睡眠時無呼吸症候群は手術するべき?手術の種類や費用、リスク、おすすめの治療法をやさしく解説

 

睡眠時無呼吸症候群の手術について気になっているあなたへ

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)って診断されたけど、手術なんて本当に必要なの?」

多くの方がそう思われるでしょう。実際に、私のクリニックにも、不安な表情で相談に来られる患者さんが後を絶ちません。

例えば、こんな方がいました。

  • Aさん(50代男性):日中の眠気がひどく、仕事に集中できない。CPAP治療を試みたが、マスクの締め付け感が我慢できなかった。
  • Bさん(40代女性):いびきがうるさいと家族から指摘され、SASと診断された。肥満はなく、手術で根本的に治したいと考えている。

お二人とも、SASの症状や治療に対する希望は全く異なります。Aさんのように、CPAP治療が合わないと感じる方もいれば、Bさんのように、身体的な負担の少ない治療を希望される方もいます。

重要なのは、SASと一言で言っても、その症状や重症度は人それぞれであり、最適な治療法も異なるということです。

そして、手術が必要かどうかは、病気の程度や症状、年齢、生活習慣、そして患者さん自身の希望などを総合的に判断する必要があります。

「手術」と聞くと思い切って決断しなければならないと感じるかもしれませんが、まずはご自身の症状や治療法について、医師に相談することから始めましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は手術をすることで完治する?

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術は、まるで家の換気扇を取り付けるように、狭くなった気道を広げて呼吸を楽にするための方法です。しかし、すべての患者さんに同じ換気扇が合うわけではありませんよね?

例えば、鼻中隔彎曲症という、鼻の真ん中の壁が曲がっているせいで鼻呼吸がしにくい方がいるとします。この方は、鼻中隔矯正術という、曲がった壁をまっすぐにする手術を受けることで、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が改善する可能性があります。この場合、原因となっている鼻の詰まりが解消されれば、手術によってSASが完治することも期待できます。

一方、扁桃肥大やアデノイド肥大など、喉の奥の組織が大きくなって気道を塞いでいる場合は、これらの組織を切除する手術が行われます。しかし、手術後も生活習慣の乱れや加齢などによって再び肥大してしまうこともあり、その場合は再発の可能性も考えられます。

さらに、肥満が原因で気道が圧迫されている場合は、たとえ手術で気道を広げても、体重管理が不十分であれば、再び症状が出てしまう可能性があります。これは、換気扇を取り付けても部屋の空気が澱んでしまうのと同じです。

このように、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術が完治に繋がるかどうかは、原因、症状、手術方法、そして術後の自己管理など、様々な要因によって異なってきます。

また、酸素飽和度指数(ODI)という指標を用いることで、手術の必要性をより正確に見極めることができます。ODIは、睡眠中にどれくらい酸素濃度が低下するかを示す指標で、4% ODI≧15イベント/時間の場合、成人OSAと診断され、手術が検討されることが多いです。

手術はあくまで症状を改善するための選択肢の一つであり、魔法のように必ず完治するわけではありません。専門の医師とじっくり相談し、あなたにとって最適な治療法を選択することが大切です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術治療

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術治療は、大きく分けて7つの種類があります。それぞれの治療法の特徴を理解して、自分に合った治療法を選びましょう。

上下顎同時前進術

上下顎同時前進術は、上顎と下顎を同時に前方に移動させる手術です。イメージとしては、あご全体を前にずらし、気道のスペースを広げるような感じです。

メリット

  • 効果が持続しやすい: 骨格レベルで気道を広げるため、手術の効果が長持ちしやすいというメリットがあります。
  • SASの症状を大幅に改善できる可能性: 気道が大きく広がるため、中等度~重度のSASにも効果が期待できます。特に、顎が小さい、あるいは後退しているために気道が狭くなっている患者さんに向いています。

デメリット

  • 手術が大掛かりになる: 上下顎の骨を切断して移動させるため、手術は大掛かりになり、全身麻酔が必要になります。
  • 回復に時間がかかる: 手術後は、腫れや痛みがしばらく続くことがあります。また、食事や会話がしにくくなる場合もあり、社会復帰までに時間がかかることがあります。
  • 顔貌が変化する可能性: 顔貌が変化する可能性があります。手術前に、医師と顔貌の変化についてよく相談しておくことが大切です。

 

費用: 保険適用で約10万円~30万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間~2週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)は、「のどちんこ」と呼ばれる口蓋垂と、その周辺の粘膜である軟口蓋の一部を切除したり、形状を変えたりする手術です。

