睡眠時無呼吸症候群は手術するべき?手術の種類や費用、リスク、おすすめの治療法をやさしく解説

 

睡眠時無呼吸症候群の手術について気になっているあなたへ

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)って診断されたけど、手術なんて本当に必要なの?」

多くの方がそう思われるでしょう。実際に、私のクリニックにも、不安な表情で相談に来られる患者さんが後を絶ちません。

例えば、こんな方がいました。

  • Aさん(50代男性):日中の眠気がひどく、仕事に集中できない。CPAP治療を試みたが、マスクの締め付け感が我慢できなかった。
  • Bさん(40代女性):いびきがうるさいと家族から指摘され、SASと診断された。肥満はなく、手術で根本的に治したいと考えている。

お二人とも、SASの症状や治療に対する希望は全く異なります。Aさんのように、CPAP治療が合わないと感じる方もいれば、Bさんのように、身体的な負担の少ない治療を希望される方もいます。

重要なのは、SASと一言で言っても、その症状や重症度は人それぞれであり、最適な治療法も異なるということです。

そして、手術が必要かどうかは、病気の程度や症状、年齢、生活習慣、そして患者さん自身の希望などを総合的に判断する必要があります。

「手術」と聞くと思い切って決断しなければならないと感じるかもしれませんが、まずはご自身の症状や治療法について、医師に相談することから始めましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は手術をすることで完治する?

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術は、まるで家の換気扇を取り付けるように、狭くなった気道を広げて呼吸を楽にするための方法です。しかし、すべての患者さんに同じ換気扇が合うわけではありませんよね?

例えば、鼻中隔彎曲症という、鼻の真ん中の壁が曲がっているせいで鼻呼吸がしにくい方がいるとします。この方は、鼻中隔矯正術という、曲がった壁をまっすぐにする手術を受けることで、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が改善する可能性があります。この場合、原因となっている鼻の詰まりが解消されれば、手術によってSASが完治することも期待できます。

一方、扁桃肥大やアデノイド肥大など、喉の奥の組織が大きくなって気道を塞いでいる場合は、これらの組織を切除する手術が行われます。しかし、手術後も生活習慣の乱れや加齢などによって再び肥大してしまうこともあり、その場合は再発の可能性も考えられます。

さらに、肥満が原因で気道が圧迫されている場合は、たとえ手術で気道を広げても、体重管理が不十分であれば、再び症状が出てしまう可能性があります。これは、換気扇を取り付けても部屋の空気が澱んでしまうのと同じです。

このように、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術が完治に繋がるかどうかは、原因、症状、手術方法、そして術後の自己管理など、様々な要因によって異なってきます。

また、酸素飽和度指数(ODI)という指標を用いることで、手術の必要性をより正確に見極めることができます。ODIは、睡眠中にどれくらい酸素濃度が低下するかを示す指標で、4% ODI≧15イベント/時間の場合、成人OSAと診断され、手術が検討されることが多いです。

手術はあくまで症状を改善するための選択肢の一つであり、魔法のように必ず完治するわけではありません。専門の医師とじっくり相談し、あなたにとって最適な治療法を選択することが大切です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術治療

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術治療は、大きく分けて7つの種類があります。それぞれの治療法の特徴を理解して、自分に合った治療法を選びましょう。

上下顎同時前進術

上下顎同時前進術は、上顎と下顎を同時に前方に移動させる手術です。イメージとしては、あご全体を前にずらし、気道のスペースを広げるような感じです。

メリット

  • 効果が持続しやすい: 骨格レベルで気道を広げるため、手術の効果が長持ちしやすいというメリットがあります。
  • SASの症状を大幅に改善できる可能性: 気道が大きく広がるため、中等度~重度のSASにも効果が期待できます。特に、顎が小さい、あるいは後退しているために気道が狭くなっている患者さんに向いています。

デメリット

  • 手術が大掛かりになる: 上下顎の骨を切断して移動させるため、手術は大掛かりになり、全身麻酔が必要になります。
  • 回復に時間がかかる: 手術後は、腫れや痛みがしばらく続くことがあります。また、食事や会話がしにくくなる場合もあり、社会復帰までに時間がかかることがあります。
  • 顔貌が変化する可能性: 顔貌が変化する可能性があります。手術前に、医師と顔貌の変化についてよく相談しておくことが大切です。

 

費用: 保険適用で約10万円~30万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間~2週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)は、「のどちんこ」と呼ばれる口蓋垂と、その周辺の粘膜である軟口蓋の一部を切除したり、形状を変えたりする手術です。

メリット

  • 体への負担が比較的少ない: 上下顎同時前進術と比べて、体への負担が少なく、回復も早いというメリットがあります。
  • 回復が早い: 手術後、比較的短期間で日常生活に戻ることができます。

デメリット

  • 効果が限定的: 気道の閉塞が強い場合や、扁桃腺が大きい場合は、UPPPだけでは十分な効果が得られないことがあります。
  • 再発する可能性: 軟口蓋が再びたるんでしまい、症状が再発することがあります。

費用: 保険適用で約5万円~10万円(3割負担の場合)

