睡眠時無呼吸症候群と頭痛の関係性 | そのまま放置すると高血圧・動脈硬化・脳梗塞の危険性も

 

「朝起きたら頭が痛い…」そんな経験はありませんか?

 

もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因かもしれません。

 

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が止まり、体が酸素不足になってしまう病気です。

 

近年、増加傾向にある睡眠時無呼吸症候群は、放置すると頭痛だけでなく、高血圧や脳梗塞などの重大な病気を引き起こす可能性も。毎日のように頭痛が続く、朝起きたときに頭が締め付けられるような痛みがある方は、睡眠時無呼吸症候群を疑い、早めに医療機関を受診しましょう。

 

この記事では、睡眠時無呼吸症候群による頭痛の特徴や対処法、オンライン診療の活用方法について詳しく解説します。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と頭痛の関係

 

「朝起きたら頭が痛い…」「なんだか最近、頭痛が多い気がする…」と感じていませんか?もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因かもしれません。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、寝ている間に呼吸が止まり、体が酸素不足になってしまう病気です。高い山に登ると、空気が薄くて酸素が少なくなり、頭痛がすることがありますよね? 睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、寝ている間に何度もこの状態を繰り返しているため、朝起きたときに頭痛を感じやすくなるのです。

 

睡眠時無呼吸症候群が原因で起こる頭痛は、単なる疲れや寝不足による頭痛とは異なる特徴があります。特徴的なのは、朝起きたときに頭が強く締め付けられるような痛みを感じることです。これは、寝ている間に脳が酸素不足の状態が続いた結果、痛みが強くなると考えられています。患者さんの中には、「頭をハンマーで殴られたような痛みだ」と表現される方もいらっしゃいます。

 

また、睡眠時無呼吸症候群による頭痛は、頻度も問題です。一般的な頭痛は、疲れた時やストレスを感じた時などに一時的に起こることが多いですが、睡眠時無呼吸症候群が原因の場合は、1ヶ月のうち15日以上も頭痛が続くことがあります。

 

起きた時に頭痛が続く高血圧・動脈硬化・脳梗塞につながる恐れあり

 

睡眠時無呼吸症候群になると、寝ている間に呼吸が何度も止まり、体が酸素不足の状態になってしまいます。酸素が不足すると、私たちの体はなんとか酸素を取り込もうと、心臓を一生懸命動かして、血液をたくさん送り出そうとします。その結果、血圧が上がりやすくなってしまいます。この状態が続くと、血管に負担がかかり、血管が傷つきやすくなってしまいます。

 

さらに、睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質を悪くしてしまい、体も脳も十分に休むことができなくなってしまいます。睡眠不足が続くと、疲れがとれにくくなるだけでなく、集中力や記憶力が低下したり、イライラしやすくなるなど、様々な悪影響が出ることがあります。

 

このような状態が続くと、血管が硬くなって弾力性を失ってしまう動脈硬化のリスクが高まり、脳梗塞などの命に関わる病気を引き起こす可能性も出てきます。脳梗塞は、脳の血管が詰まってしまう病気で、脳の細胞に栄養や酸素が送られなくなり、脳の働きが損なわれてしまう怖い病気です。

 

「たかが頭痛」と安易に考えず、少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。適切な検査と治療を受けることで、症状の改善や病気の進行を防ぐことができる場合が多くあります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある方の頭痛以外の症状

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、寝ている間に呼吸が止まり、体が酸素不足になってしまう病気です。この病気は、単なる「いびきがひどいだけ」と安易に考えてはいけません。自覚症状がない場合でも、放っておくと体に様々な悪影響を及ぼす可能性があり、頭痛以外にも、次のような症状が現れることがあります。

 

寝ているとき

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある方の、睡眠中の症状として、下記のようなものが挙げられます。

 

いびきをかく

「うるさい」「大きないびき」と家族に指摘されたことはありませんか?もしかしたら、それは単なる「いびき」ではなく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんの多くは、大きないびきをかきます。これは、睡眠中に空気の通り道である気道が狭くなることで、空気がスムーズに通らなくなるために起こります。

 

大きないびき自体は、周囲の人を寝苦しくさせてしまうこと以外に、直接的な健康被害をもたらすことはほとんどありません。しかし、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の場合、大きないびきは、病気のサインである可能性があります。

 

無呼吸・低呼吸

睡眠時無呼吸症候群(SAS)では、いびきだけでなく、呼吸が止まってしまう「無呼吸」や、呼吸が浅くなる「低呼吸」もみられます。

 

