自宅でできる睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査|方法・費用・流れをやさしく解説【オンライン診療対応】

睡眠時無呼吸症候群の検査は自宅の簡易検査キットでスクリーニング可能

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、自宅で使える簡易検査キットによってスクリーニング(ふるい分け)が可能です。

病院に泊まって行う従来の精密検査(終夜睡眠ポリグラフ:PSG)だけでなく、自宅での簡易検査でもある程度の診断がつくことがわかっており、中等度~重症のSASが疑われる場合には自宅での検査で診断をつけて治療を開始できるとガイドラインでも推奨されています[1][2]

自宅でリラックスした環境のまま検査できるメリットは大きく、普段に近い睡眠状態を記録できるため「いつも通りのいびきや無呼吸の状況」を捉えやすい利点があります。

また、夜間に医療機関へ出向く必要がないため時間的・身体的負担が少ないのも長所です。

 

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オンライン診療で自宅検査→診断→治療まで完結できる理由

 

さらに、オンライン診療(遠隔診療)を活用することで、自宅での検査から診断確定、その後の治療開始に至るまで一貫して自宅で完結させることも可能になっています。

近年の研究でも、疑われる患者さんに対して自宅での睡眠検査と在宅での治療管理を行うアプローチは、従来の入院中心のアプローチに比べて診療上遜色なく、待ち時間や医療コストを大幅に削減できたと報告されています[3][4]

オンライン診療ではビデオ通話などで医師と相談しながら検査キットを送り、自宅で測定し、そのデータをもとに診断・治療方針を決定できます。

このように自宅にいながら専門医の診断と適切な治療につなげられることは大きなメリットであり、忙しくて通院が難しい方や遠方の方でもSASの検査・治療を受けやすくなっています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法|自宅の簡易検査と精密検査(PSG)の違い

SASが疑われる場合の検査方法には、大きく分けて自宅で手軽に行える簡易検査と、病院などで一晩かけて行う精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSGの2種類があります[5]

簡易検査と精密検査では測定する項目(センサーの数や種類)が異なり、それぞれ得られる情報の詳細さに違いがあります。

自宅で行うSAS簡易検査キットの計測項目

まず、自宅で行うSAS簡易検査キットでは主に以下のような生体情報を測定します。

呼吸の気流(鼻や口からの空気の流れ)[6]

鼻に装着するカニューラや呼吸センサーで、無呼吸や低呼吸が起きているかを検知します。

呼吸努力(胸やお腹の動き)[6]

胸部や腹部に巻くバンド型のセンサーで、呼吸しようとする動きを捉えます。

無呼吸時には気流が止まっても努力は続いている(閉塞性)かどうかがわかります。

血中酸素飽和度(SpO2)[6]

指先などに装着するパルスオキシメーターで、睡眠中の血中酸素濃度の変化を記録します。

無呼吸・低呼吸によって酸素がどの程度低下するかを測定します。

脈拍数やいびき音

機種によっては脈拍もパルスオキシメーターで同時計測され、いびき音をマイクで拾うものもあります[7]

いびきは気道狭窄の指標となり、無呼吸エピソードと併せて評価されます。

 

医療機関で実施する終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)の計測項目

一方、医療機関で行う精密検査(PSGでは、簡易検査の項目に加えてより多くの生体情報を同時記録します。

具体的には脳波(EEGを測定して睡眠の深さや段階を把握し、眼球運動(EOGあごの筋電図(EMGも付けて睡眠ステージを詳しく解析します[8]

さらに心電図による心拍リズム、脚に電極を付けて足の動き(不随意運動の有無)も記録されます[8]

鼻と口の気流センサー(温度センサーや鼻圧カニューラ)胸腹部の呼吸ベルト酸素飽和度センサーといった呼吸関連の測定もフル装備で行い[9]、これらすべてのデータを総合して無呼吸の発生と睡眠への影響を詳細に評価できるのがPSGの特徴です。

簡易検査と精密検査の最大の違いは、測定項目の数と詳細さです。

自宅簡易検査は限られた項目でSASの有無と大まかな重症度を判断するためのスクリーニングであり、脳波や睡眠段階の情報は得られません[10]

そのため「無呼吸の有無や頻度(回数)」はわかっても、「実際に睡眠中何分間無呼吸だったか」「深い睡眠が減っているか」など睡眠そのものの質の評価はPSGほど詳しくはできません[10]

一方PSGは詳細ですが、一晩入院が必要で機器装着も煩雑になるため被検査者の負担は大きくなります。

自宅検査が向く人/精密検査が必要な人の目安

目安としては、明らかな合併症がなく、症状や問診からSASの可能性が高い中等度以上と考えられる場合はまず自宅での簡易検査で十分とされています[11]

実際、米国睡眠医学会のガイドラインでも「重症度の高いOSA(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)が疑われ、他に重篤な併存疾患がない成人では、PSGの代わりに自宅の携帯モニター検査で診断を行ってよい」と強く推奨されています[11]

一方で、心不全や慢性肺疾患などの持病が重い方、神経筋疾患で呼吸機能が低下している方、睡眠中の低換気症が疑われる方、あるいは睡眠中の異常行動や過度の不眠など他の睡眠障害も鑑別が必要な方では、初めから精密検査(PSG)を行うことが推奨されます[2]