入院期間: 約3日~5日

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

オトガイ舌筋前進術

オトガイ舌筋前進術は、舌の付け根にあるオトガイ舌筋という筋肉を、あごの先端にある骨(オトガイ)と一緒に前に移動させる手術です。 舌が喉の奥に落ち込んで気道を塞いでしまうのを防ぎ、気道を広げます。

メリット

  • 中等度以上のSASに効果: 中等度以上のSASに効果が期待できます。

デメリット

  • 顔貌が変化する可能性: 顔貌が変化する可能性があります。手術前に、医師と顔貌の変化についてよく相談しておくことが大切です。
  • 口の中に違和感: 手術後、口の中に違和感を感じることがあります。

費用: 保険適用で約10万円~20万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間~2週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

レーザー口蓋垂軟口蓋形成術(LAUP)

レーザー口蓋垂軟口蓋形成術(LAUP)は、レーザーを使って口蓋垂や軟口蓋を縮小させる手術です。高周波エネルギーを用いて、粘膜を蒸発させたり、凝固させたりすることで、口蓋垂や軟口蓋を小さくします。

メリット

  • 体への負担が少ない: UPPPよりもさらに低侵襲で、体への負担が少ない手術です。
  • 日帰り手術が可能: 手術時間が短く、出血も少ないため、日帰り手術が可能です。

デメリット

  • 効果が限定的: 軽度のSASにのみ効果が期待できます。
  • 再発する可能性: 軟口蓋が再びたるんでしまい、症状が再発することがあります。

費用: 保険適用で約3万円~5万円(3割負担の場合)

入院期間: 日帰りまたは1泊

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

鼻中隔矯正術

鼻中隔矯正術は、鼻の真ん中にある壁(鼻中隔)が曲がっているのを矯正する手術です。鼻中隔が曲がっていると、鼻呼吸が阻害され、口呼吸になりやすくなります。口呼吸は、気道を狭くし、SASのリスクを高める要因となります。

メリット

  • 鼻呼吸が楽になる: 鼻中隔が矯正されることで、鼻詰まりが解消され、鼻呼吸がしやすくなります。
  • SASの予防・改善: 鼻呼吸がしやすくなることで、SASの予防・改善効果も期待できます。

デメリット

  • 鼻の形状が変化する可能性: 鼻の形状が変化する可能性があります。手術前に、医師と鼻の形状の変化についてよく相談しておくことが大切です。
  • 術後の経過: 鼻詰まりや鼻出血などの症状が一時的に悪化する可能性があります。

費用: 保険適用で約5万円~10万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間~2週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

アデノイド切除術

アデノイド切除術は、鼻の奥にあるアデノイド(咽頭扁桃)を切除する手術です。アデノイドは、鼻と喉の境目あたりにあるリンパ組織の塊で、免疫機能に重要な役割を果たしていますが、大きくなりすぎると、鼻呼吸を阻害し、SASの原因となります。

メリット

  • 小児のSASに効果: アデノイドが大きいことによるSASは、小児によく見られるため、アデノイド切除術は、小児のSASに効果が高い治療法と言えます。

デメリット

  • 術後の経過: 手術後、一時的に鼻詰まりや鼻出血などの症状が出ることがあります。

費用: 保険適用で約3万円~5万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

口蓋扁桃摘出術

口蓋扁桃摘出術は、喉の奥にある口蓋扁桃(扁桃腺)を摘出する手術です。口蓋扁桃も、アデノイドと同様に、免疫機能に重要な役割を果たしていますが、大きくなりすぎると、気道を狭くし、SASの原因となります。

メリット

  • 小児のSASに効果: 口蓋扁桃が大きいことによるSASも、小児によく見られるため、口蓋扁桃摘出術も、小児のSASに効果が高い治療法と言えます。

デメリット

  • 術後の経過: 手術後、一時的に喉の痛みや発熱などの症状が出ることがあります。

費用: 保険適用で約3万円~5万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

これらの手術は、それぞれにメリットとデメリットがあります。患者さん自身の症状や状態、ライフスタイルなどを考慮した上で、医師とよく相談して手術を受けるかどうかを判断することが大切です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術以外の治療方法

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療は、必ずしも手術が第一選択となるわけではありません。むしろ、まずは手術以外の治療を試みるケースがほとんどです。 なぜなら、SASの症状や重症度は患者さん一人ひとり異なり、軽症であれば手術以外の方法で十分な効果が得られる可能性があるからです。

あなたの症状や生活スタイルに合った治療法を選択することが大切です。

 

CPAP(シーパップ)療法

CPAP療法は、Continuous Positive Airway Pressure(経鼻的持続陽圧呼吸療法)の略で、睡眠時に鼻に装着したマスクを通して空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする治療法です。

イメージとしては、寝ている間に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、空気の力で気道を押し広げてあげることで、いびきや無呼吸を防ぎます。

例えるならば、しぼんでしまった風船に、CPAPという空気入れで空気を送り込み続けることで、風船が膨らんだ状態を保つように、気道が塞がってしまうのを防ぐイメージです。

CPAP療法は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の第一選択となる治療法とされており、多くの患者さんで高い効果が期待できます。

 

