日中の眠気や集中力の低下、大きないびき…
もしかしたら、あなたは睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれません。
厚生労働省の調査によると、SASは成人の約3人に1人が罹患している可能性があると推定されており、決して珍しい病気ではありません。
SASがある人の場合、寝ている間に呼吸が止まるため、血液中の酸素が一時的に90%以下に下がり、呼吸の再開で酸素濃度が戻り、無呼吸で再び下がるなどを一晩に何度も繰り返すことになります。
この酸素濃度の上下変動が血管への酸化ストレスとなり様々な合併症となり得るため、SAS疑いがある人は検査を受けてみましょう。
この記事では、自宅で手軽にできるSASの簡易検査について詳しく解説します。
指先などに酸素飽和度を測るセンサーのタイプ、指先センサーの他に気流センサーや体動センサーをつけるタイプがあり、これらをつけて寝るだけで、睡眠中の酸素飽和度や呼吸状態を測定できます。
検査費用も比較的安く、健康保険が適用されるケースもあります。
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)疑いは自宅で検査キット(簡易検査)が可能
簡易検査キットには、酸素飽和度を測る指先センサーの他に、気流センサーや体動センサーが付いているものもあります。
気流センサーは、鼻と口の空気の流れを感知し、呼吸が止まっているかどうかを判断します。
体動センサーは、寝返りなどの体の動きを検知し、睡眠の質を評価するのに役立ちます。
これらのセンサーによって、より詳細な情報を記録し、SASの診断をサポートします。
簡易検査の種類は主にパルスオキシメーターとアプノモニターがあります。
パルスオキシメーター
・指先で酸素飽和度を測定、心拍数も測定可能。
・職業ドライバーなどの企業検診で用いられることが多く、医療機関で無呼吸症候群の検査目的に行われることは少ない。
アプノモニター
・上記パルスオキシメーターに加えて、気流センサーや体動センサーが付いている。
・医療機関での検査として行われる検査は、この検査がほとんどです。
・簡易検査、簡易ポリソムノグラフィー検査などとも表現されます。
いずれの検査も貸出可能なキットとなるため自宅で1晩あるいは2晩装着し、検査結果を解析します。
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法
自宅で検査可能な簡易検査は手軽に検査出来る反面、睡眠自体の評価は出来ないため検査結果が過小評価に繋がる可能性があります。
しかしながら中等症(AHI 15)以上の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断には活用出来る検査と言えます。
ほかの検査方法として入院(※現在は入院なしでも検査可能な検査キットがあります)して行う精密検査があります。
精密検査はポリソムノグラフィー検査や終夜睡眠ポリグラフ検査と言われる検査です。
脳波の測定も出来るため睡眠の質や睡眠障害の有無を確認出来るため睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断以外に、レム睡眠行動障害や周期性四肢運動障害、ナルコレプシーなど睡眠障害に関連する病気の検査として行われることもあります。
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査費用
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われることで簡易検査を受けた場合の検査費用についてはいくら位になるのでしょうか?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われて医療機関で検査をした場合、多くのケースは健康保険の適用が受けられます。
簡易検査の検査費用は保険点数で900点=9000円のため、年齢や収入により自己負担が1割~3割とかわりますが3割負担の方で2700円前後の自己負担になります。
※別途、初診あるいは再診料などが加わります。 精密検査の検査費用は施設基準により保険点数に幅があります(3750点~4940点)が3割負担の方で11000円~15000円前後となります。
※別途、初診あるいは再診料。入院で検査の場合は入院費用などが加わります。
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査の流れ
一般的な検査・診断の流れを見てみましょう
①問診・睡眠尺度評価(Epworth Sleepness Scale=ESS)
↓
②簡易検査
↓
③重症度に応じて診断確定、治療開始 または精密検査に進んだ後、診断確定、治療開始
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睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ
「もしかして、睡眠時無呼吸症候群かも…?」と不安を抱えながらも、忙しい毎日でなかなか病院に行く時間を取れない方もいるかもしれません。
特に、睡眠時無呼吸症候群は、初期症状が自覚しづらいこともあり、受診のハードルが高いと感じている方も少なくないでしょう。
そんな方におすすめなのが、オンライン診療です。
オンライン診療であれば、自宅や職場など、場所を選ばずに初診から診察を受けることができます。
検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、CPAP療法などの治療が開始されます。
CPAP療法は、鼻にマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げ、無呼吸を予防する治療法です。
オンライン診療でも、医師からCPAP装置の使い方や注意点などの説明を受けることができます
(※初診から検査結果説明までオンライン診療で完結可。CPAP開始後の初回は対面診療が必要です。)
「もしかして…」と思ったら、まずはオンライン診療で相談してみましょう。
手軽に専門医のアドバイスを受けることができます。
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