こうした場合は自宅簡易検査だけでは正確な診断が難しいためです。

また自宅検査を行ったものの結果が陰性(異常なし)だった場合でも、症状が強ければPSGによる再評価が望まれます[12][13]

自宅検査は簡便な反面、軽症例では見落とし(偽陰性)もあり得るため、SASの可能性が高いのに簡易検査で異常なし」のケースでは念のため精密検査を受けることが大切です。

 

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睡眠時無呼吸症候群の自宅検査キット|中身・使い方・測定指標

検査キットの同梱物

自宅で使用するSAS簡易検査キットの典型的な構成は、コンパクトな記録装置と各種センサー類です。

この装置一式が検査キットとして医療機関から貸し出され、自宅で就寝前に自分で装着します。

一般的な同梱物としては、鼻に装着するチューブ(鼻カニューレ)胸部に巻くバンド(呼吸センサー)指につけるパルスオキシメーター、そしてそれらを繋ぐ小型の記録計本体などがあります。

機種によっては体位(姿勢)センサーやいびき用マイクが付属するものもあります。

装着方法は通常、イラスト付きの手順書や動画などでわかりやすく解説されています[14]

初めてでも比較的簡単に装着できますが、不明点があれば提供元や医療機関に問い合わせて確認しましょう。

 

使い方のポイントは、「普段どおりに眠ること」です[15]

緊張して無理に寝ようとしたり、いつもと違う状況で寝付けなくなったりすると本来の睡眠状態が記録できません。

途中で目が覚めてトイレに起きてもセンサー類はつけ直さずそのままで大丈夫です[15]

普段通りリラックスして就寝し、一晩測定することが重要になります。

AHI/ODIなど睡眠時無呼吸症候群の指標を自宅で測るポイント

自宅検査キットで測定される主な指標には、AHIODIがあります。

AHI(無呼吸低呼吸指数:Apnea Hypopnea Indexとは、睡眠1時間あたりに発生する無呼吸と低呼吸の合計回数を示す指標です[16]

無呼吸は「10秒以上の呼吸停止」、低呼吸は「呼吸の深さが通常の50%以上低下し、酸素飽和度が3%以上低下するか脳波上の覚醒を伴うもの」と定義されます[16]

AHIはSASの診断と重症度評価で最も重要な数値であり、この値が高いほどSASの程度が重いことを意味します[17]

国際基準ではAHI 5以上でSASの疑いがあり、515が軽症、1530が中等症、30以上が重症と分類されます[18]

例えばAHI30を超える重症SASでは、夜間に頻繁に無呼吸状態となり酸素低下や睡眠の分断が起きているため、日中の強い眠気や心血管リスクの上昇などが懸念されます[19]

一方、AHIが5未満であれば無呼吸症候群としては正常範囲ですが、症状が強ければ他疾患も含め検討が必要です[20]

 

ODI(酸素飽和度低下指数:Oxygen Desaturation Indexは、睡眠中に酸素飽和度が一定以上低下した回数を1時間あたりに換算した指標です。

例えば「3%ODI」は酸素飽和度が3%以上低下した事象の頻度を意味します。

ODIはパルスオキシメーターだけでも算出できるため、簡易検査でしばしば用いられます。

ODIが高い(酸素低下の頻発)場合、無呼吸や低呼吸がたびたび起きている可能性が高く、AHIとも相関します。

実際、日本人を対象とした研究では終夜のパルスオキシメーター測定によるスクリーニングがSAS診断に有用であることが示されています[21][22]

簡易検査でAHIを直接計測できない場合でも、ODIが基準以上であればSASの疑いが強まるため、さらなる精密検査につなげる判断材料となります[23]

なお、自宅検査キットの解析結果には最低酸素飽和度なども含まれ、これも重症度評価の参考になります[24]

例えば重症SASでは最低SpO2が80%未満に落ちる例もあり、低酸素状態の程度が深刻です[25]

睡眠時無呼吸症候群の検査費用と保険適用|自宅検査・精密検査の目安

費用の心配は、検査をためらう大きな要因かもしれません。

しかし睡眠時無呼吸症候群の検査・治療は多くの場合公的医療保険が適用されます[26][27]

健康保険が適用されれば費用の7割が保険負担となり、自己負担は通常3割(年齢や所得により1~3割)です[28]

例えば検査の総費用が1万円なら自己負担は3千円程度で済む計算です[29]

大事な点は、保険適用を受けるには必ず医師の診療を介して検査を行う必要があることです。

医療機関を通さず市販の簡易検査キットを購入して自己判断で行った場合や、通販などで検査サービスを利用した場合、保険が利かず全額自己負担になりますので注意しましょう。

自宅の簡易検査キットの費用と保険適用の考え方

自宅で行う簡易検査キットの費用は、医療機関やキットの種類によって多少異なりますが、概ね数千円程度(自己負担分)が目安です[30]

具体的には3割負担の場合で3,000円前後から、機関によっては5,000円程度まで幅があります[31]

精密検査(PSG)の費用と自己負担の目安

一方、精密検査(PSG)の費用は簡易検査より高く、入院の有無で変わりますが自己負担で1万円台~2万円程度が一般的です[30]