CPAP療法のメリット

  • いびきや無呼吸を効果的に改善できる
  • 睡眠の質を向上させることができる
  • 日中の眠気や倦怠感を軽減できる
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)に伴う合併症のリスクを低減できる

 

CPAP療法のデメリット

  • マスクの装着感が気になる場合がある
  • 鼻詰まりや乾燥を感じることがある
  • 旅行などに持っていくのが大変な場合がある

 

実際に、CPAPを始めたばかりの頃は、マスクの圧迫感や装着することへの抵抗感から、なかなか治療が継続できない患者さんも少なくありません。しかし、最近では、マスクの種類も豊富になり、顔へのフィット感や圧迫感を軽減したものが増えています。

また、加湿機能付きのものもあり、鼻詰まりや乾燥などの症状も改善されてきています。

 

マウスピース(口腔内装置)療法

マウスピース療法とは、睡眠時に装着するマウスピースを用いて、下顎(したあご)を少し前に出すことで気道を広げ、いびきや無呼吸を改善する治療法です。

イメージとしては、ボクシングの選手が口に入れるマウスピースに似ており、就寝時に装着することで、下あごを少し前方に固定し気道を確保します。

マウスピース療法は、CPAP療法に比べて、手軽で持ち運びにも便利であるため、近年注目されている治療法です。

マウスピース療法のメリット

  • CPAP療法に比べて、装着感が少なく、違和感を感じにくい
  • 小型で軽量なため、旅行などに持っていくのも簡単
  • 比較的安価である

 

マウスピース療法のデメリット

  • CPAP療法に比べて、効果が低い場合がある
  • あごの痛みや違和感を感じることがある
  • 歯並びが悪化する可能性がある

 

マウスピースは、患者さん自身で簡単に着脱できるため、手軽に始められるというメリットがあります。

しかし、顎の位置を固定するため、顎関節症のある方や歯周病が進行している方には適さない場合があります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術治療の費用

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術費用は、手術方法、入院期間、医療機関、そして保険適用範囲によって大きく変動します。

例えば、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)を考えてみましょう。これは、のどちんこ周辺の余分な組織を切除し、気道を広げる手術です。健康保険が適用されると、自己負担額は約7~10万円が目安となります。

しかし、これはあくまでも目安です。個室の利用や特殊な医療材料の使用など、状況によって費用は数万円単位で変動します。

さらに、術後の合併症リスクを低減するための精密検査や、入院期間延長、術後の投薬内容によっては、費用はさらに増加する可能性があります。

費用は患者さんにとって非常に重要な要素です。費用の不安を取り除き、安心して手術に臨めるよう、事前に医療機関に確認し、納得のいくまで医師に相談することをおすすめします。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術のリスク

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術は、症状の改善や合併症の予防に繋がる有効な治療法となりえますが、当然ながらリスクも伴います。手術を受けるかどうかを判断する際には、メリットだけでなくリスクも十分に理解することが大切です。

どんな手術でも、体にとってどうしても負担がかかってしまう部分があります。SASの手術で言えば、鼻やのどを切開したり、組織を切除したりする際に、周囲の組織を傷つけてしまう可能性はゼロではありません。その結果として、手術後には、以下のようなリスクが生じることがあります。

  • 出血:手術中には出血はつきものです。多くの場合は、手術中に適切な処置がとられ、問題となることはありません。しかし、まれに予想以上の出血が起こり、輸血が必要になるケースもあります。
  • 感染症:どんな手術にも、感染症のリスクはつきまといます。手術部位が清潔に保たれていなかったり、患者の免疫力が低下していたりすると、細菌が体内に侵入し、感染症を引き起こす可能性が高まります。
  • 腫れや痛み:手術後には、手術部位が腫れたり、痛んだりするのは自然な反応です。これは、体が傷を治そうと頑張っているサインでもあります。多くの場合、時間と共に落ち着いていきますが、痛みが強い場合は、痛み止めを使用するなどして、症状を和らげる必要があります。
  • 鼻閉:鼻の手術後は、鼻の粘膜が腫れて、鼻詰まりを感じやすくなります。特に、鼻中隔矯正術など、鼻の構造を大きく変える手術を受けた場合には、鼻閉の症状が強く出ることがあります。
  • 味覚障害:口蓋垂軟口蓋咽頭形成術などの手術では、口の中の組織を切除するため、一時的に味覚を感じにくくなることがあります。多くの場合、時間と共に回復していきますが、まれに、後遺症として残ってしまうこともあります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術の入院期間

手術の種類や合併症の有無、患者の回復状況によって入院期間は異なりますが、例えば、あごを大きく動かす必要がある上下顎同時前進術のような大規模な手術の場合だと、骨を切って動かすため、体の負担も大きいです。そのため、1週間から2週間程度の入院が必要となることが多いです。

一方、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)などの比較的小規模な手術では、入院期間は3日から5日程度で済むケースもあります。これは、手術自体が体の表面に近い部分に行うものであり、傷口も小さいためです。

入院中は、手術後の出血や腫れ、痛みなどを管理するために、医師や看護師による定期的な診察や処置が行われます。呼吸状態をモニタリングし、必要に応じて酸素療法なども行われます。