無呼吸の状態になると、まるで水中で息を止めているように、体の中に酸素が取り込めなくなってしまいます。この無呼吸の状態が、一晩の睡眠中に何度も繰り返されるのが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の特徴です。

 

むせる

睡眠中にむせて目が覚める、という経験はありませんか?これは、狭くなった気道に、無理やり空気を吸い込もうとしてしまうために起こります。

 

例えば、寝ている間に喉の奥の筋肉が緩んでしまい、気道が狭くなってしまうことがあります。このような状態になると、空気の通りが悪くなってしまい、息苦しさからむせてしまうのです。

 

何度も目が覚める

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人は、ぐっすり眠ることが難しく、夜中に何度も目が覚めてしまうことがあります。

 

このような状態が続くと、慢性的な睡眠不足に陥り、日中の眠気や倦怠感、集中力低下などを引き起こす可能性があります。

 

寝汗を書く

睡眠中に大量の汗をかいてしまうことも、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状の一つです。

 

睡眠時無呼吸症候群が原因の寝汗は、夏の暑い夜や布団をかぶりすぎている時などに書く寝汗とは異なり、季節や室温に関係なく、大量の汗をかくのが特徴です。

 

起きているとき

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって、夜間に十分な睡眠がとれていないため、日中にさまざまな症状が現れます。

 

身体が重い

「朝起きてもスッキリしない」「体がだるくて重い」と感じることが多い場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)になると、睡眠中に呼吸が止まり、脳や体に十分な酸素が供給されません。

 

酸素が不足すると、体は、まるで電池切れのスマホのように、十分に機能しなくなってしまいます。その結果、「体がだるい」「重い」「疲れている感じがする」といった症状が現れます。

 

強い眠気

日中に強い眠気に襲われる、会議中や運転中についウトウトしてしまう、といった経験はありませんか? これも、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の代表的な症状の一つです。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)になると、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまうため、脳はぐっすり休むことができません。その結果、日中に強い眠気や倦怠感に悩まされるようになり、仕事や家事、学業に集中することが難しくなってしまいます。

 

倦怠感

「疲れているはずなのに、なかなか寝付けない」「日中、何をするにもやる気が出ない」という場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって倦怠感が生じている可能性があります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠の質を著しく低下させるため、たとえ長時間寝ていても、体は十分に休むことができません。

 

睡眠は、私たちの体と心を充電する大切な時間です。しかし、睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって睡眠の質が低下すると、十分に充電することができず、日中、体が重だるく感じたり、やる気が出なかったりします。

 

集中できない

「仕事や勉強に集中できない」「ミスが増えた気がする」と感じたら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の影響で、集中力や注意力が低下しているのかもしれません。

 

脳は、私たちが活動するための司令塔の役割をしています。しかし、睡眠不足の状態が続くと、この司令塔が正常に機能しなくなってしまいます。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって睡眠の質が低下すると、脳は十分に休息を取ることができず、集中力や注意力が低下してしまいます。

 

疲労感

「休日にしっかり休んでも疲れが取れない」「毎日疲れている」と感じるのは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因で、睡眠中に十分な休息がとれていないからかもしれません。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が何度も止まることで、体内の酸素濃度が低下し、心臓や血管に大きな負担をかけます。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、寝ている間に、高地トレーニングと同じような状態を繰り返しているため、朝起きたときに、ひどい疲労感を感じることがあります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)で頭痛がある場合の対処法

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因で起こる頭痛は、寝ている間に呼吸が何度も止まり、脳が酸素不足になることで起こると考えられています。

 

睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる頭痛には、朝起きた時に感じる頭痛や、一ヶ月のうち15日以上も痛みが続くなど、いくつかの特徴があります。

 

この頭痛を対処するには、その根本原因である睡眠時無呼吸症候群を治療することが最も重要です。睡眠時無呼吸症候群の治療法は、大きく分けて「生活習慣の改善」と「医療機器の使用や手術」の2つがあります。

 

まず、生活習慣の改善としては、寝る向きを変える、体重管理、飲酒や喫煙を控える、十分な睡眠時間を確保するなどがあります。

 

例えば、仰向けで寝ると、舌の根元が喉の方に落ち込みやすくなり、気道が狭くなってしまうことがあります。これを防ぐためには、横向きで寝るようにすると良いでしょう。また、肥満も気道を狭くする原因の一つです。日頃から適度な運動やバランスの取れた食事を心がけ、肥満を予防・改善することが大切です。