あるクリニックの例では、保険適用(3割)で簡易検査:約3,000円、PSG検査:約10,00012,000となっています[30]

ただしPSGの場合、病院に一泊入院する形で検査を行うと室料等も含め自己負担で46万円程度かかるケースもあります[32]

近年は自宅で検査可能なPSG装置「在宅PSG検査」を提供する施設もあり、この場合は入院より費用が抑えられます(自己負担で1.2万円程度[32])。

費用については各医療機関で異なるため、受診前に問い合わせれば概算を教えてもらえます。

また初診料やオンライン診療手数料、検査機器の郵送代などが別途かかる場合もあるので確認しましょう[33]

CPAP保険適用につながる重症度の概念

CPAP治療の保険適用基準についても知っておきたいポイントです。

CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)はSASの標準治療ですが、日本では一定以上の重症度(AHIの基準)を満たした場合に保険適用となります。

具体的には精密検査(PSG)AHI20以上の場合にCPAP療法の保険適用対象とされています[34]

簡易検査のみで診断した場合は厳しめの基準が適用され、簡易検査のAHI40以上であればPSGを経ずにCPAP導入が保険適用で認められることがあります[35]

逆に言えば、AHIがそれより低い軽症~中等症(例えばAHI 10や15程度)の場合、保険診療下で直ちにCPAPを始めることはできず、まずは生活改善や他の治療を検討することになります[36]

なお、このAHI≧20という基準はあくまで保険適用上の条件であり、医学的にはAHI15以上でも日中の眠気など症状が強ければCPAP適応になる場合があります[37]

しかし日本の保険制度では財政上の観点から原則AHI20以上にラインが引かれているため、AHI20未満の軽症SASではCPAP以外の治療(体重減少や口腔内装置など)で経過を見るのが一般的です[38]

CPAP機器は基本的に医療機関を介してレンタルされ、保険適用でのレンタル料は月額5千~1万円程度(自己負担はその3割で15003000円程度)が目安です[39]

CPAP治療中は原則として1回の定期受診が必要ですが、使用状況が安定すれば2~3か月ごとの診察に延長できる制度もあります[40]

定期受診時にはCPAPの使用データがチェックされ、適切に使えていれば治療継続となります。

 

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オンライン診療で進める睡眠時無呼吸症候群の自宅検査の流れ

睡眠時無呼吸症候群かもしれない…と思ったら、オンライン診療を利用して自宅で検査を受けることができます。

オンライン診療対応のクリニックでは、以下のような流れで自宅検査から治療まで進めるのが一般的です。

オンライン初診・問診

スマートフォンやパソコンを使って予約を取り、ビデオ通話で医師の診察を受けます。

医師は症状や生活習慣について詳しく問診し、SASが疑われるか評価します。

「いびきがひどいと指摘された」「日中に耐え難い眠気がある」「起床時に頭痛がする」といった症状があれば遠慮なく伝えましょう。

問診の結果、必要と判断されれば自宅での簡易検査キットによる検査の説明に進みます。

検査キットの受け取り・装着説明

医療機関から自宅検査キットが郵送等で手元に届きます。

キットには装着方法の説明書や注意事項が同封されています。

不安な点は事前によく確認し、正しくセンサーを装着できるようにしましょう。

機器の電源の入れ方、記録の開始操作なども指示に従います。

自宅で一晩計測→機器返送

指定された夜に普段通り就寝しながら検査を行います。

先述のようにリラックスして寝ることが大切です。翌朝、センサーと本体を外し、記録がきちんと保存されていることを確認します。

多くの機器は自動で記録が終了しますが、不安なら医療機関に連絡して指示を仰いでもよいでしょう。

記録が終わったら、キット一式を所定の方法で返送します(同封の返送用箱や伝票が用意されていることがほとんどです)。

最近では機器によって記録データをインターネット経由で送信できるものもあります。

そうした場合、物を返送せずデータ送信のみで解析に回せるため一層手間が減ります。

解析・結果説明と治療方針の提案

返送された機器や送信データは専門の技師・医師によって解析されます。

数日~1週間程度で検査結果がまとまり、再度オンラインで診察を行い医師から結果説明を受けます

ここでSASと診断された場合は重症度(AHIや低酸素の程度)に応じて治療方針が提案されます[41]

例えばAHIが軽度であれば生活習慣の改善や口腔内装置の検討、中等度以上で症状が強ければCPAP療法の導入など、患者さんと相談しながら決定します[42]

オンライン診療でも医師が画像や資料を画面共有してくれるため、対面と同様に結果を見ながら説明を聞くことができます。

「AHIは◯◯回/時で中等症です」「一晩で最低酸素飽和度は△△%まで下がっていました」など具体的な数値も教えてもらえます。

疑問点があればこの場で遠慮なく質問しましょう。

必要時は精密検査(PSG)やCPAP治療へ移行

簡易検査の結果次第では、追加の精密検査や治療への移行が行われます。

例えば簡易検査でAHIが極めて高値(重症)だった場合は、診断を省略してそのままCPAP治療を開始する選択肢も提示されることがあります。

一方、結果が軽症だけれど症状が強い場合簡易検査では無呼吸が十分記録されなかった場合には、確定診断のため終夜PSG検査を別途手配する流れになります[43]