メリット

  • 体への負担が比較的少ない: 上下顎同時前進術と比べて、体への負担が少なく、回復も早いというメリットがあります。
  • 回復が早い: 手術後、比較的短期間で日常生活に戻ることができます。

デメリット

  • 効果が限定的: 気道の閉塞が強い場合や、扁桃腺が大きい場合は、UPPPだけでは十分な効果が得られないことがあります。
  • 再発する可能性: 軟口蓋が再びたるんでしまい、症状が再発することがあります。

費用: 保険適用で約5万円~10万円(3割負担の場合)

入院期間: 約3日~5日

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

オトガイ舌筋前進術

オトガイ舌筋前進術は、舌の付け根にあるオトガイ舌筋という筋肉を、あごの先端にある骨(オトガイ)と一緒に前に移動させる手術です。 舌が喉の奥に落ち込んで気道を塞いでしまうのを防ぎ、気道を広げます。

メリット

  • 中等度以上のSASに効果: 中等度以上のSASに効果が期待できます。

デメリット

  • 顔貌が変化する可能性: 顔貌が変化する可能性があります。手術前に、医師と顔貌の変化についてよく相談しておくことが大切です。
  • 口の中に違和感: 手術後、口の中に違和感を感じることがあります。

費用: 保険適用で約10万円~20万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間~2週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

レーザー口蓋垂軟口蓋形成術(LAUP)

レーザー口蓋垂軟口蓋形成術(LAUP)は、レーザーを使って口蓋垂や軟口蓋を縮小させる手術です。高周波エネルギーを用いて、粘膜を蒸発させたり、凝固させたりすることで、口蓋垂や軟口蓋を小さくします。

メリット

  • 体への負担が少ない: UPPPよりもさらに低侵襲で、体への負担が少ない手術です。
  • 日帰り手術が可能: 手術時間が短く、出血も少ないため、日帰り手術が可能です。

デメリット

  • 効果が限定的: 軽度のSASにのみ効果が期待できます。
  • 再発する可能性: 軟口蓋が再びたるんでしまい、症状が再発することがあります。

費用: 保険適用で約3万円~5万円(3割負担の場合)

入院期間: 日帰りまたは1泊

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

鼻中隔矯正術

鼻中隔矯正術は、鼻の真ん中にある壁(鼻中隔)が曲がっているのを矯正する手術です。鼻中隔が曲がっていると、鼻呼吸が阻害され、口呼吸になりやすくなります。口呼吸は、気道を狭くし、SASのリスクを高める要因となります。

メリット

  • 鼻呼吸が楽になる: 鼻中隔が矯正されることで、鼻詰まりが解消され、鼻呼吸がしやすくなります。
  • SASの予防・改善: 鼻呼吸がしやすくなることで、SASの予防・改善効果も期待できます。

デメリット

  • 鼻の形状が変化する可能性: 鼻の形状が変化する可能性があります。手術前に、医師と鼻の形状の変化についてよく相談しておくことが大切です。
  • 術後の経過: 鼻詰まりや鼻出血などの症状が一時的に悪化する可能性があります。

費用: 保険適用で約5万円~10万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間~2週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

アデノイド切除術

アデノイド切除術は、鼻の奥にあるアデノイド(咽頭扁桃)を切除する手術です。アデノイドは、鼻と喉の境目あたりにあるリンパ組織の塊で、免疫機能に重要な役割を果たしていますが、大きくなりすぎると、鼻呼吸を阻害し、SASの原因となります。

メリット

  • 小児のSASに効果: アデノイドが大きいことによるSASは、小児によく見られるため、アデノイド切除術は、小児のSASに効果が高い治療法と言えます。

デメリット

  • 術後の経過: 手術後、一時的に鼻詰まりや鼻出血などの症状が出ることがあります。

費用: 保険適用で約3万円~5万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

口蓋扁桃摘出術

口蓋扁桃摘出術は、喉の奥にある口蓋扁桃(扁桃腺)を摘出する手術です。口蓋扁桃も、アデノイドと同様に、免疫機能に重要な役割を果たしていますが、大きくなりすぎると、気道を狭くし、SASの原因となります。

メリット

  • 小児のSASに効果: 口蓋扁桃が大きいことによるSASも、小児によく見られるため、口蓋扁桃摘出術も、小児のSASに効果が高い治療法と言えます。

デメリット

  • 術後の経過: 手術後、一時的に喉の痛みや発熱などの症状が出ることがあります。

費用: 保険適用で約3万円~5万円(3割負担の場合)

入院期間: 約1週間

※おおよその目安であり、各医療機関により異なります。

 