 

次に、医療機器の使用や手術といった医療的な治療についてご説明します。

 

CPAP療法は、鼻にマスクを装着して空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする治療法です。これは、まるで風船に空気を入れるように、気道を広げて呼吸を助けるイメージです。

 

マウスピース療法は、寝ている時に装着するマウスピースで、下顎を少し前に出すことで気道を広げます。

 

手術療法は、扁桃腺やアデノイドなど、気道を狭くしている部分を切除する手術です。

 

これらの治療法は、患者さん一人ひとりの症状の重さや生活スタイルなどを考慮して、医師が適切なものを選択します。自己判断で治療法を変えたり、中断したりすることは大変危険なので、必ず医師の指示に従ってください。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療を進めることで、頭痛だけでなく、日中の眠気や倦怠感の改善、集中力アップなど、様々な効果が期待できます。頭痛を我慢せずに、まずは専門医に相談してみましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「もしかして、睡眠時無呼吸症候群かも…」と感じたら、まずは医療機関を受診し、検査を受けることが大切です。

 

最近は、病院に行かなくても、自宅でスマホやパソコンを使って医師の診察を受けられる「オンライン診療」を実施している医療機関も増えてきました。

 

オンライン診療は、病院への移動時間や待ち時間を節約できるだけでなく、小さな子どもがいる方や仕事で忙しい方でも、自分の都合に合わせて受診できるというメリットがあります。

 

オンライン診療では、睡眠時無呼吸症候群の症状や不安なことを医師に相談することができます。医師は、患者さんの話を丁寧に聞きながら、症状や生活習慣などについて詳しく質問していきます。

 

例えば、「いびきをかきますか?」「日中、強い眠気を感じますか?」「高血圧や糖尿病などの病気がありますか?」といった質問を通して、患者さんの状態を把握していきます。

 

そして、必要に応じて、対面での診察や検査を予約することも可能です。

 

また、頭痛が強いなど緊急を要する症状の場合は、残念ながらオンライン診療は適切ではないため、対面での診療をお願いしております。

 

睡眠時無呼吸症候群は、適切な治療を行うことで、症状の改善や病気の進行を抑制できる可能性があります。

 

「たかが、いびき」と安易に考えず、少しでも気になる症状があれば、まずはオンライン診療などを利用して、専門医に相談することをおすすめします。

 

 

オンライン診療の予約はこちら

 

LP:https://www.morishitaekimae.com/lp/

オンライン診療予約ページ:https://patient.digikar-smart.jp/institutions/74866a5f-ec9c-4593-bb51-7c0b6d4226de/reserve?mid=8f0e77b6-e56c-4e41-b684-16221abe6d5e

予約ページ(対面):https://medicalpass.jp/hospitals/morishita

保険証送付ページ:https://morishitaekimae.com/send/

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は起こした方がいいの?寝てるときに呼吸が止まった時の対処法

 

あなたは、パートナーの寝息が止まった時、不安を感じたことはありませんか?

 

もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれません。

 

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気で、放置すると高血圧や心臓病などのリスクが高まります。

 

この記事では、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)は起こした方がいいの?」という疑問にお答えします。

 

また、寝てるときに呼吸が止まった時の対処法ついて解説し、あなたと大切な人の健康を守るための情報を提供します。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)で呼吸が止まってるときは起こした方がいい?

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんのそばで寝ていると、呼吸が止まってしまい「このまま息をしなくなってしまうのではないか」と不安になるかもしれません。

 

しかし、たとえ呼吸が止まっているように見えても、無理に起こすのは控えましょう。深い眠りについているときに呼吸が止まるのが、この病気の特徴です。睡眠中に何度も起こしてしまうと、熟睡を妨げ、睡眠不足に陥ってしまう可能性があります。

 

また、睡眠時無呼吸症候群と似た症状でも、飲酒やアレルギーによる一時的な鼻づまりが原因の可能性もあります。

 

専門医ではない方が安易に判断するのは危険です。ご家族の方は、呼吸が止まっている時間を確認する、いびきの状態を観察するなど、気になる症状があれば記録しておきましょう。

 

そして、専門医の診察を受けて、適切なアドバイスを受けることが大切です。

 

20秒以上呼吸が止まっている場合は医療機関へすぐに相談

 

健康な人であれば、寝ている間も脳が呼吸をコントロールしているので、呼吸が止まることはありません。しかし、睡眠時無呼吸症候群の患者さんの場合、睡眠中に気道が塞がってしまうことで、一時的に呼吸が止まってしまうのです。

