です。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある場合はオンライン診療へ

もし「自分も睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれない」と思ったら、まずは専門医に相談することが必要です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は放置すると心血管疾患や脳卒中、糖尿病リスクが高まるなど健康被害が大きいため、早期受診が重要と言えます[1]。

とはいえ、忙しくて通院の時間を確保しづらい方も多いでしょう。

 

森下駅前クリニックでは、SASの診察・検査に対応したオンライン診療を行っています。

自宅からスマートフォンやパソコンで専門医に相談でき、必要に応じて簡易睡眠検査機器を宅配で受け取って自宅で測定が可能です。

 

24時間予約を受け付けているため、隙間時間で受診しやすいメリットがあります。

SASは適切に治療すれば、眠気が改善し、事故や合併症のリスクを大幅に減らすことができる病気です。

 

睡眠時無呼吸症候群かな?と思ったら、まずはお気軽に森下駅前クリニックのオンライン診療をご利用ください。

 

私たち専門医が、一人ひとりに合った最適な検査・治療プランをご提案し、快適な睡眠と健康な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

 

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参考文献

[1] Marshall NS, Wong KK, Cullen SR, Knuiman MW, Grunstein RR. “Sleep Apnea and Cardiovascular Disease: Conclusions from Recent Trials and Future Perspectives.” Mayo Clin Proc. 2013 May;88(5):549-555. [PMID: 23639464]
[2] Peppard PE, Young T, Palta M, Skatrud J. “Prospective Study of the Association Between Sleep-Disordered Breathing and Hypertension.” N Engl J Med. 2000 May 11;342(19):1378-84. [PMID: 10805822]
[3] Dixon JB, Schachter LM, O’Brien PE. “Predicting Sleep Apnea and Excess Weight: A Comprehensive Review.” Obes Rev. 2013 Jan;14(1):71-84. [PMID: 23057462]
[4] Taheri S, Lin L, Austin D, Young T, Mignot E. “Short Sleep Duration Is Associated with Reduced Leptin, Elevated Ghrelin, and Increased Body Mass Index.” PLoS Med. 2004 Dec;1(3):e62. [PMID: 15602591]
[5] Patel SR, Malhotra A, White DP, Gottlieb DJ, Hu FB. “Association Between Reduced Sleep and Weight Gain in Women.” Am J Epidemiol. 2006 Nov 1;164(10):947-54. [PMID: 16914506]
[6] Wang Y, Tuomilehto H, Jin F, et al. “Lifestyle Intervention to Improve Sleep Apnea: A Randomized Controlled Trial Exploring the Role of Weight Reduction in Overweight Patients with Moderate to Severe Obstructive Sleep Apnea.” J Clin Sleep Med. 2020 May 15;16(5):785-796. [PMID: 32130990]
[7] Newman AB, Foster G, Givelber R, et al. “Progression and Regression of Sleep-Disordered Breathing With Changes in Weight: The Sleep Heart Health Study.” Arch Intern Med. 2005 Jan 10;165(2):240-5. [PMID: 15668360]

 

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痩せてるのに睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性あり?原因・リスク・治療法を徹底解説!

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は太っている人だけの病気ではない?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は肥満の人に多いと考えられがちですが、実は痩せている人でも起こり得ます。

 

ある臨床研究では、SAS患者の約25%はBMI25未満の正常体重で、全体の約50%は肥満ではなかったと報告されています[1]。

 

このようにSASは必ずしも太っている人だけの病気ではなく、痩せている人にも無視できない頻度で見られます。

 

一般的に非肥満者のSASは肥満者よりも症状が軽めとされていますが[1]、後述するように放置すれば深刻な健康リスクを伴うため注意が必要です。

 

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痩せている人が睡眠時無呼吸症候群(SAS)になる原因

痩せている人でSASが生じる背景には、体重以外のさまざまな要因が関与します。主な原因として、次のような点が挙げられます。

 

  • 骨格による気道の狭さ: 顎の骨格が小さい(下顎後退)ことや上あごのアーチが高く狭い(高口蓋)場合、生まれつき喉の気道が狭く、睡眠中に筋肉が緩むと気道が塞がりやすくなります。扁桃肥大や舌が大きいこと(舌肥大)による気道の狭窄も同様です。
  • 遺伝的な要因: 骨格や気道の形状は遺伝の影響を受けるため、家族にSASの人がいる場合や顎の小さい体質を受け継いだ場合、痩せていてもSASを発症しやすくなります。実際にSASの発症には遺伝的素因が関与することが指摘されています。
  • 筋肉の緊張や神経調節の問題: 睡眠中は誰でも喉周囲の筋肉が弛緩しますが、筋肉の緊張を保つ力や気道を開く神経反射が弱い人では、肥満でなくても気道が閉塞し無呼吸が生じやすくなります。年齢とともに筋力や反射が低下することも一因です。

 