退院後も、定期的な通院が必要となり、医師の指示に従って、日常生活における注意点や、食事、運動などに関する指導を受けていきましょう。手術の効果を最大限に引き出し、再発を予防するためには、医師の指示をしっかりと守り、適切なアフターケアを受けることが重要です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)のおすすめの治療法は?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療は、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、最適な方法を組み合わせる必要があります。

例えば、軽度のSASで、肥満気味で日中眠気が強い40代の男性会社員の方の場合、まずは生活習慣の見直しから始めることが考えられます。会社帰りのジム通いなどで運動を取り入れたり、夕食は腹八分目を心がけたり、寝る前の晩酌をやめてみるなどです。
これらの生活習慣の改善は、体重減量や気道周りの脂肪組織の減少に繋がり、SASの症状改善に効果が期待できます。

一方、中等症〜重症のSASで、高血圧や不整脈などの合併症がある、あるいは生活習慣の改善だけでは効果が不十分な場合は、「CPAP(シーパップ)療法」と呼ばれる治療法が一般的です。
CPAP療法は、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする治療法です。これは、例えるならば、夜寝ている間、しぼんでしまった風船に、空気入れで空気を送り込み続けるようなイメージです。
CPAP療法によって、睡眠中の無呼吸や低呼吸を減らし、睡眠の質を向上させることで、日中の眠気や集中力低下などの改善、さらには高血圧などの合併症のリスクを減らす効果も期待できます。

SASの治療は、自分に合った方法を見つけることが大切です。専門医に相談し、検査結果や生活習慣などを考慮しながら、最適な治療法を選びましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

 

「もしかしたら、睡眠時無呼吸症候群かも…」と感じたら、まずは医療機関に相談してみましょう。

最近は、病院に足を運ばなくても、自宅で気軽に医師の診察を受けられるオンライン診療を提供している医療機関が増えてきました。

オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを使って、ビデオ通話などを通して医師に症状や状態を相談することができます。

例えば、「夜中に何度も呼吸が止まっているようだ」「日中、強い眠気に襲われる」「朝起きた時、頭痛がする」といった症状を医師に伝えましょう。

睡眠時無呼吸症候群の診断には、問診だけでなく、検査が必要になることもあります。

オンライン診療では、医師があなたの症状や状態を丁寧に評価し、必要な検査について説明してくれます。

オンライン診療で医師に相談することで、あなたの状態に合った適切な検査や治療方法について、詳しく知ることができます。睡眠時無呼吸症候群の治療は、早期発見・早期治療がとても大切です。

少しでも気になる症状があれば、一人で悩まず、まずはオンライン診療などを利用して、気軽に医師に相談してみましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法 | 改善するための治し方・対処法

 

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と診断されたあなたは、きっと不安な気持ちでいっぱいでしょう。毎日使う医療機器や生活習慣の見直し…治療に積極的になれない方もいるかもしれません。

確かに睡眠時無呼吸症候群の治療には、ご自身である程度の努力が必要です。しかし、治療を続けることで、仕事で本来の力を発揮できるようになったり、他の病気のリスクを減らせる可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群の治療は、日々の生活を改善するだけでなく、未来の健康を守るための投資と言えるでしょう。専門の医師と相談しながら、あなたに最適な治療法を見つけていきましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治療すれば治るもの?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、高血圧や糖尿病のように、残念ながら完治する病気ではありません。

しかし、適切な治療を続けることで、これらの病気と同様に症状をコントロールし、健康的な生活を送ることができます。治療によって、無呼吸やいびきの回数を減らし、日中の眠気などの症状を改善できる可能性があります。

例えば、SASの治療でよく用いられるCPAP(シーパップ)という機械は、鼻にマスクを装着して空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする効果があります。例えるならば、空気の力でへこんだ風船を膨らませるように、狭くなった気道を広げてくれるのです。適切に使用することで、無呼吸の状態を改善し、睡眠の質を高めることができます。

しかし、SASは生活習慣と密接に関係しているため、治療と並行して、生活習慣の改善に取り組むことが重要です。肥満の人は体重を減らす、飲酒や喫煙を控える、寝る前の食事を避ける、など、規則正しい生活を心がけることで、SASの症状を改善し、再発を予防することができます。

また、最近の研究では、GLP-1受容体作動薬という糖尿病の治療薬が、SASの症状改善にも効果があることが示唆されています。この薬は、食欲を抑制し、体重を減らす効果があるため、肥満を伴うSASの患者さんにとって新たな治療選択肢となる可能性があります。

SASの治療は、病気と上手に付き合っていくための第一歩です。専門医の指導のもと、自分に合った治療法を見つけ、健康な生活を目指しましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたら、治療を開始することが大切です。

 

CPAP(シーパップ)療法

CPAP療法は、SASの治療のまさに”王様”と言えるほど、一般的な治療法です。イメージとしては、就寝時に鼻に装着したマスクが、まるで”空気のスプリント”のように、気道を広げて無呼吸を防いでくれます。

CPAP療法は、重症のSASにも効果を発揮し、多くの場合、症状の改善や消失に繋がります。

参考:睡眠時無呼吸症候群のCPAP(シーパップ)治療とは?