オンライン診療対応のクリニックでも、提携する睡眠医療センターや入院設備のある病院を紹介してくれるので安心です。

CPAP治療が必要となった場合は、CPAP機器のレンタル手続きや使い方説明もオンラインで受けられることがあります。

CPAP機器には通信機能があり、使用データを医療機関に送信できるモデルが一般的です。

そのためオンライン下でも医師がCPAPの使用状況(毎晩どのくらい使用できたか、無呼吸はしっかり抑制できているか)をモニタリングできるようになっています。

機器の装着トレーニングが不安な方は、一度対面でマスクフィッティングを行うケースもありますが、遠方の場合は郵送されたマスクを自分で試し、フィットしなければ交換するといった対応も可能です。

検査後の対応|自宅検査の結果に応じた治療の選択肢

軽症〜中等症:生活指導・体位療法・口腔内装置の検討

自宅検査の結果、SASと診断された場合、その重症度に合わせて最適な治療法を選択します[41]

軽症~中等症(AHI5以上30未満程度)であれば、まずは生活習慣の改善を基礎とした対応を行います[42]

具体的には減量(肥満があれば体重を減らす)、寝酒を控える、十分な睡眠時間を確保するといった指導が基本です。

特に肥満はSASの大きな原因であり、適正体重まで減量できればAHIが大幅に改善する可能性があります。

また、睡眠時の姿勢を工夫する体位療法も有効です。

仰向けに寝ると舌根が喉に沈下して気道を塞ぎやすくなるため、横向きで寝る習慣をつけたり、抱き枕や体位矯正用のグッズを使って出来るだけ仰向けにならない工夫をします。

軽症の方ではこれだけで症状が軽減することもあります。

加えて、歯科的アプローチとして口腔内装置(スリープスプリント)の使用を検討します[44]

これは下顎を前方に固定するマウスピースで、寝ている間に喉の気道が狭くならないよう保つ効果があります。

AHIが軽度~中等度で、日中の眠気など症状が問題となっている場合や、CPAPほどの積極的治療は必要ないと判断される場合にマウスピース療法が選択肢となります[44]

実際、ガイドラインでもCPAP適応とならない軽症~中等症例、あるいはCPAPが使用できない症例には口腔内装置を提案する」とされています[44]

マウスピース療法は専門の歯科で歯型を取り作製します。

使用にあたって多少の違和感や歯の移動などの副作用がありますが、多くの患者でいびきの改善やQOL向上が期待できる治療法です[45]

中等症〜重症:CPAP治療導入の流れ(オンライン説明・遠隔フォロー)

AHIが中等症~重症(概ね1530以上)の場合や、症状が顕著な場合はCPAP療法の導入が第一選択となることが一般的です[46]

CPAP療法では就寝時に鼻マスクまたは鼻口マスクを装着し、気道に空気を送り込んで気道閉塞を防ぎます[47]

無呼吸や低呼吸が即座に解消されるため、重症SAS患者ではCPAP使用当初から睡眠の質が改善し、日中の眠気が劇的に軽減するケースも多いです[48]

オンライン診療の場合でも、CPAP導入時の使い方説明をリモートで実施し、使用開始後は毎日の使用データを遠隔モニタリングしてフォローアップします。

使用中に困ったことがあればオンラインで相談し、例えば「マスクから空気が漏れる」「鼻が乾燥してつらい」などの問題に対処します。

適切な湿度設定やマスクサイズ変更のアドバイスも受けられ、必要に応じて部品交換も郵送で対応可能です。

遠隔フォローによりCPAPの継続使用率(アドヒアランス)も向上することが報告されており[49]、オンラインを活用したきめ細かな支援が治療成功のカギとなります。

なお、CPAPやマウスピース以外にも、肥満が著しい場合は減量手術(スリーブ状胃切除術)や、鼻・喉の構造的問題がある場合は耳鼻咽喉科的手術(扁桃摘出や鼻中隔矯正など)を検討することもあります[50][51]

ただし手術は効果の予測が難しく、侵襲もあるため慎重に判断されます。

まずは非侵襲的な治療(CPAPや装置など)で効果を見て、十分な効果が得られない場合の最後の手段として検討されます[51]

 

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自宅での睡眠時無呼吸症候群 検査が向いている人/向かない人

忙しい・遠方など自宅検査が向くケース

自宅でのSAS検査が向いているケースとしては、仕事や育児が忙しく入院検査の時間を取りにくい人や、遠方に住んでいて専門医療機関への通院が困難な人が挙げられます。

こうした方々にとって、自宅で完結できる検査は大きな利便性となります。また、典型的な閉塞性SASが疑われる人(大きないびき・肥満体型・日中の強い眠気など)のスクリーニング検査としても自宅検査は適しています[11]

症状やリスクから中等度以上のOSAの可能性が高い場合、まず簡易検査で確認し、その結果に基づいて早めに治療介入することで、重症化を防ぎ日中の生活の質を早期に改善できます。