これらの要因が痩せている人のSAS発症に関与していると考えられます[2][3]。

 

例えば小顎症や高口蓋など骨格の形態的問題がある場合や、家族的に気道が狭い体質を持つ場合、体重にかかわらずSASを発症し得るのです。

 

痩せている人が睡眠時無呼吸症候群(SAS)になるリスク

SASになると、体型に関係なく様々な健康リスクが高まります。

 

代表的なのは日中の過度な眠気集中力の低下で、仕事や勉強の能率が落ちたり居眠り運転の危険が増したりします。

 

実際、SASの人はそうでない人に比べ交通事故のリスクが高いことが報告されています。また、心血管疾患のリスク増加も見逃せません。

 

重度のSASを治療せず放置すると、心筋梗塞や脳卒中など致命的な心血管イベントの発生率が有意に高くなることが観察研究で示されています[4]。

 

さらに認知機能の低下も問題で、SASの高齢患者はそうでない人に比べて軽度認知障害や認知症を発症する割合が有意に高いとの報告があります[5]。

 

このように、痩せていてもSASを放置すると高血圧や心臓病、脳卒中のリスクが増大し、認知症の可能性も指摘されるため早めの対策が重要です。

 

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痩せている人向けの睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法

CPAP(持続陽圧呼吸療法)

SAS治療の第一選択となるのがCPAP療法です。

 

中等症~重症のSASに対して保険適用があり、就寝時に鼻や口に装着したマスクを通じて気道に空気を送り込み、のどの閉塞を物理的に防ぎます。

 

多数のRCTでCPAPの有効性が示されており、睡眠中の無呼吸低呼吸をほぼ完全に抑制し、日中の眠気を有意に改善する効果が確認されています[6]。

 

CPAP療法により血中酸素低下が解消され、高血圧や心不整脈など合併症リスクも低減する可能性が高いです。

 

痩せている人がSASになった場合も、解剖学的な気道狭窄があって呼吸が止まるメカニズムは同じため、CPAP療法による症状改善は肥満者と同程度に期待できます。

 

夜間のマスク装着に慣れるまで多少の不快感はありますが、使用を継続することで多くの患者が大きな恩恵を得ています。

 

マウスピース(口腔内装置)

軽症〜中等症のSAS、あるいはCPAPがどうしても合わない場合には、下顎前方移動型のマウスピースを就寝時に装着する方法もあります。

 

下顎を前に出して気道を広げることで、いびきや無呼吸を減らす仕組みです。RCTの比較試験でも、CPAPほど呼吸停止を抑制する効果は強くありませんが、日中の眠気や生活の質(QOL)改善においては互角の効果を示すとの報告もあります[7]。

 

特に顎が小さい痩せ型の人はマウスピースによって顎を前に出すことで気道が確保され、無呼吸発作が軽減することが期待されます。

 

ただし歯や顎関節の状態によって装着の適応が限られる点や、定期的な歯科での調整が必要である点には留意が必要です。

 

外科手術

上記の保存的治療で効果不十分な場合や、顎の形状や扁桃肥大など明らかな解剖学的原因が強い場合には外科手術が検討されます。

 

例えば「口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)」や「顎骨前方移動術」により物理的に気道を広げ、無呼吸発作を減らす手術が選択肢となります。

 

近年は外科的介入の有効性もRCTで検証が進んでおり、特定の患者群では有意なAHI(無呼吸低呼吸指数)の低下や症状改善が認められています[8]。

 

ただし手術には侵襲や合併症リスクが伴うため、痩せている人でも軽〜中等症なら、まずCPAPやマウスピースを試み、どうしても改善しない場合の最終手段となるケースが一般的です。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

痩せているからといって「SASは関係ない」と思うのは危険です。

 

いびきが酷い、夜間に呼吸が止まる、日中の眠気が著しいといった症状があるなら、早めに専門医を受診し必要な検査(簡易検査や終夜睡眠ポリグラフ検査)を受けましょう。

 

最近ではオンライン診療に対応する医療機関も増えており、自宅からスマホやPCで医師に相談できるため通院の負担が軽減されます。

 

CPAP療法の導入や機器管理をオンラインでフォローする試みもあり、適切なサポートのもとで治療を継続すれば高い改善効果を得られます[9]。

 

痩せている人でもSASを放置すると高血圧や心臓病、認知症リスクなどを抱えることになりますが、逆に早めの治療で健康を大きく守れる病気でもあります。

 