 

20秒間呼吸が止まるということは、息を20秒間我慢しているのと同じ状態です。これは、健康な人にとっては想像もできないほど苦しい状態です。このように、睡眠中に何度も呼吸が止まることで、身体は大きな負担を受けています。

 

医療機関を受診する目安は、睡眠時に20秒以上呼吸が止まっているときです。寝息が聞こえなくなったり、胸の動きが止まったりした場合は、秒数を数えてみましょう。ご自身で確認するのが難しい場合は、家族やパートナーに協力してもらいましょう。

 

また、睡眠時無呼吸症候群は、自覚症状がない場合もあります。日中の強い眠気や倦怠感、集中力の低下なども、睡眠時無呼吸症候群のサインかもしれません。少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診して、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の寝ているときの主な症状

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、寝ている間に呼吸が止まってしまう病気です。自覚症状が乏しく、一緒に寝ている家族に指摘されて初めて気づくというケースも多いです。

 

「大きないびきをかいている」「呼吸が止まっているときがある」と言われたら、睡眠時無呼吸症候群の可能性を疑ってみましょう。

 

いびきをかく

睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状の一つがいびきです。健康な人でも、疲れている時やお酒を飲んだ時にいびきをかくことはありますよね。しかし、睡眠時無呼吸症候群のいびきは、単なるいびきとは大きく異なります。

 

睡眠時無呼吸症候群の人は、のどの奥の気道が狭くなっており、呼吸をするたびにその部分が振動することで、大きないびきをかきます。例えるなら、狭いパイプに勢いよく空気を通そうとすると、音が鳴るのと同じです。

 

ご家族に指摘されたことがある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性を疑い、医療機関を受診してみましょう。

 

無呼吸・低呼吸

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、その名の通り、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。無呼吸とは、10秒以上呼吸が停止している状態を指します。

 

「10秒間も呼吸が止まったら苦しいのでは?」と思うかもしれませんが、睡眠時無呼吸症候群の人は、無呼吸になっている間は眠っているため、苦しさを感じることはありません。

 

しかし、呼吸が止まっている間、体は酸素不足の状態に陥っています。これを繰り返すことで、心臓や血管に大きな負担がかかり、様々な合併症を引き起こすリスクが高まります。

 

むせる

睡眠中にむせるのは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。睡眠時無呼吸症候群の人は、寝ている間に何度も呼吸が止まり、その度に体が酸素を取り込もうとして、苦しさからむせてしまうことがあります。

 

健康な人であれば、睡眠中にむせることはほとんどありません。もし、頻繁にむせて目が覚める場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性を考え、医療機関を受診してみましょう。

 

何度も目が覚める

「夜中に何度も目が覚めてしまう…」

こんな経験はありませんか?睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人は、寝ている間に何度も目が覚めてしまうことがあります。

 

これは、無呼吸によって血液中の酸素濃度が低下し、体が危険信号を発するためです。脳が「危ない!」と判断して、強制的に目を覚まさせているのです。

 

その結果、睡眠時無呼吸症候群の人は、熟睡することができず、日中の眠気や倦怠感、集中力低下などに悩まされることになります。

 

寝汗を書く

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人は、寝ている間に大量の汗をかくことがあります。

 

これは、無呼吸によって体がストレスを感じ、自律神経のバランスが乱れるためです。自律神経は、体温や呼吸、消化など、体の機能を調整する役割を担っています。

 

睡眠時無呼吸症候群によって自律神経が乱れると、体温調節機能がうまく働かなくなり、大量の汗をかいてしまうのです。

 

「寝汗の量が尋常ではなく、朝起きたらパジャマがびしょびしょになっている…」

 

このような場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えられます。医療機関を受診して、適切な検査を受けてみましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の起きているときの主な症状

 

寝ている間に呼吸が止まるなんて、なんだか怖い病気だな、と思っていませんか?