 

マウスピース(口腔内装置)療法

マウスピース療法は、就寝時に装着するマウスピースが、下あごを少し前に出すことで気道を広げ、無呼吸を予防する治療法です。例えるなら、”アゴを優しく支える小さな添え木”のようなものです。

CPAP療法に比べて、比較的小さく、携帯にも便利なので、旅行や出張が多い方にもおすすめです。

 

手術による治療

SASの手術療法には、鼻やのどの気道を広げる手術や、あごの位置を矯正する手術など、様々な方法があります。これは、言わば、”気道のリフォーム”とでも言うべき治療法です。

手術療法は、CPAP療法やマウスピース療法で効果が得られない場合や、鼻中隔彎曲症や扁桃肥大など、生まれつき気道が狭いなどの問題が原因でSASを発症している場合に検討されます。

 

生活習慣の改善

SASの治療には、生活習慣の改善も重要です。肥満はSASのリスクを高める大きな要因の一つです。

 

具体的には、次のようなことに気をつけましょう。

  • 減量: 肥満は、まるで気道に”脂肪の枕”を乗せているような状態です。体重を減らすことで、気道が広くなり、呼吸が楽になります。
  • 禁煙: タバコは、気道を狭くするだけでなく、炎症を起こしやすくするため、SASのリスクを高めます。禁煙は、気道への”悪影響を取り除く”という意味で、非常に重要です。
  • 飲酒: アルコールは、筋肉を弛緩させるため、気道が狭くなりやすくなります。飲酒は、”気道を休ませる”ためにも、控えめにしましょう。
  • 睡眠薬: 睡眠薬の中には、気道の筋肉を弛緩させるものがあり、SASの症状を悪化させる可能性があります。睡眠薬を服用している場合は、医師に相談しましょう。
  • 睡眠姿勢: 仰向けで寝ると、舌根が気道を塞ぎやすくなるため、横向きで寝るようにしましょう。横向きで寝ることは、”気道を確保するための寝姿勢”と言えるでしょう。

これらの生活習慣の改善は、SASの治療だけでなく、健康的な生活を送る上でも重要です。SASと診断された方は、医師の指導のもと、生活習慣の改善にも取り組んでいきましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療することで治まるリスク

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、単なる「いびきがひどい」だけの問題ではありません。まるで、心臓という名のポンプに、何度も電源を入れたり切ったりするような負担をかけている状態といえます。

SASを放置すると、心臓は酸素不足に陥り、心筋梗塞や不整脈のリスクが高まります。これは、高血圧や糖尿病のリスクを高めることにもつながります。

例えるなら、SASは体の中で静かに時限爆弾のように潜んでいるようなものです。自覚症状が少ないため、多くの人は自分がSASだと気づいていません。

しかし、治療によってこの時限爆弾のスイッチを切ることができます。治療により、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを抑制できるという研究結果も出ています。

ある研究では、治療を受けた重症SAS患者さんは、治療を受けていない重症SAS患者さんに比べて、心血管イベントの発症率が減少したという結果が出ています。

これは、心臓への負担を軽減することで、心臓病のリスクを減らすことができるということです。

さらに、治療によって日中の眠気や集中力低下も改善されるため、交通事故のリスクを減らすことにもつながります。

SASは決して軽視できない病気です。しかし、適切な治療を受けることで、これらのリスクを減らし、健康的な生活を取り戻すことが期待できます。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療はまずオンライン診療へ

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれないけど、治療って大がかりなのかな…」「仕事が忙しくて、なかなか病院に行く時間がない…」 そんな風に感じていませんか?

実は、SASの治療は、まずオンライン診療からスタートすることも可能です。近年、スマートフォンやパソコンを使って自宅から気軽に医師に相談できるオンライン診療が普及しつつあります。

例えば、次のような患者さんにとって、オンライン診療は大きなメリットがあります。

 

  • 会社員Aさんの場合: 忙しい毎日で、病院に行く時間がなかなか取れないAさん。オンライン診療であれば、通勤時間や休憩時間などを利用して、診察を受けることができます。
  • 子育て中のBさんの場合: 幼いお子さんがいるBさんにとって、病院までの移動や待ち時間は大きな負担です。オンライン診療であれば、自宅で落ち着いて診察を受けることができます。

 

オンライン診療では、SASの症状や治療法についての説明はもちろん、検査の予約や治療開始後の経過観察、治療に関する疑問点の相談なども行えます。

もちろん、オンライン診療だけで全てが完結するわけではありません。症状によっては、対面での診察が必要になる場合もあります。

しかし、オンライン診療をうまく活用することで、時間や場所の制約を減らし、よりスムーズに治療を進めることが期待できます。まずは気軽にオンライン診療を利用して、SASの治療について相談してみましょう。

これは、あくまでも対面診療を補完するものであり、症状によっては対面での診察が必要になる場合があります。しかし、オンライン診療をうまく活用することで、時間や場所の制約を減らし、よりスムーズに治療を進めることができます。まずは、気軽にオンライン診療を利用して、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療について相談してみましょう。

 

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参考文献

 

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睡眠時無呼吸症候群のCPAP(シーパップ)治療とは?