特に、トラックやバスの運転手など公共の安全に関わる職業の方は早期発見・治療が重要なため、自宅で手軽に受けられる簡易検査は有用です。

合併症や他の睡眠障害が疑われ精密検査が必要なケース

一方、自宅検査が向かない(精密検査が必要な)ケースもあります。重い合併症を抱えている方他の睡眠障害の併存が疑われる方は、自宅検査だけでは不十分です。

具体的には、重度の心不全や慢性肺疾患をお持ちの方、脳卒中の既往がある方などは、呼吸状態が複雑で簡易機器では正確な判定が難しいことがあります[2]

また、中枢性睡眠時無呼吸(CSA)の疑いがある場合も、簡易検査では無呼吸が閉塞性か中枢性かの判別が難しいため適切でありません[11]

CSAは心不全や脳疾患に伴って生じることが多く、診断には脳波や呼吸パターンの詳細な解析が必要です。

同様に、重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)や神経筋疾患による睡眠低換気が疑われる場合もPSGでの詳細評価が望ましいです[2]

さらに、睡眠時無呼吸以外の症状(睡眠中の異常行動、極度の不眠、日中の極端な疲労感など)がある場合は、無呼吸だけでなく他の睡眠障害(例えば周期性四肢運動症やREM睡眠行動障害、ナルコレプシー等)の評価も必要になるため、包括的に調べられるPSGが適しています。

まとめると、「典型的なOSAが疑われ、合併症も特になさそう」という場合は自宅検査が第一選択になりますが、「病態が複雑または別の要素も絡んでいそう」な場合には初めから精密検査を検討する、と覚えておくとよいでしょう[2]

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

いびきや日中の眠気などから「もしかして睡眠時無呼吸症候群かも?」と思ったら、まずは専門医に相談してみることが大切です

当院森下駅前クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者様に向けてオンライン診療を実施しています。

来院不要で医師の診察(ビデオ通話)を受け、自宅で簡易検査を行い、結果説明から治療開始(CPAP機器の送付・使用指導)まで一貫して対応可能です。

忙しくて通院の時間が取れない方でも安心してご利用いただけます。

睡眠時無呼吸症候群かな?と感じたら、お気軽にご相談ください。

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睡眠時無呼吸症候群をもっと詳しく

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、さらに詳しく知りたい方は各記事をご確認ください。

治療

検査

予防

合併症

症状

原因

傾向

疑い

 

 

参考文献

  1.   Kapur VK, et al. Clinical practice guideline for diagnostic testing for adult obstructive sleep apnea. J Clin Sleep Med. 2017;13(3):479-504. DOI: 10.5664/jcsm.6506.
  2.   Hui DS, et al. A randomized controlled trial of an ambulatory approach versus the hospital-based approach in managing suspected OSA. Sci Rep. 2017;7:45901. DOI: 10.1038/srep45901.
  3.   Collop NA, et al. Clinical guidelines for the use of unattended portable monitors in the diagnosis of obstructive sleep apnea in adult patients. J Clin Sleep Med. 2007;3(7):737-747. PMID: 18198809.
  4.   日本呼吸器学会 睡眠時無呼吸症候群(SAS)診療ガイドライン2020. 医学書院, 2020【ガイドライン】.
  5.   飯田真輔. 睡眠時無呼吸症候群を疑った場合に当院で行う検査. 湘南いいだハートクリニック ブログ, 2025年2月7日掲載【医療コラム】.
  6.   恋ヶ窪内科クリニック. 〖睡眠時無呼吸症候群(SAS)〗2種類の検査とは? 当院ブログ(国分寺市), (記事公開日不明)【医療記事】.
  7.   Takeda T, et al. Usefulness of the oximetry test for the diagnosis of sleep apnea syndrome in Japan. Am J Med Sci. 2006;331(6):304-308. DOI: 10.1097/00000441-200606000-00006.

[1] [2] [8] [9] [12] [13] Obstructive Sleep Apnea (OSA) Guidelines: Guidelines Summary

https://emedicine.medscape.com/article/295807-guidelines

[3] [4] A randomized controlled trial of an ambulatory approach versus the hospital-based approach in managing suspected obstructive sleep apnea syndrome | Scientific Reports

https://www.nature.com/articles/srep45901?error=cookies_not_supported&code=486ab5ae-c199-4d61-9fe6-f76e7d08855a

[5] [7] [16] [17] [19] [20] [21] [22] [24] [25] [43] [46] 睡眠時無呼吸症候群の検査結果の見方と診断基準について – 神戸きしだクリニック(神戸市中央区)

https://kobe-kishida-clinic.com/respiratory-system/sleep-apnea-syndrome/sas-test-results-diagnosis-criteria/

[6] aasm.org

https://aasm.org/resources/clinicalguidelines/030713.pdf

[10]  簡易型睡眠時無呼吸検査(SAS検査) | 茅ヶ崎徳洲会病院

https://www.chigasakitokushukai.jp/department/clinical-examination/sas/

[11] [18] [44] [45] [50] [51] kan

https://www.jrs.or.jp/publication/file/guidelines_sas2020.pdf

[14] [15] [32] 睡眠時無呼吸症候群を疑った場合に当院で行う検査|平塚市の一般内科・循環器内科・心臓血管内科|湘南いいだハートクリニック

https://iida-naika.com/blog/exam-for-sas/

[23] Usefulness of the Oximetry Test for the Diagnosis of Sleep Apnea …

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0002962915327683

[26] [27] [28] [29] [31] [33] [39] [52] 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査費用と治療費用 | 保険は適用される? | 森下駅前クリニック

https://morishitaekimae.com/012/

[30] [41] [42] 〖睡眠時無呼吸症候群(SAS)〗2種類の検査とは?|恋ヶ窪内科クリニック|国分寺・恋ヶ窪の内科・糖尿病内科・耳鼻咽喉科

https://koigakubo-naika.com/blog/%E3%80%90%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E6%99%82%E7%84%A1%E5%91%BC%E5%90%B8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%EF%BC%88sas%EF%BC%89%E3%80%912%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E3%81%AE%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/