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参考文献

[1] Gray EL, et al. “Obstructive Sleep Apnea without Obesity Is Common and Difficult to Treat: Evidence for a Distinct Phenotype.” J Clin Sleep Med. 2017;13(1):81-88.
[2] Schwab RJ. “Pro: Sleep Apnea Is an Anatomic Disorder.” Am J Respir Crit Care Med. 2003;168(3):270-273.
[3] Salvinelli F, et al. “Obstructive Sleep Apnea Syndrome: From Phenotype to Genetic Basis.” 2009;168–176.
[4] Marin JM, et al. “Long-term cardiovascular outcomes in men with obstructive sleep apnoea-hypopnoea with or without CPAP therapy: an observational study.” Lancet. 2005;365(9464):1046-1053.
[5] Yaffe K, et al. “Sleep-Disordered Breathing, Hypoxia, and Risk of MCI and Dementia in Older Women.” JAMA. 2011;306(6):613-619.
[6] Patel SR, et al. “Meta-analysis of CPAP therapy for treating sleepiness in OSA.” Arch Intern Med. 2003;163(5):565-571.
[7] Phillips CL, et al. “Health outcomes of CPAP vs oral appliance treatment for OSA: A randomized controlled trial.” Am J Respir Crit Care Med. 2013;187(8):879-887.
[8] MacKay S, et al. “Effect of multilevel upper airway surgery vs medical management on OSA: The SAMS RCT.” JAMA. 2020;324(12):1168-1179.
[9] Fox N, et al. “Telemedicine for CPAP adherence in OSA: A randomized controlled trial.” Sleep. 2012;35(4):477-481.

 

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高齢者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?症状・原因・治療法を徹底解説!

 

「最近、夜中に何度も目が覚める」「日中に居眠りしてしまうことが増えた」――。

 

こうした症状がある高齢者の方やご家族は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を疑ってみる必要があります。

SASは、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気で、中年男性の肥満体型に多いというイメージがありますが、実は高齢者でも非常に多いことがわかってきました[2]。

しかも、加齢による体の変化や他の病気が影響して、一見するとSASとわかりにくい場合もあります。

 

睡眠が浅くなって夜間頻尿や覚醒が増える、朝起きても疲れが取れない、日中に意識がぼんやりして居眠りしがちになる――。

こうした症状は「年だから仕方ない」と放置されがちですが、高齢者SASによって起こっている可能性があるのです[1]。

本記事では、高齢者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、その特徴や原因から治療法、認知症との関係、日常生活で見られる居眠りとの関連まで、最新の医学的エビデンスをもとに徹底解説します。

最後にはオンライン診療を活用した受診方法も紹介しますので、ご自身やご家族の睡眠に不安のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が10秒以上止まる状態が1時間あたり5回以上繰り返される、あるいは日中の強い眠気などを伴う場合に診断される病気です[1][3]。

主に「閉塞性睡眠時無呼吸(Obstructive Sleep Apnea; OSA)」が大半を占め、喉や上気道が物理的に塞がることで呼吸が止まります[2][6]。

睡眠中に無呼吸が起こると、血中酸素が低下し、脳は危機的覚醒反応を起こして呼吸を再開させます。

この断続的な覚醒により睡眠が繰り返し分断され、深い眠りが得られなくなるのがSASの大きな特徴です[1][3]。

 

こうした慢性的な睡眠不足は、日中の強い眠気(EDS)や倦怠感、注意力・集中力の低下を招きます[3][5]。

さらに呼吸停止のたびに交感神経が過度に刺激されることで、高血圧や心疾患、脳卒中、代謝異常(糖尿病など)のリスクを高めることがわかっています[3][6]。

 

高齢者におけるSASの有病率

SASは中年男性の肥満体型に多いという印象がある一方、高齢者では年齢を重ねるほど有病率が著しく上昇することが報告されています[2][7]。

調査によっては60歳以上のSAS有病率が30〜80%に及ぶとされ、決して珍しい病気ではありません[2]。

また、閉経後の女性でも発症率が高まり、高齢になるにつれ男女差が縮まる傾向が指摘されています[2][8]。

こうした事情から、実は高齢者SASは想像以上に多いのですが、いびきが少ない・非肥満・自覚的な眠気が乏しいなど“典型像”と異なる症例も多く、未診断のまま見過ごされているケースが少なくありません[1][2]。

 

高齢者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の特徴

若年〜中年のSASとは違い、高齢者のSASには以下のような特徴があると報告されています[2][6][7]。

 

肥満でなくても発症しやすい

一般的には肥満がSASの大きなリスク因子とされますが、高齢者では痩せ型や標準体型でもOSAを発症する例が少なくありません[2]。咽頭の筋力低下や顔面骨格の変化など、加齢特有の要因が関与していると考えられます。

 

いびきが自覚されにくい

若い世代ほど大きないびきをかかず、「そこまでいびきがひどくない」と思い込んでいるケースが多いです。あるいは独居で周囲が気づかないなどの理由もあり、SASと結びつけられにくい傾向があります[2][7]。

 

日中の眠気を強く自覚しない

中年SASでは代表的な「耐え難い眠気」を、高齢者はあまり訴えない場合もあります[1][2]。代わりに「疲れ」「倦怠感」「集中力低下」など別の形で出てくることが多いです。

 

夜間頻尿や中途覚醒が顕著

体内の酸素不足が利尿ホルモンを増やし、頻繁にトイレで起きる・断続的に目覚めるなどの症状が強調されます[2][3]。単なる高齢による頻尿と思っていたものが、実はSASに起因している可能性もあります。

 

認知機能や気分への影響が大きい

高齢者ではSASが認知機能低下やうつ状態の一因になりやすいことが指摘されています。後述のように、認知症リスクの上昇とも関連する可能性があります[5][10]。

 

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高齢者でも睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療はできる?