 

ここでは、睡眠時無呼吸症候群の治療で広く使用されるCPAP治療について解説いたします。睡眠時無呼吸症候群の症状があったり、治療方法が気になる方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

 

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CPAP治療とは?

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure、シーパップ)治療は、主に睡眠時無呼吸症候群という病気の治療に使われる方法です。睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に何度も呼吸が止まる病気で、この治療では寝るときに専用のマスクを顔に装着し、機械を使って気道に持続的に空気の圧力をかけます。

 

このことで気道が閉じるのを防いで、スムーズな呼吸を助けます。

 

CPAP治療には次のような特徴があります。

  • 効果的: 気道を支えることで、呼吸が止まるのを防ぎ、質の高い睡眠を得やすくなります。
  • 使いやすい: 自宅で毎晩使用できるため、病院に通う頻度が少なくなります。
  • 種類が豊富: マスクにはいくつかの種類があります。鼻だけを覆うネーザルタイプ、鼻孔に直接装着するピロータイプ、鼻と口の両方を覆うフルフェイスタイプなどがあります。

 

CPAPで睡眠時無呼吸症候群は治る?効果とは

CPAPを使うと、いびきが減り日中の眠気が改善される効果があります。また、長期的には血圧の安定心臓への負担軽減にも役立ちます。CPAPは即効性があり、初日から効果を感じる人もいます。

 

CPAPの費用|レンタルか?自費購入か?

CPAP(シーパップ)は睡眠時無呼吸症候群の治療に使われる機械です。患者さんがCPAPを使うか検討する時、レンタルと自費購入のどちらが良いか気になることが多いです。ここでは、それぞれの選択肢について詳しく説明します。

 

レンタルの場合

  • 初期費用が少ない:月に数千円から1万円程度で借りられます。
  • メンテナンスが簡単:機械の故障やメンテナンスはレンタル業者が対応してくれます。
  • 短期間の利用向き:使う期間が短い場合や、CPAP治療が自分に合っているか試したい時に便利です。
  • 交換しやすい:もし機械が壊れた場合、迅速に交換してもらえることが多いです。

 

自費購入の場合

  • 初期費用が高い:購入には10万円から20万円程度かかります。
  • 長期的に安上がり:長い目で見るとレンタルよりも費用が少なくて済む場合があります。
  • 選べる機種が多い:自分の好みに合った最新の機械を選ぶことが可能です。
  • 自分でのメンテナンスが必要:機械の清掃やメンテナンスを自分で行う必要があります。

 

CPAPのレンタルと自費購入の比較

特徴 レンタル 自費購入
初期費用 低い(数千円~1万円/月) 高い(10万円~20万円)
メンテナンス 業者が対応 自分で対応
利用期間 短期間向き 長期間向き
機械の選択肢 限られる 多くの選択肢がある
故障時の対応 迅速に交換 自分で対応

どちらが適しているかは、患者さんの治療期間や経済的な状況によります。あなた自身の状況に応じて、医師と相談しながら最適な方法を選んでくださいね。

 

CPAP(シーパップ)専用マスクの種類

CPAP(シーパップ)用のマスクには、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

ネーザルタイプ

ネーザルタイプは、鼻だけを覆うマスクです。こちらは顔に大きな部分が触れないため、比較的軽くて装着しやすいです。このタイプは特に、鼻呼吸がしやすい人におすすめです。

 

ピロータイプ

ピロータイプは、鼻孔に直接挿入するタイプです。顔に触れる部分が少ないので、肌に跡が残りにくいのが特徴です。ただし、ネーザルタイプに比べて外れやすいことがあります。

 

フルフェイスタイプ

フルフェイスタイプは、鼻と口の両方を覆うマスクです。鼻詰まりや花粉症などで鼻呼吸が難しい人に向いています。また、寝ている間に口を開けてしまう人にも良い選択です。

 

CPAP専用マスクの比較

マスクタイプ 特徴 おすすめの人
ネーザルタイプ 鼻だけを覆う、軽量 鼻呼吸ができる人
ピロータイプ 鼻孔に直接装着、肌に跡が残りにくい 肌を気にする人、軽い装着感を好む人
フルフェイスタイプ 鼻と口を覆う、安定性が高い 鼻呼吸が難しい、口を開けてしまう人

 

あなたに最適なマスクは?

たとえば、「寝ている間にいつも口を開けてしまう」という方にはフルフェイスタイプが適しています。一方、「肌がデリケートで、マスクの跡が気になる」という方にはピロータイプが良いでしょう。

最適なマスクを選ぶには、医師としっかり相談することが重要です。個々の睡眠時無呼吸症候群の状態や生活習慣に合わせて、適切なタイプを選んでください。

 

睡眠時無呼吸症候群のその他の治療方法

マウスピース療法

マウスピース療法は、寝ている間に口の中にはめ込む装置を使う方法です。この装置を装着すると、下あごを少し前に出すことで、気道が広がりやすくなります。これにより、寝ている間に息が止まるのを防ぎます。以下にその特徴を表でまとめます。

 