[34] [35] [40] [47] [48] CPAP|新橋睡眠・内科クリニック|港区の睡眠時無呼吸症候群(SAS)

https://shinbashi-suimin.com/cpap.html

[36] [38] CPAP治療の保険適用条件と費用|自費購入・生命保険の給付金 …

https://ohisama-ikasika.com/ohisama_note/cpap-insurance/

[37] CPAPの適応はAHI 5以上!? | 奏の杜耳鼻咽喉科千葉いびき・無呼吸 …

https://kanade-jibika.jp/blog/director/cpap%E3%81%AE%E9%81%A9%E5%BF%9C%E3%81%AFahi-5%E4%BB%A5%E4%B8%8A/

[49] Leveraging Telehealth to improve access to care: a qualitative …

https://bmchealthservres.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12913-021-06080-5

 

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成人の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の調べ方 ― セルフチェックと精密検査の解説

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の調べ方

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に繰り返し呼吸が停止(無呼吸)または低下(低呼吸)する疾患です。

 

呼吸停止に伴い血中酸素が低下し、その都度睡眠が中断されるため、睡眠の質が損なわれます。

 

SASの患者は日中に強い眠気や集中力の低下、朝の頭痛などを訴えることがあり、放置すると生活習慣病や事故のリスクも高まります。

 

実際、SASは高血圧や心疾患、脳卒中、2型糖尿病など様々な健康障害のリスク因子となりうることが報告されています[1]。

 

特に中高年の肥満傾向にある男性に多い傾向がありますが、性別や体型にかかわらず発症し得るため注意が必要です。

 

また、睡眠中に繰り返し生じる低酸素やストレス反応により交感神経が活性化し、慢性的な疲労や居眠り運転による交通事故の危険性も指摘されています[1]。

 

SASを適切に診断して治療することは、こうしたリスクの軽減につながります。

 

日本循環器学会のガイドラインでも、循環器疾患のリスク因子としてSASに着目し、疑われる場合に積極的に検査・治療を行うことが推奨されています[2]。

 

それでは、自分がSASかどうかを知るにはどのように調べればよいでしょうか。成人を対象としたSASの調べ方は、大きく分けて3つあります。

 

  • セルフチェック(自己診断):自分の症状を確認する方法
  • 簡易検査(自宅で行うスクリーニング検査):呼吸や血中酸素濃度を測定する簡便な検査
  • 精密検査(医療機関で行う精密な一泊検査):脳波や心電図などを用いた詳しい検査

以下にそれぞれの方法について解説します。

 

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セルフチェック

まず、自分で睡眠時無呼吸症候群の可能性をある程度評価することができます。

 

いびきや無呼吸そのものは本人には自覚しにくいものですが、SASに伴って現れやすい症状があります。

 

次のチェックリストに当てはまる項目がないか確認してみましょう。

 

  • 自分のいびきの音で目が覚めたことがある
  • 十分に睡眠をとっているはずなのに日中に強い眠気に襲われる
  • 朝起きたときに全身の倦怠感がある
  • 熟睡感がなく、寝た気がしないことが多い
  • 注意力や集中力が続かず、居眠り運転しそうになったことがある
  • 家族や同僚から、睡眠中に「いびきが凄い」「途中で呼吸が止まっている」と指摘されたことがある
  • 夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿傾向がある)

こうした項目が複数当てはまる場合、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。

 

一度病院に相談してみましょう[2]。

 

診療科としては、呼吸器内科や循環器内科、耳鼻咽喉科などで「いびき・睡眠外来」を標榜している医療機関で検査を受けることができます。

 

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呼吸や酸素濃度を測定する簡易検査

次に、医療機関では「簡易検査」と呼ばれる比較的手軽なスクリーニング検査を自宅で行うことができます。

 

病院から携帯型の検査装置一式を借り受け、自宅で就寝時に自身で装着して一晩測定する方法です。

 

簡易検査には主に2種類のタイプがあります。

 

1つはパルスオキシメーター(指先に装着する酸素飽和度計)を用いて、一晩の血中酸素濃度や脈拍の変化を連続的に記録し、無呼吸による低酸素状態の有無や程度を調べる方法です。

 

もう1つは鼻に装着する呼吸センサーで、鼻孔の気流(息の出入り)やいびき音を記録することで、睡眠中の呼吸状態や気道の閉塞状況を調べる方法です。

 

いずれも寝る前にセンサー類を自分で装着し、普段通り就寝するだけなので、体への負担が少なく簡単に実施できる利点があります。

 

