CPAP治療の通院頻度はどのくらい?通院の目的とオンライン診療での管理方法を解説

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療として広く用いられるCPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)ですが、「どれくらいの頻度で病院に通う必要があるのか?」と不安に思う患者さんも多いでしょう。

CPAP療法は長期にわたる治療となるケースが多く、適切なフォローの継続が重要です。また近年はオンライン診療の普及により、通院の負担を減らしながらCPAP治療を継続する選択肢も広がっています。

本記事では、CPAP治療中の通院頻度の目安や通院目的、オンライン診療での管理方法について、最新のエビデンスを交えながらわかりやすく解説します。

 

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CPAP治療の通院頻度はどのくらい?

 

CPAP治療では原則として月に1回の定期受診が必要です。これは健康保険の制度上、CPAP療法を継続するために定期的な診察が義務付けられているためです[3]。

実際、日本では1998年にCPAP療法が保険適用になって以来、現在までに約50万人以上の患者さんがCPAPを使用しているとされ、その多くが毎月1回ペースで通院しながら治療を続けています[1]。

導入初期には機器の使い方の習熟や効果判定のため、1か月以内に一度フォローアップを行うのが一般的です[2]。

例えばCPAP開始後2週間〜1か月で医師が再評価し、治療効果(無呼吸の改善具合)や機器のデータ確認、マスク装着の問題がないかなどを確認します[2]。

その後は基本的に月1回の間隔で定期受診を継続します[2]。

症状が安定している場合でも、原則として月1回の通院が必要です。ただし近年では、遠隔モニタリングシステムの活用により一定の条件下で受診間隔を延長できるケースもあります。

具体的には、CPAP装置から送信される使用状況データを医療機関側で把握しながら指導・管理を行うことで、最長で2〜3か月に1回の受診でも保険診療を継続できる制度が整いつつあります[3]。

実際に装置の使用状況が良好で安定している患者さんでは、対面診察とオンライン診療を組み合わせて2〜3か月ごとの受診に減らす運用を行っている医療機関もあります[3]。

とはいえ、患者さん自身の自己判断で勝手に受診間隔を延ばすことはできません。

あくまで主治医の判断のもと、安全に治療継続できる場合に限り例外的に認められるものです。

CPAP通院の目的と内容

 

CPAP治療中に定期受診が求められるのには、以下のような重要な目的があります。

機器の使用状況データ確認

CPAP装置には使用記録が保存されており、診察時にそのデータを確認します。

例えば「1時間あたりの無呼吸・低呼吸の発生数(AHI)」「装置の使用時間・使用日数」「マスクからの空気漏れ(リーク)量」などがチェック可能で、治療効果やコンプライアンス(機器の使用状況)を客観的に評価できます[4]。

体調・睡眠の質の確認

患者さん本人から治療後の変化や現在の体調について問診します。日中の眠気の程度、睡眠の質、CPAP使用による副作用の有無(鼻づまり・口や喉の乾燥感など)を確認します。

特にCPAP使用中の鼻や喉の乾燥はよくある症状で、必要に応じて加湿器の使用など対策が取られます[4]。

患者さんが快適に治療を続けられるよう、困りごとがないかを毎回チェックすることが大切です。

機器トラブルや圧設定の微調整

CPAP装置やマスクに不具合が生じていないかを点検します。

マスクのフィッティング不良による空気漏れがないか、ホースの劣化や装置の故障がないかなどを確認します。

問題があれば必要に応じて機器の交換や設定圧の調整を行います。

例えば治療効果が不十分な場合には圧力を上げたり、逆に過剰な圧力で不快感が強い場合には適切な範囲で下げる、といった微調整が可能です[3]。

保険適用の維持

定期受診を行っているという記録自体が、CPAP治療における健康保険適用を継続するための条件となります。

毎月の診察で医師の指導管理を受けていること、そして一定以上の機器使用実績が確認されないと、公的保険によるCPAP機器レンタル費用の補助が打ち切られてしまう可能性があります[4]。

したがって治療を続けるうえでも、月1回の受診は欠かせないものとなっています。

CPAP通院の頻度を減らしたい人へ|オンライン診療という選択肢

 

「仕事が忙しく毎月の通院が負担」「病院が遠方にあり頻回の受診が難しい」といった場合でも、オンライン診療を活用することでCPAP治療を継続する方法があります。

オンライン診療であっても保険診療の範囲内でCPAP管理を行うことが可能です。

実際、当院(森下駅前クリニック)でも睡眠時無呼吸症候群の診療にオンライン診療を取り入れており、CPAP治療中の定期フォローアップもオンラインで対応可能です[4]。

オンライン診療の場合、患者さんは自宅にいながらビデオ通話等で医師の診察を受けられます。

CPAP装置の使用データはクラウド経由で共有されます。医師は対面時と同様にデータをチェックし、患者さんに現在の症状や困りごとについてヒアリングします。

必要な助言や処方箋の発行もオンライン上で行われ、自宅にいながら診療が完結します。

通院にかかる移動時間や待ち時間を大幅に削減できるのが大きなメリットです。

海外の研究でも、遠隔モニタリングや電話によるサポートを組み合わせた介入はCPAPの使用時間やアドヒアランス(治療継続率)向上に有用であると報告されています[5]。

忙しい方や定期的な通院が難しい方ほど、オンライン診療の利便性を感じられるでしょう。

オンライン診療の具体的な流れとしては、初回は対面またはオンラインで医師の診察を受けて検査や治療方針を決定し、その後のCPAP導入指導から定期フォローをオンラインで行う、という形が一般的です。