 

実は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、寝ている時だけでなく、起きている時にも様々な症状が現れることがあります。しかも、自覚症状が乏しい場合が多く、知らないうちに症状が進行していることも少なくありません。

 

今回は、日中に現れる代表的な症状をご紹介します。

 

頭痛

「朝起きた時から頭が重い」「ズキズキと痛むこともある」と感じていませんか? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんの多くは、朝起きた時に頭痛を訴えます。

 

健康な人であれば、朝起きた時は頭がスッキリしているのが普通です。しかし、睡眠時無呼吸症候群の患者さんの場合、睡眠中に呼吸が何度も止まることで、脳が酸素不足に陥ってしまうことがあります。酸素が不足すると、脳の血管が拡張し、周りの神経を刺激するため、頭痛が起こりやすくなると考えられています。

 

頭痛の程度は人によって異なり、軽い鈍痛から、ズキンズキンと脈打つような激しい痛みまで様々です。

 

身体が重い

「朝起きても体がだるくて、なかなか布団から出られない」 そんな経験はありませんか? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、睡眠の質が低下するため、朝起きた時に身体が重く感じることがあります。

 

睡眠は、私たちにとって、心身を休ませ、疲労を回復させるための大切な時間です。しかし、睡眠時無呼吸症候群の患者さんの場合、睡眠中に呼吸が何度も止まることで、深い睡眠が妨げられ、身体が十分に休むことができません。

 

強い眠気

「日中、仕事中に強い眠気に襲われる」 「会議中や運転中など、場所を問わず眠気に襲われる」そんな経験はありませんか? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、日中に強い眠気を感じることがあります。

 

健康な人であれば、十分な睡眠時間を確保していれば、日中に強い眠気に襲われることはほとんどありません。しかし、睡眠時無呼吸症候群の患者さんの場合、睡眠中に呼吸が何度も止まることで、脳が酸素不足に陥り、睡眠の質が低下してしまいます。

 

その結果、脳がしっかりと休息できていない状態が続き、日中の活動中に強い眠気に襲われてしまうのです。

 

場合によっては、居眠り運転による事故のリスクも高まりますので、注意が必要です。

 

倦怠感

「一日中だるさが抜けない、やる気が出ない」 「まるで、電池切れのようになってしまい、何もする気が起きない」そんな状態が続いていませんか? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、慢性的な倦怠感を訴えることがあります。

 

睡眠時無呼吸症候群によって睡眠の質が低下すると、身体は慢性的な疲労状態に陥ります。

 

集中できない

「仕事や勉強に集中するのが難しい」 「読書をしていても内容が頭に入ってこない」「会議中に話についていけなくなる」「些細なミスが増えてしまう」と感じていませんか? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、集中力の低下に悩むことがあります。

 

睡眠時無呼吸症候群によって睡眠の質が低下すると、脳は十分に休息を取ることができません。その結果、脳の機能が低下し、注意力を維持することが難しくなり、集中力の低下につながってしまうのです。

 

疲労感

「夜しっかり寝ているはずなのに、朝起きた時から疲労感が取れない」と感じていませんか? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、慢性的な疲労感を訴える方が多くいらっしゃいます。

 

前述したように、睡眠時無呼吸症候群によって睡眠の質が低下すると、身体は慢性的な疲労状態に陥ります。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

 

「もしかして、睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれない…」と感じたら、まずは専門の医療機関に相談してみましょう。

 

最近は、病院に直接行かなくても、自宅でスマホやパソコンを使って医師の診察を受けられるオンライン診療に対応している医療機関が増えてきました。

 

例えば、仕事や家事で忙しい方でも、移動時間や待ち時間の負担を減らして、空いた時間に受診することができます。病院に行くことに抵抗がある方や、近くに専門の医療機関がない方も、オンライン診療であれば気軽に相談しやすいのではないでしょうか。

 

オンライン診療では、睡眠時無呼吸症候群の症状や治療法について、医師から詳しく説明を受けることができます。また、自宅でできる簡易的な検査キットを使って、睡眠中の呼吸の状態を調べることもできます。検査の結果によっては、医療機関でより詳しい検査が必要になる場合もあります。

 

 

オンライン診療の予約はこちら

 

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オンライン診療予約ページ:https://patient.digikar-smart.jp/institutions/74866a5f-ec9c-4593-bb51-7c0b6d4226de/reserve?mid=8f0e77b6-e56c-4e41-b684-16221abe6d5e

予約ページ(対面):https://medicalpass.jp/hospitals/morishita

保険証送付ページ:https://morishitaekimae.com/send/

 

 

参考文献

  1. Sforza M, Salibba A, Carollo G, Scarpellino A, Bertone JM, Zucconi M, Casoni F, Castronovo V, Galbiati A and Ferini-Strambi L. “Boosting obstructive sleep apnea therapy by non-pharmacological approaches: A network meta-analysis.” Sleep medicine 115, no. (2024): 235-245.

 

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