CPAP療法が中心

中等症〜重症の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する第一選択治療は、CPAP療法(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)です[3][9]。

就寝時にマスクを装着し、ホースを通じて空気を送り込み、一定の陽圧で喉の通り道を確保することで無呼吸を防ぎます。

高齢の方でもCPAP療法は十分行え、以下の効果が期待できます。

 

睡眠の質向上・日中の眠気軽減
無呼吸がほぼ抑制され、夜間の酸素低下や覚醒がなくなるため深い睡眠が得やすくなります。その結果、日中の眠気や倦怠感が改善し、生活の質(QOL)が向上する報告が多数あります[3][5]。

 

心血管・脳血管リスク低減
CPAP治療で夜間の低酸素や血圧変動が減り、高血圧の改善、不整脈・心不全悪化予防、脳卒中発症リスク低下などが期待できます[3][9]。重症OSAを放置すると心筋梗塞や突然死リスクが高まるため、高齢であっても治療のメリットは大きいです。

 

認知機能や気分の改善
近年、高齢者SASではCPAP療法が認知機能の低下を遅らせる可能性も示唆されています[4][5][10]。また、睡眠の質向上に伴い、うつ傾向の改善報告もあります。

 

夜間頻尿が軽減
夜間低酸素に伴う利尿ホルモン分泌が減少し、トイレに起きる回数が減る場合が多いと報告されています[3][9]。夜通し眠れることで、さらに睡眠が深まる好循環が期待できます。

 

高齢者の方が機械操作やマスク装着を難しく感じるかもしれませんが、実際には慣れてしまえば苦にならないとの声が多く、研究でも「高齢患者はCPAPの装着時間が長くコンプライアンスが良い」結果が示されることがあります[4][5]。

 

高齢者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)は認知症になりやすい?

高齢者のSASは、認知機能低下や認知症のリスクと深く関連している可能性が多くの研究で示唆されています[5][10]。

 

SASによる認知機能への影響

夜間の断続的な低酸素や睡眠分断が、脳神経細胞にダメージを与えたり老廃物(アミロイドβなど)の排出を妨げると考えられています。実際、SAS患者はメモリーテストや実行機能テストの成績が健常者より低い傾向があり、特に重症SASではリスクが高まります[5][10]。

 

認知症発症リスクの上昇

いくつかのコホート研究では、SASを有する高齢者で軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー型認知症を発症する割合が有意に高い結果が出ています[5][10]。具体的には、SASがある人はない人より約1.3〜2倍認知症リスクが増加するというデータもあります。

 

CPAP治療の予防効果

SASの治療によって認知機能低下の進行を遅らせたり、予防できる可能性も指摘されています[4][10]。例えば、重症SASにCPAPを導入したグループでは未治療グループに比べて認知症の発症率が低かったという観察研究が報告されています。

 

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高齢者で居眠りが多いのは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性あり?

「高齢になってから昼間にうとうとしてしまうのは仕方ない」と思い込みがちですが、過度の居眠りはSASによる慢性睡眠不足の表れかもしれません[1][2]。

実際、SASの代表的症状としては「日中の強い眠気(EDS)」が挙げられますが、高齢者の場合、自覚として“眠気”をあまり訴えずに「いつの間にか寝ていた」という形で現れることが少なくありません。

 

居眠りと安全リスク

若い人では車の運転や職場での作業ミスなどが問題となる一方、高齢者では転倒リスクが大きいです[2][6]。

日中ぼんやりしてバランスを崩すなど些細なことが、骨折→長期入院→寝たきりという悪循環を招く恐れがあります。

また、居眠りが増えるとコミュニケーションや社会活動が減り、生活の質や認知機能に悪影響が及ぶ可能性もあります。

 

ご家族が気づくべきサイン

高齢者本人が「眠い」と自覚していなくても、家族が“日中の居眠り”を目撃する回数が増えたとか、「テレビを見ながら寝落ちしていることが多い」などの客観的サインがあれば、SASのスクリーニングを検討した方が良いでしょう[2][7]。

適切に診断されれば、CPAPなどで症状が大きく改善するケースも珍しくありません。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

ここまで述べたように、高齢者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)は決して稀な病気ではなく、生活習慣や健康、認知機能に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

 

森下駅前クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の診察・検査において、オンライン診療を積極的に取り入れています[19]。具体的には、スマートフォンやパソコンから医師の問診を受け、必要に応じて自宅へ簡易睡眠検査機器を郵送。