当院でも、初診時に簡易検査キットの郵送貸出と結果説明をオンラインで実施し、CPAPが適応となれば装置の使い方指導まで含めて自宅で完結できる体制を整えています(※2025年現在の保険診療ルールとして、CPAP開始後または前に1回だけ対面診療が必要です)。

以降の経過観察も基本的にオンラインで行い、データチェックと問診により適切な治療管理を継続します。

 

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オンライン診療でCPAPを管理する際の注意点

 

オンライン診療を利用するにあたり、いくつか留意すべきポイントもあります。

対応している医療機関を選ぶ必要

すべての医療機関がオンライン診療に対応しているわけではありません。

CPAP治療のオンライン管理に実績があり、データ連携の仕組みが整っているクリニックを選ぶことが重要です。

初回は対面診察が必要なケース

症状や医療機関の方針によっては、初診時のみ対面で診察を受ける必要がある場合があります。

オンライン診療が解禁されている範囲は疾患や状況によって規定があるため、主治医と相談して決めることになります。

通信環境と機器の準備

オンライン診療にはスマートフォンやパソコンによるビデオ通話が必要となるため、安定したインターネット環境が前提です。

対面診療との併用がおすすめ

オンライン診療は便利ですが、症状の変化や機器トラブルがあった場合には適宜対面診察や検査も組み合わせることが理想です。

医師と相談しながら、状況に応じてオンラインと通院を併用することで、安全かつ無理なく治療を継続できるでしょう。

通院できないとどうなる?保険・治療継続のリスク

 

忙しさなどから「通院せずにCPAPだけ続ける」ことはできるのでしょうか。

結論から言えば、毎月の受診を怠るとCPAP治療の保険適用が停止されてしまいます[4]。

自己判断で通院を中断してしまうと、公的保険による機器レンタル費の補助が受けられなくなり、以降の治療費は全額自己負担(毎月数万円規模)となる可能性があります[4]。

実質的にCPAP治療の継続が難しくなるため、定期受診なしで治療を続けることは現実的ではありません。

また、SASによる日中の強い眠気は重大な交通事故につながる危険もあります。

ある報告では、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは健常者と比べて交通事故を起こすリスクが約7倍も高い一方、CPAP治療を適切に継続している人ではその事故リスクが健常者とほぼ同等にまで低下するとされています[7]。

さらに、治療を中断すれば合併症リスクが再び高まる点にも注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群は高血圧や心不全、脳卒中、糖尿病など様々な合併症リスクを高める疾患ですが、CPAP治療によってそれらのリスクを抑える効果が期待できます。

しかし治療をやめてしまえば効果は失われ、合併症の危険性が再び上昇してしまいます[4]。

ある30年間の長期追跡研究では、CPAP治療を継続した患者は無治療だった患者に比べて生存率がおよそ6倍も高かったとの報告もあります[4]。

裏を返せば、治療を中断すればその分寿命や健康に悪影響が及ぶ恐れがあるということです。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある場合はオンライン診療へ

 

ここまでお読みになって、「自分も当てはまるかも…」と感じた方は、できるだけ早めに専門医の判断を仰ぐことをおすすめします。

睡眠時無呼吸症候群は早期発見・早期治療が肝心です。

放置すると前述のような深刻なリスクがありますが、治療を始めればいびきや眠気は改善し、将来的な病気も防げるかもしれません。

決して珍しい病気ではなく、適切に対処すれば怖くありません。

当院・森下駅前クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の検査からCPAP導入・管理までオンライン診療で完結可能な体制を整えています。

来院の手間を省き、自宅にいながら専門医の診察と適切なフォローアップを受けることができます。

重いいびきや激しい眠気など、「もしかしてSASかも?」と思われたら、一人で悩まずにぜひご相談ください。

経験豊富な呼吸器内科医が一人ひとりの状況に応じた最適な治療プランをご提案し、オンラインで寄り添いながらサポートいたします。

睡眠の質を改善し健康を取り戻すために、まずは一歩踏み出してみませんか?

オンライン予約は24時間365日受付中ですので、忙しい方もご自身のタイミングで予約可能です。

睡眠時無呼吸症候群に心当たりがある方は、オンライン診療をぜひご活用ください。

詳しくは当院ホームページのオンライン診療案内もぜひご覧ください。

 

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睡眠時無呼吸症候群をもっと詳しく

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、さらに詳しく知りたい方は各記事をご確認ください。

治療

検査

予防

合併症

症状

原因

傾向

疑い

 

 

参考文献

  1. 日本呼吸器学会『睡眠時無呼吸症候群(SAS)診療ガイドライン2020』2020年
  2. 森下駅前クリニック『劇団ひとりさんが使うCPAPの真相|いびき・無呼吸に悩むあなたへ』(https://morishitaekimae.com/077/)
  3. 新橋睡眠・内科クリニック『CPAP治療について(CPAP療法説明ページ)』(https://shinbashi-suimin.com/cpap.html)
  4. 森下駅前クリニック『CPAP治療はいつまで続く?やめられる3つの条件と上手な付き合い方を専門医が解説』(https://morishitaekimae.com/071/)
  5. Labarca G, et al. Telemedicine interventions for CPAP adherence in obstructive sleep apnea patients: Systematic review and meta-analysis. Sleep Med Rev. 2021; 60:101543.
  6. 森下駅前クリニック『睡眠時無呼吸症候群に関する記事一覧』(https://morishitaekimae.com/sas-list/)
  7. かとう内科『CPAPの治療効果』(https://www.katonai.com/blog/detail/id=383)

 

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