ただし、簡易検査では脳波を記録しないため睡眠の深さ(睡眠段階)までは評価できません。また検査中に医師や技師が立ち会わないため、機器の装着状態によっては正確なデータが得られないリスクもあります。

 

そのため、症状が軽い場合には見逃し(偽陰性)の可能性も残ります。それでも、中等症以上のSASが疑われるようなケースでは、自宅で行う簡易検査は有用なスクリーニング手段とされています[3]。

 

実際、米国で行われたランダム化比較試験では、自宅での簡易検査とそれに続く在宅治療の戦略が、従来の病院での精密検査を用いた診断・治療戦略と比べて臨床転帰において遜色ないことが示されています[4]。

 

簡易検査の結果、明らかに無呼吸が多数記録され重症と判定された場合には、そのまま治療方針の決定(例えばCPAP装置の導入など)につながります。

 

一方、簡易検査で異常が軽度でも症状が強い場合や、装着ミスなどでデータが不十分だった場合には、より精密な検査で詳しく調べる必要があります。

 

脳波や心電図を用いた精密検査

精密検査は「終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)」と呼ばれる詳細な検査を行います。

 

頭部や顔面、体に複数の電極やセンサーを装着し、一晩かけて睡眠中の生体信号を総合的に記録します。

 

主な検査項目は、脳波(睡眠段階の測定)や眼球運動顎の筋電図などで、睡眠中の脳と筋肉の活動をモニタリングします。

 

さらに、鼻と口の呼吸気流や胸部・腹部の動き(呼吸運動)、心電図、四肢の筋電図、血液中の酸素飽和度、睡眠中の体位やいびき音なども同時に記録し、睡眠中の呼吸障害を詳細に解析します。

 

こうした総合的な検査によって、無呼吸発生の有無や頻度・程度が正確に判断でき、SASの確定診断には最も信頼性の高い方法です。

 

検査中は体に多数のコードやセンサーを付ける負担はありますが、痛みは一切なく安全に受けられますので心配はいりません。

 

以前は病院に1泊入院(CPAP導入となり2泊することもあり)して行っておりましたが、検査機器の普及もあり自宅での検査も可能です。

 

精密検査の結果、SASと診断された場合は、その重症度に応じた治療(持続陽圧呼吸療法〈CPAP〉やマウスピース、外科的治療など)が選択されます。

 

SASは適切に治療することで日中の症状改善はもちろん、高血圧や心血管イベントのリスク低減も期待できます[1]。

 

ご自身やご家族で「もしかして?」と思う症状がある場合は、以上のような方法で早めに調べてみることをおすすめします。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「忙しくて病院に行く時間がない」「まずは手軽に相談したい」という方には、オンライン診療の利用もおすすめです。

 

森下駅前クリニックでは、SASの診察・検査に対応したオンライン診療を行っています。

 

自宅からスマートフォンやパソコンで専門医に相談でき、必要に応じて簡易睡眠検査機器を宅配で受け取って自宅で測定が可能です。

 

24時間予約を受け付けているため、隙間時間で受診しやすいメリットがあります。

 

SASは適切に治療すれば、眠気が改善し、事故や合併症のリスクを大幅に減らすことができる病気です。

 

睡眠時無呼吸症候群かな?と思ったら、まずはお気軽に森下駅前クリニックのオンライン診療をご利用ください。

 

私たち専門医が、一人ひとりに合った最適な検査・治療プランをご提案し、快適な睡眠と健康な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

 

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睡眠時無呼吸症候群をもっと詳しく

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、さらに詳しく知りたい方は各記事をご確認ください。

治療

検査

予防

合併症

症状

原因

傾向

疑い

 

 

参考文献一覧

  1. Sleep apnea and its association with the stress system, inflammation, insulin resistance and visceral obesity. Trakada G., Chrousos G.P., Pejovic S., Vgontzas A.N. Sleep Med Clin. 2(2):251–261 (2007)
  2. 2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン. 日本循環器学会, 2023年
  3. Clinical Practice Guideline for Diagnostic Testing for Adult Obstructive Sleep Apnea. Kapur V.K., Auckley D.H., Chowdhuri S., Kuhlmann D.C., Mehra R., Ramar K., Harrod C.G. J Clin Sleep Med. 13(3):479–504 (2017)
  4. A multisite randomized trial of portable sleep studies and positive airway pressure autotitration versus laboratory-based polysomnography for the diagnosis and treatment of obstructive sleep apnea: the HomePAP study. Rosen C.L., Auckley D., Benca R., et al. Sleep. 35(6):757–767 (2012)

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いチェック!自分でできる症状チェックリスト

  「最近、疲れが取れない」「朝起きてもスッキリしない」と感じていませんか?   もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

この記事では、睡眠時無呼吸症候群の疑いチェックリストについて詳しく解説します。

ご自身の症状をチェックして、睡眠時無呼吸症候群の可能性について考えてみましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いチェック!自分でできる症状チェックリスト

  睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気です。

自覚症状が少ないため、気づかないまま放置してしまうケースも多いのですが、実は放っておくと高血圧や心臓病、脳卒中などのリスクを高めてしまう危険な病気です。

ご自身で簡単にできる睡眠時無呼吸症候群の疑いチェックリストをご用意しました。ぜひ、チェックしてみてください。

あなたはいくつ当てはまりますか?