夜間に装着し、呼吸状態や酸素飽和度を測定した上で再度オンラインで結果説明を受ける流れです。

少しでもSASが疑われる場合は、早めに検査・治療を始めて、元気で活動的な毎日を取り戻しましょう。

 

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参考文献

[1] Hou H, Zhao Y, Yu W, et al. Association of obstructive sleep apnea with hypertension: a systematic review and meta-analysis. J Glob Health. 2018;8(1):010405.
[2] Osorio RS, et al. Sleep Apnoea in the Elderly: A Great Challenge for the Future. Eur Respir J. 2021;59(4):2101649.
[3] Yan B, et al. Effects of Continuous Positive Airway Pressure on Elderly Patients with Obstructive Sleep Apnea: A Meta-Analysis. Med Sci (Paris). 2018;34(10):66–73.
[4] Crawford-Achour E, et al. Protective effect of long-term CPAP therapy on cognitive performance in elderly patients with severe OSA: the PROOF study. J Clin Sleep Med. 2015;11(5):519–524.
[5] Osorio RS, Kaminska M, et al. Obstructive Sleep Apnea and the Risk of Cognitive Decline in Older Adults: A Pulmonary Perspective. Am J Respir Crit Care Med. 2019;199(2):142–148.
[6] Bonsignore MR, Esquinas C, Barceló A, et al. Metabolic syndrome, insulin resistance and sleepiness in real-life obstructive sleep apnea. Eur Respir J. 2012;39(5):1136–1143.
[7] Esteller E, Villatoro JC, Agüero A, et al. Obstructive Sleep Apnea Syndrome and Growth Failure in Children: Prevalence, Mechanism and Effects of Treatment. Int J Pediatr Otorhinolaryngol. 2018;108:119–125.
[8] Beaudin AE, Raneri JK, Ahmed SB, et al. Risk of Chronic Kidney Disease in Patients with Obstructive Sleep Apnea. Sleep. 2022;45(3):zsab267.
[9] Zhou M, Wang Y, Lin C, et al. The Association between Obstructive Sleep Apnea and Carotid Intima-Media Thickness: A Systematic Review and Meta-Analysis. Angiology. 2017;68(7):575-583.
[10] Gami AS, Olson EJ, Shen WK, et al. Obstructive Sleep Apnea and the Risk of Sudden Cardiac Death: A Longitudinal Study of 10,701 Adults. J Am Coll Cardiol. 2013;62(7):610-616.
[11] Wang X, Wright Z, Wang J, Song G. Obstructive Sleep Apnea is Associated with an Increased Risk of Developing Gastroesophageal Reflux Disease and its Complications. J Respir. 2023;3(2):75-85.
[12] Musso G, Cassader M, Olivetti C, et al. Association of Obstructive Sleep Apnea with the Presence and Severity of Non-Alcoholic Fatty Liver Disease. Obes Rev. 2013;14(5):417-431.
[13] Chaudhry R, West KM, Chung F. Obstructive Sleep Apnea and Risk of Postoperative Complications after Non-Cardiac Surgery: A Contemporary Review. J Clin Med. 2024;13(3):xxxx (Epub ahead of print).
[14] Guay-Gagnon M, Vat S, Forget MF, et al. Sleep Apnea and the Risk of Dementia: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Sleep Res. 2022;31(5):e13589.
[15] Edwards C, Almeida OP, Ford AH. Obstructive Sleep Apnea and Depression: A Systematic Review and Meta-Analysis. Maturitas. 2020;142:45-54.
[16] Ibrahim S, Mehra R, Tantibhedhyangkul J, et al. Sleep and Obstructive Sleep Apnea in Women with Infertility: Associations with Miscarriage. Sleep Breath. 2023;27(5):1733-1742.
[17] Pascual JM, Madrigal E, Esteban JF, et al. Erectile Dysfunction in Obstructive Sleep Apnea Patients: Effects of Continuous Positive Airway Pressure. PLoS One. 2018;13(8):e0201930.
[18] Malhotra N, Vaidya S, Gothi D. A Study on the Prevalence of Restless Legs Syndrome in Obstructive Sleep Apnea and the Consequences of Co-occurrence (ComOSAR). Lung India. 2023;40(4):299-304.
[19] https://morishitaekimae.com/online/

 

睡眠時無呼吸症候群をもっと詳しく

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、さらに詳しく知りたい方は各記事をご確認ください。

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の芸能人を紹介!実は治療を受けてる人はたくさんいた!

  あなたは、夜中に何度も目が覚めてしまう、朝起きてもスッキリしない、日中に強い眠気に襲われる、といった経験はありませんか?