特徴 詳細
見た目 歯医者さんで作ってもらうマウスピースのようなもの
利用できる場所 家で気軽に使えます
効果 軽度から中度の睡眠時無呼吸症候群に効果がある
メリット 持ち運びが簡単で、使いやすい
デメリット 装着に違和感を覚えることがあるため、慣れるまで時間がかかる場合がある

 

具体例として、マウスピースを装着していると、夜中に喉が閉まりにくくなるので、いびきが少なくなります。そして、次の日の朝、目覚めがさわやかになる人が多いです。

 

手術

手術は、さまざまな理由でCPAPやマウスピースが利用できない場合に考えられる治療方法です。手術によって、喉を広げたり、筋肉を強化したりすることが目的です。手術方法にはいくつかありますが、主なものをまとめます。

喉を広げる手術

  • 手術名称: 口蓋垂軟口蓋咽頭形成術
  • 方法: 口の中の余分な組織を取り除く
  • 特長: 軽度から中度の症状で有効

鼻の手術

  • 手術名称: 鼻中隔矯正術
  • 方法: 鼻の曲がった部分を直す
  • 特長: 鼻呼吸の改善に役立つ

 

具体例として、手術を受けた患者さんは、数週間から数ヶ月で手術の効果が現れ、息がしやすくなることがあります。その結果、夜中に目を覚ます回数が減り、睡眠の質が向上します。

手術を選ぶ際は、担当の医師とよく相談して、利点とリスクを理解することが大切です。どの治療方法が自分に合っているかは、専門家に診てもらうのが一番です。

 

CPAP(シーパップ)治療を開始するには

  1. 診断:睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、まずは医師に診てもらいましょう。自宅で使える簡易検査キットや、病院で行う詳細な睡眠検査があります。
  2. 処方:診断が確定したら、医師があなたに合ったCPAP機器を処方します。どのマスクが良いかは、医師と相談して決めます。
  3. 使い方:機器の使い方は専門スタッフが詳しく教えてくれます。初めての人でも安心です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療はまずオンライン診療へ

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれないけど、治療って大がかりなのかな…」「仕事が忙しくて、なかなか病院に行く時間がない…」 そんな風に感じていませんか?

実は、SASの治療は、まずオンライン診療からスタートすることも可能です。近年、スマートフォンやパソコンを使って自宅から気軽に医師に相談できるオンライン診療が普及しつつあります。

 

例えば、次のような患者さんにとって、オンライン診療は大きなメリットがあります。

  • 会社員Aさんの場合: 忙しい毎日で、病院に行く時間がなかなか取れないAさん。オンライン診療であれば、通勤時間や休憩時間などを利用して、診察を受けることができます。
  • 子育て中のBさんの場合: 幼いお子さんがいるBさんにとって、病院までの移動や待ち時間は大きな負担です。オンライン診療であれば、自宅で落ち着いて診察を受けることができます。

オンライン診療では、SASの症状や治療法についての説明はもちろん、検査の予約や治療開始後の経過観察、治療に関する疑問点の相談なども行えます。

もちろん、オンライン診療だけで全てが完結するわけではありません。症状によっては、対面での診察が必要になる場合もあります。

しかし、オンライン診療をうまく活用することで、時間や場所の制約を減らし、よりスムーズに治療を進めることが期待できます。まずは気軽にオンライン診療を利用して、SASの治療について相談してみましょう。

これは、あくまでも対面診療を補完するものであり、症状によっては対面での診察が必要になる場合があります。しかし、オンライン診療をうまく活用することで、時間や場所の制約を減らし、よりスムーズに治療を進めることができます。まずは、気軽にオンライン診療を利用して、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療について相談してみましょう。

 

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参考文献

 

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睡眠時無呼吸症候群の方が使える睡眠薬・睡眠導入薬は?

みなさん、寝ているときに「いびき」をかいたり、「息が止まる」ことがありますか?

これは「睡眠時無呼吸症候群」という病気かもしれません。

この病気は、夜にしっかりと休めないので、昼間にとても眠くなることがあります。

本記事では、「睡眠薬が睡眠時無呼吸症候群の方に与える影響」や「使用していい睡眠薬・使用してはいけない睡眠薬」について解説します。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠薬で改善できる?

結論、睡眠時無呼吸症候群の治療を優先して行う方が、睡眠障害の改善につながると考えます。ですが、やむをえず睡眠薬を使用するケースもあるかと思います。

睡眠時無呼吸症候群の患者さんが使える「睡眠薬」はとても慎重に選ばないといけません。

まず、睡眠薬の中には「ベンゾジアゼピン系」という種類のものがあります。これは、普通は眠りを深くする薬ですが、睡眠時無呼吸症候群の方にはあまりおすすめしません。というのは、この薬が筋肉をリラックスさせすぎてしまい、呼吸がさらに困難になることがあるからです。

それ以外で比較的、安全に使える睡眠薬もあります。

  • マイスリー(ゾルピデム) : 不眠を感じたとき、寝付きを良くする助けになります。
  • ルネスタ(エスゾピクロン) : 眠りを少し長く持続させたい時に使います。

これらは、呼吸に悪影響を与えにくいので、少し安心して使用できます。ただし、どの薬も副作用があることは忘れずに、よく相談してから使ってください。

そして、もっと「自然に近い睡眠」を助ける薬には、ベルソムラ(スボレキサント) や デエビゴ(レンボレキサント) があります。これらの薬は睡眠を強制的に誘うのではなく、眠りを自然に誘う手助けをしてくれます。