 

  • 大きないびきをかいている。(家族やパートナーから指摘されたことがある場合も当てはまります)
  • 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある。
  • 日中に、会議中や運転中に強い眠気に襲われることが多い。
  • しっかり寝ても日中眠い、体がだるい、やる気が出ない。
  • 高血圧である、もしくは降圧剤を飲んでも血圧が下がりにくい。
  • 夜間にトイレに起きることが多い。
  • 最近メタボリックシンドロームの傾向を指摘された。
  • あごが小さく二重あごもしくはあごのくびれがない。

これらの項目は、睡眠時無呼吸症候群の典型的な症状の一部です。

例えば、大きないびきは気道の狭窄が原因で発生し、睡眠時無呼吸症候群患者さんの多くに見られます。

また、日中の眠気は、睡眠中の無呼吸によって脳が十分に休息できていないために起こります。

これらの項目に多く当てはまる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。ご心配な方は、医療機関への受診をおすすめします。

 

チェックがついたら要注意!睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主な症状

  睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気です。

自覚症状が少ないため、気づかないまま放置してしまうケースも多いのですが、実は放っておくと、高血圧や心臓病、脳卒中などのリスクを高めてしまう危険な病気なのです。

「私は大丈夫!」そう思っている方も、ぜひ一度、ご自身の症状をチェックしてみて下さい。

 

口やのどの渇き

朝起きたとき、口やのどがカラカラに乾いていることはありませんか?

健康な状態であれば、就寝中に多少のどが渇くことはあっても、朝起きた時に極端に乾燥していると感じることは少ないでしょう。

しかし、睡眠時無呼吸症候群の人は、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまうため、口呼吸になりがちです。

その結果、口やのどが乾燥し、朝起きたときに強い渇きを感じることがあります。

例えば、

  • 寝る前にコップ一杯の水を飲んでも、朝にはなくなっている
  • 口の中がネバネバする
  • のどがイガイガする
  • 舌がヒリヒリする

このような症状があれば、要注意です。

 

熟眠感がない

「ぐっすり眠れた!」という感覚がない場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

睡眠は、ただ長時間眠ればいいというわけではありません。睡眠の「質」が重要なのです。

睡眠時無呼吸症候群になると、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまうため、深い睡眠が得られにくくなります。

例えば、

  • 朝起きても、体が重だるい
  • 頭がスッキリしない
  • 日中、強い眠気に襲われる
  • 何度も目が覚めてしまう

このような症状があれば、睡眠の質が低下しているサインかもしれません。

 

居眠り

会議中や運転中など、起きていなければならない場面で、強い眠気に襲われることはありませんか?

健康な状態であれば、たとえ睡眠時間が短かったとしても、会議中や運転中に強い眠気に襲われることは、まずありません。

睡眠時無呼吸症候群の人は、睡眠不足の状態になっているため、日中に強い眠気に襲われることがあります。

例えば、

  • 信号待ちで、ついウトウトしてしまう
  • テレビを見ながら、寝落ちしてしまう
  • 仕事中に、集中力が続かない
  • 電車の中で座るとすぐに眠ってしまう

このような経験があれば、要注意です。

 

慢性的な疲労感

十分な睡眠をとっているはずなのに、常に疲労感を感じている場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

「疲れている」と感じやすい方は、もしかしたら、睡眠の質が低下しているせいで、体や脳がしっかりと休めていないのかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群になると、睡眠の質が低下するため、体や脳がしっかりと休まりません。

例えば、

  • 朝から体がだるい
  • 常に疲れを感じている
  • 何をするにも、やる気が起きない
  • 休日も寝てばかりいる

このような症状が続いている場合は、医療機関への受診も検討しましょう。

 

集中力の低下

仕事や勉強に集中できない、ミスが増えたなど、集中力の低下を感じたら、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えられます。

「あれ?最近、集中力が続かないな…」 「以前は簡単にできた仕事が、最近はミスばかり…」

このような経験はありませんか?

睡眠時無呼吸症候群になると、脳が酸素不足に陥るため、集中力や記憶力、判断力などの認知機能が低下する可能性があります。

例えば、

  • 本を読んでも、内容が頭に入ってこない
  • 計算ミスが増えた
  • 物忘れがひどくなった
  • 会話中に、相手の名前が出てこない

と感じたら、注意が必要です。

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状をわかりやすく解説!自分でできる症状チェックリスト付き

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

  以上のようなチェックリストに当てはまる方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまい、質の高い睡眠を妨げる病気です。

自覚症状が少ないため、多くの方が気づかないまま放置してしまいがちですが、実は高血圧や心臓病、脳卒中などのリスクを高める危険な病気です。

「でも、仕事が忙しくて病院に行く時間がない…」

そんな方でも、最近はスマホやパソコンを使って自宅で診察を受けられるオンライン診療があります。

オンライン診療であれば、病院に行く時間がない方でも、自分のペースで受診できます。

「もしかしたら、私も睡眠時無呼吸症候群かもしれない…」   そう感じたら、一人で悩まず、まずはオンライン診療で相談してみて下さい。

 

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睡眠時無呼吸症候群をもっと詳しく

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、さらに詳しく知りたい方は各記事をご確認ください。

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