これらの症状は、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

多くの人は、睡眠時無呼吸症候群を太った男性の病気と思いがちですが、実はそうではありません。

今回の記事では、睡眠時無呼吸症候群の治療を受けている芸能人を紹介することで、この病気に対する理解を深め、より身近な病気として認識してもらいたいと思います。

芸能人だって悩んでいる、あなたも知らないうちに睡眠時無呼吸症候群のリスクを抱えているかもしれません。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)で治療を受けている芸能人一覧

今回は、実は睡眠時無呼吸症候群を公表し、治療を受けている芸能人の方々を11組ご紹介することで、より身近な病気として理解を深めていきましょう。

 

福山雅治

  歌手や俳優として活躍されている福山雅治さんは、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」の中で、睡眠時無呼吸症候群の治療に使用されるCPAP(シーパップ)を愛用していることを公表しました。

きっかけは、いびきや睡眠中の無呼吸を指摘されたことでした。 検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAPの使用を開始したそうです。

福山さんは、CPAPを使用した睡眠について「非常に気持ちが良い」と語り、朝の目覚めや睡眠の質の改善を実感しているようです。

 

パパイヤ鈴木

パパイヤ鈴木 - 焼鳥・水炊き 五郎一

  ダンサー、振付師、俳優、コンピューターミュージックの作曲家と多彩な顔を持つパパイヤ鈴木さんも、睡眠時無呼吸症候群の治療を受けていることを公表しています。

毎晩、呼吸を助ける医療器具を顔に装着して眠っているそうです。 パパイヤさんは、器具を付けたら「ぐっすり眠れ、爽快だ」と語り、睡眠時無呼吸症候群の治療に積極的です。

太った中年男性の居眠り病と思われがちですが、やせている人もかかる病気であることを公表することで、多くの人に睡眠時無呼吸症候群の危険性を認識してもらうきっかけを作っています。

 

芋洗坂係長

芋洗坂係長 - 株式会社えにしんぐエンターテイメント

  コミカルな動きで人気のお笑い芸人、芋洗坂係長も、実は重度の睡眠時無呼吸症候群に悩まされていました。 テレビ番組の企画で検査を受けたところ、一晩に68回も呼吸が止まるという深刻な状況が明らかになりました。

日中の強い眠気や集中力の低下など、日常生活に支障をきたすほどの症状に悩まされていた芋洗坂係長ですが、CPAP療法によって症状は劇的に改善しました。

この経験を通して、睡眠時無呼吸症候群は適切な治療によって克服できる病気であることを、身をもって証明しています。

 

ジャングルポケット 斉藤慎二

斉藤慎二 プロフィール|吉本興業株式会社

  お笑いコンビ・ジャングルポケットの斉藤慎二さんは、自身のYouTubeチャンネルで睡眠時無呼吸症候群と診断されたことを公表しています。

診断のきっかけは、妻からの指摘で、検査の結果、重度の睡眠時無呼吸症候群と判明しました。

斉藤さんは、CPAP療法を開始し、その効果を実感している様子を動画で紹介しています。

 

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チェリー吉武

チェリー吉武 ※業務提携 | ホリプロコム

  お笑い芸人のチェリー吉武さんは、奥様であるたんぽぽの白鳥久美子さんの勧めで睡眠時無呼吸症候群の検査を受け、治療を開始しました。

チェリーさんは、自身のブログでCPAPを装着した写真を公開し、「CPAP治療は、自分自身の健康だけでなく、家族の安心にもつながる」とコメントしています。

睡眠時無呼吸症候群は、周囲の人からの指摘によって気づくケースも多い病気です。 チェリーさんのように、家族の支えを得ながら治療に臨むことは、とても大切です。

 

おぎやはぎ 矢作兼

矢作兼、サラリーマン時代から知り合いだった芸人を実名告白 デビュー時にメガネアドバイスも/芸能/デイリースポーツ online

  お笑いコンビ・おぎやはぎの矢作兼さんは、自身のラジオ番組で睡眠時無呼吸症候群であることを公表しています。

矢作さんは、相方の小木博明さんや家族からいびきや無呼吸を指摘され、検査を受けた結果、睡眠時無呼吸症候群と診断されました。

CPAPの使用により症状が改善し、「全く違う!」と感動したことを語っています。

矢作さんのように、周囲の人からの指摘をきっかけに、睡眠時無呼吸症候群の検査を受ける人は少なくありません。

 

しゅんしゅんクリニックP

しゅんしゅんクリニックP プロフィール|吉本興業株式会社

  医師でありながら、お笑い芸人としても活躍する、しゅんしゅんクリニックPさんもCPAPを使用している芸能人の一人です。

彼は、睡眠時無呼吸症候群の診断は受けていないものの、医師としてCPAPの効果を認識し、自ら使用しています。

自身の経験を通して、睡眠時無呼吸症候群の治療法や予防法についての情報を発信し、多くの人々の健康意識向上に貢献しています。

 