最後に、体内の「時計」に合わせて眠りを誘う「メラトニン受容体作動型」の ロゼレム(ラメルテオン) もあります。これは体内の「メラトニン」という物質の働きを助け、自然に眠りにつくことを助けます。

睡眠時無呼吸症候群の方が使っていい睡眠薬とダメな睡眠薬

睡眠時無呼吸症候群(いわゆる「いびき症状」とも呼ばれるもので、寝ているときに呼吸が何度も止まる症状)の方が使ってはいけない睡眠薬と、安全に使える睡眠薬があります。この違いはとても重要で、間違った薬を使うと症状を悪化させる可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群の方が使用しないほうがいい睡眠薬

睡眠薬は通常、眠りを深くするために使いますが、無呼吸症候群の方には適さないものもあります。特に「ベンゾジアゼピン系」と呼ばれる睡眠薬は筋肉をリラックスさせ、その結果、のどの筋肉もリラックスしてしまい気道が塞がれやすくなります。これが症状を悪化させることがあります。

睡眠時無呼吸症候群の方が使用できる睡眠薬

無呼吸症候群がある場合、医師は通常、気道を開くための装置(CPAP)を使うことをお勧めします。これと並行して、睡眠薬の使用が必要な場合は、睡眠薬の中でも「非ベンゾジアゼピン系」の薬を推奨することが多いです。これには、「ゾピクロン」や「ゾルピデム」といった薬があります。これらの薬は、ベンゾジアゼピン系に比べて気道を塞ぎにくいとされています。

睡眠薬の副作用とリスク

ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、非常に効果的に睡眠を誘うことができる薬ですが、その副作用として「筋弛緩作用」があります。これは、筋肉が緩むことで、睡眠時無呼吸症候群の症状を悪化させる主な原因です。特に首や顎の周りの筋肉が弛緩することで、気道が狭くなりやすく、呼吸が困難になることがあります。そのため、睡眠時無呼吸症候群の方は、このタイプの薬を避けた方が無難です。

 

睡眠時無呼吸症候群の方が使える睡眠薬・睡眠導入薬

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

このグループの薬は、寝つきを良くするために開発されたものですが、筋肉をあまり弛緩させないように作られています。ですから、睡眠時無呼吸症候群のある方が使っても、気道が狭くなりにくいのです。主にマイスリー(ゾルピデム)やルネスタ(エスゾピクロン)が知られています。これらの薬は寝つきを助け、深い眠りにつくことを助けますが、次の日にぼんやりしたりすること少なく、日中の活動にも差し支えません。

オレキシン受容体拮抗型睡眠薬

最近開発されたこのタイプの睡眠薬は、眠りを司る脳内のオレキシンという物質の働きを抑えることで、自然に近い眠りを誘います。ベルソムラ(スボレキサント)やデエビゴ(レンボレキサント)などがあります。これらの薬は眠り始めを自然にし、眠りの質を高めることができるため、日中のぼんやり感が少なく快適に過ごせます。

メラトニン受容体作動型睡眠薬

メラトニンは、私たちの体内で自然に作られる睡眠を誘うホルモンです。このホルモンの働きを真似て作られたロゼレム(ラメルテオン)は、体内時計を整える助けをし、自然な眠りへと導きます。特に時差ぼけや、生活リズムが不規則な方にもお勧めです。また、依存性が非常に低いため、長期間安心して使えるという大きな利点があります。

これらの睡眠薬は、それぞれ特徴があり、自分の睡眠の悩みや生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。医師と相談しながら、最も自分に合った薬を見つけましょう。そして、より良い眠りを手に入れて、日々の生活を元気に過ごす第一歩としましょう。

睡眠時無呼吸症候群による不眠症 | 睡眠薬・睡眠導入薬はどこで購入できる?

睡眠薬は基本的には病院やクリニックで医師の診断を受けた後に、処方されるものです。

医師とよく相談して、自分に合った睡眠薬を見つけることが大切です。そして、薬を使うときは、副作用や飲み方についてもよく理解しておくと良いでしょう。自分の健康を第一に考え、賢く薬を選んで、ぐっすりと良い眠りを手に入れましょう。

睡眠薬がないと寝つきが浅い方は、睡眠時無呼吸症候群を簡単にチェックできるオンライン診療へ

いかがでしたでしょうか。

いびきや、日中の眠気、睡眠薬で改善しない眠気などがある場合など、睡眠時無呼吸症候群の症状不安を抱えている方は、オンライン診療を利用して専門医のアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。

 

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参考文献

  • Resende Martinez AB, Barbosa GR, Lopes MR and Barbosa RHA. “Sleep apnea and sudden death in the non-cardiac population: A systematic review.” Revista portuguesa de cardiologia : orgao oficial da Sociedade Portuguesa de Cardiologia = Portuguese journal of cardiology : an official journal of the Portuguese Society of Cardiology 43, no. 5 (2024): 279-290.
  • 睡眠時無呼吸症候群の診療ガイドライン2020

 

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