安田大サーカス クロちゃん

安田大サーカス |松竹芸能株式会社

  安田大サーカスのクロちゃんは、テレビ番組で睡眠時無呼吸症候群の検査を受けた結果、重度の診断を受けました。

CPAP療法を継続しており、自身のSNSでも治療の様子を公開するなど、睡眠時無呼吸症候群に対する意識の高さが伺えます。

歯ぎしりやいびきがひどいなど、睡眠中のトラブルを抱えていることをオープンに話すことで、視聴者に睡眠障害への関心を抱かせるきっかけを与えています。

 

極楽とんぼ 山本圭一

極楽とんぼ 山本圭壱 プロフィール|吉本興業株式会社

  極楽とんぼの山本圭一さんは、自身のInstagramでCPAPを使用している姿を公開しており、フォロワーに向けて睡眠時無呼吸症候群の認知度向上を促しています。

 

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太田光・光代夫妻

爆問・太田光&光代夫妻、ともにCPAP着用 自宅で並んで就寝/芸能/デイリースポーツ online

  爆笑問題の太田光さんと、その妻である太田光代さんは、夫婦揃って睡眠時無呼吸症候群の治療を受けています。

光代さんが太田さんのいびきや無呼吸を心配し、病院受診を勧めたことがきっかけでした。

お二人ともCPAPを使用しており、睡眠の質の向上を実感しているようです。   夫婦で共に治療に取り組む姿は、多くの人の共感を呼んでいます。

睡眠時無呼吸症候群は、早期発見・早期治療が大切な病気です。

 

空気階段 鈴木もぐら

鈴木もぐら プロフィール|吉本興業株式会社

  お笑いコンビ・空気階段の鈴木もぐらさんは、医師から「よく生きていたね」と言われるほどの重度の睡眠時無呼吸症候群と診断されました。

奥様の助言で検査を受けた鈴木さんは、CPAP療法を開始し、日中の眠気や集中力の改善を実感しているようです。

これらの芸能人の方々のように、睡眠時無呼吸症候群は決して他人事ではありません。

自覚症状がない場合でも、検査を受けてみることをおすすめします。

 

睡眠時無呼吸症候群(CPAP)になりやすい人の特徴と傾向

  睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、決して他人事ではありません。もしかしたら、あなたも、あるいはあなたの大切な人も、知らないうちに睡眠時無呼吸症候群のリスクを抱えているかもしれません。

今回は、睡眠時無呼吸症候群になりやすい人の特徴と傾向について、より詳しく解説していきます。ご自身の体質や生活習慣と照らし合わせながら、ぜひ読み進めてみてください。

 

性別

確かに、睡眠時無呼吸症候群は男性に多い病気です。しかし、だからといって女性が安心できるわけではありません。

閉経前の女性は、女性ホルモンの働きによって気道が比較的保たれていますが、閉経後は、女性ホルモンの分泌が減少し、男性と同様に睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。

 

年齢

年齢を重ねると、誰しも体の様々な機能が衰えていきます。

筋肉量も例外ではありません。   筋肉量の減少は、気道を狭くし、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める要因の一つとなります。

特に40歳を過ぎると、その傾向は顕著になります。

 

生活習慣

「睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病の一つ」と言っても過言ではありません。   日々の生活習慣の積み重ねが、睡眠時無呼吸症候群のリスクを大きく左右するからです。

例えば、肥満は睡眠時無呼吸症候群の大きなリスクファクターです。首回りに脂肪がつきやすく、気道を圧迫してしまうためです。

また、喫煙も気道の炎症を引き起こし、気道を狭くするため、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めます。飲酒も、睡眠中の気道の筋肉を緩ませるため、注意が必要です。

 

生活習慣 睡眠時無呼吸症候群への影響 具体的な例
肥満 首回りに脂肪がつきやすく、気道が狭くなる BMI(体格指数)が25以上の肥満の方は、そうでない方に比べて睡眠時無呼吸症候群のリスクが2倍以上高くなると言われています。
喫煙 気道の炎症を引き起こし、気道を狭くする 1日20本以上喫煙する方は、喫煙しない方に比べて睡眠時無呼吸症候群のリスクが約3倍高くなるという研究結果もあります。
飲酒 睡眠中の気道の筋肉を緩ませる 飲酒によって睡眠は浅くなり、呼吸も不安定になりがちです。
鼻づまり 鼻呼吸が困難になり、口呼吸になりやすくなるため、気道が狭くなる アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎などの持病がある方は、日頃から鼻づまりを起こしやすく、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いと言えます。
ストレス 交感神経が優位になり、気道が狭くなる ストレスによって交感神経が優位になり、気道が収縮します。睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める要因の一つと言えるでしょう。

体格・見た目

あごが小さく引っ込んでいる人や、首が短く太い人は、生まれつき気道が狭いため、睡眠時無呼吸症候群になりやすい傾向があります。

また、肥満体型の人は、首回りに脂肪がつきやすく、気道が圧迫されやすいため、注意が必要です。

 

  • あごが小さい、または引っ込んでいる
  • 首が短い、または太い
  • 肥満体型
  • 鼻が高い、または鼻骨が曲がっている
  • アデノイドや扁桃肥大(これらの特徴は、子どもの睡眠時無呼吸症候群の原因として特に重要です。)

 

これらの特徴は、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める可能性があります。

「自分は大丈夫」と安易に考えず、少しでも気になる点があれば、医療機関への相談を検討することをおすすめします。

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もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

オンライン診療であれば、病院への移動時間や待ち時間の負担も軽減できますので、ぜひ活用してみてください。

 

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「睡眠時無呼吸症候群(SAS)はどんな人がなるの?」傾向と特徴を徹底解説

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、寝ている間に一時的に呼吸が止まる病気です。 SASは、睡眠中に気道が一時的に塞がれることで起こります。

この症状により、睡眠の質が低下し、日中の眠気や集中力の低下、さらには心臓病や糖尿病といった他のさまざまな病気のリスクが高まる可能性があります。

本記事では、なりやすい人の特徴をまとめており、自分に当てはまるかもと思った方や、睡眠時無呼吸症候群のような症状がある方は、専門家に相談をしてみましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群になりやすい人の特徴と傾向

性別

睡眠時無呼吸症候群は男性により多くみられますが、女性でも発症する可能性はあります。

年齢

年齢が上がるにつれて、睡眠時無呼吸症候群のリスクは高まります。加齢によって喉や首回りの筋力が衰え、舌や軟口蓋が喉に詰まりやすくなるためです。また、40代以降の男性は脂肪が身体につきやすくなるため、SASのリスクが増加します。中年以降の方によく見られる疾患ですが、若い人にも発症することがあります。

生活習慣

以下の要素が睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める可能性があります。

  • 肥満:肥満は、気道の狭窄を引き起こす可能性があり、睡眠時無呼吸症候群の発症に関連しています。
  • 喫煙:喫煙は気道の炎症を引き起こす可能性があり、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めることがあります。
  • 飲酒:アルコールは、気道の筋肉を緩めるため、睡眠時無呼吸症候群の症状を悪化させる可能性があります。

体格・見た目

以下の特徴がある人には、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高い可能性があります。

  • 太った顔つき:顔つきが太っている人は、気道が狭くなる可能性があり、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まる可能性があります。
  • 大きな舌やアデノイド:大きな舌やアデノイド(扁桃腺)がある場合、気道の狭窄を引き起こす可能性があります。

これらの要素は、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクを予測するための一般的なガイドラインです。しかし、これらの要素があるからといって必ずしも睡眠時無呼吸症候群になるわけではありません。

 

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睡眠時無呼吸症候群になりやすい人が行ったほうがいい予防と対策

適度な運動

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、肥満が一つの大きな原因とされています。そのため、適正体重を維持することが重要です。毎日ウォーキングなどの適度な運動を行うことで、体重をコントロールし、SASの発症リスクを軽減することができます。

飲酒を控えめに

飲酒は睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクを高める要因の一つです。アルコールの摂取によって、喉や舌の筋肉が緩みやすくなり、気道の通りが悪くなるため、SASの症状が悪化することがあります。飲酒を控えめにし、適度な範囲で摂取するように心がけましょう。

禁煙

喫煙は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の発症リスクを高めます。喫煙によって、気道が狭くなり、呼吸が制限されるため、SASの症状が悪化する可能性があります。SASを予防するためには、禁煙することが重要です。

口呼吸から鼻呼吸へ

鼻呼吸をすることで、気道の通りが良くなり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状を軽減できることがあります。口呼吸は気道の乾燥や舌の落下を引き起こし、SASの症状を悪化させることがあります。鼻呼吸を心がけ、良い睡眠環境を整えましょう。

睡眠薬を控える

睡眠薬の使用は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状を悪化させることがあります。睡眠薬に含まれる成分が呼吸の中枢に影響を与え、気道の閉塞を引き起こす可能性があるためです。睡眠薬の使用を控え、代わりにリラックス法や睡眠環境の改善などを試してみてください。

寝方の見直し

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状を軽減するためには、寝方の見直しも重要です。仰向けで寝ると舌が喉の奥に垂れ下がりやすくなり、気道を塞ぐ可能性があります。

横向きに寝るか、または上体を少し起こすような枕の高さを調整することで、SASの症状を改善できる場合があります。 睡眠時無呼吸症候群になりやすい人は、生活習慣や体の状態に注意しながら、予防と対策を行うことが重要です。

もし疑わしい症状がある場合は、早めに医師の診断を受けることをおすすめします。適切な治療や生活改善により、症状の改善や予防につなげましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

もし睡眠時無呼吸症候群の症状に不安を抱えている方は、オンライン診療を利用して専門医のアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。

 

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