これらの手術は、それぞれにメリットとデメリットがあります。患者さん自身の症状や状態、ライフスタイルなどを考慮した上で、医師とよく相談して手術を受けるかどうかを判断することが大切です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術以外の治療方法

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療は、必ずしも手術が第一選択となるわけではありません。むしろ、まずは手術以外の治療を試みるケースがほとんどです。 なぜなら、SASの症状や重症度は患者さん一人ひとり異なり、軽症であれば手術以外の方法で十分な効果が得られる可能性があるからです。

あなたの症状や生活スタイルに合った治療法を選択することが大切です。

 

CPAP(シーパップ)療法

CPAP療法は、Continuous Positive Airway Pressure(経鼻的持続陽圧呼吸療法)の略で、睡眠時に鼻に装着したマスクを通して空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする治療法です。

イメージとしては、寝ている間に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、空気の力で気道を押し広げてあげることで、いびきや無呼吸を防ぎます。

例えるならば、しぼんでしまった風船に、CPAPという空気入れで空気を送り込み続けることで、風船が膨らんだ状態を保つように、気道が塞がってしまうのを防ぐイメージです。

CPAP療法は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の第一選択となる治療法とされており、多くの患者さんで高い効果が期待できます。

 

CPAP療法のメリット

  • いびきや無呼吸を効果的に改善できる
  • 睡眠の質を向上させることができる
  • 日中の眠気や倦怠感を軽減できる
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)に伴う合併症のリスクを低減できる

 

CPAP療法のデメリット

  • マスクの装着感が気になる場合がある
  • 鼻詰まりや乾燥を感じることがある
  • 旅行などに持っていくのが大変な場合がある

 

実際に、CPAPを始めたばかりの頃は、マスクの圧迫感や装着することへの抵抗感から、なかなか治療が継続できない患者さんも少なくありません。しかし、最近では、マスクの種類も豊富になり、顔へのフィット感や圧迫感を軽減したものが増えています。

また、加湿機能付きのものもあり、鼻詰まりや乾燥などの症状も改善されてきています。

 

マウスピース(口腔内装置)療法

マウスピース療法とは、睡眠時に装着するマウスピースを用いて、下顎(したあご)を少し前に出すことで気道を広げ、いびきや無呼吸を改善する治療法です。

イメージとしては、ボクシングの選手が口に入れるマウスピースに似ており、就寝時に装着することで、下あごを少し前方に固定し気道を確保します。

マウスピース療法は、CPAP療法に比べて、手軽で持ち運びにも便利であるため、近年注目されている治療法です。

マウスピース療法のメリット

  • CPAP療法に比べて、装着感が少なく、違和感を感じにくい
  • 小型で軽量なため、旅行などに持っていくのも簡単
  • 比較的安価である

 

マウスピース療法のデメリット

  • CPAP療法に比べて、効果が低い場合がある
  • あごの痛みや違和感を感じることがある
  • 歯並びが悪化する可能性がある

 

マウスピースは、患者さん自身で簡単に着脱できるため、手軽に始められるというメリットがあります。

しかし、顎の位置を固定するため、顎関節症のある方や歯周病が進行している方には適さない場合があります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術治療の費用

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術費用は、手術方法、入院期間、医療機関、そして保険適用範囲によって大きく変動します。

例えば、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)を考えてみましょう。これは、のどちんこ周辺の余分な組織を切除し、気道を広げる手術です。健康保険が適用されると、自己負担額は約7~10万円が目安となります。

しかし、これはあくまでも目安です。個室の利用や特殊な医療材料の使用など、状況によって費用は数万円単位で変動します。

さらに、術後の合併症リスクを低減するための精密検査や、入院期間延長、術後の投薬内容によっては、費用はさらに増加する可能性があります。

費用は患者さんにとって非常に重要な要素です。費用の不安を取り除き、安心して手術に臨めるよう、事前に医療機関に確認し、納得のいくまで医師に相談することをおすすめします。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術のリスク

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術は、症状の改善や合併症の予防に繋がる有効な治療法となりえますが、当然ながらリスクも伴います。手術を受けるかどうかを判断する際には、メリットだけでなくリスクも十分に理解することが大切です。

どんな手術でも、体にとってどうしても負担がかかってしまう部分があります。SASの手術で言えば、鼻やのどを切開したり、組織を切除したりする際に、周囲の組織を傷つけてしまう可能性はゼロではありません。その結果として、手術後には、以下のようなリスクが生じることがあります。

  • 出血:手術中には出血はつきものです。多くの場合は、手術中に適切な処置がとられ、問題となることはありません。しかし、まれに予想以上の出血が起こり、輸血が必要になるケースもあります。
  • 感染症:どんな手術にも、感染症のリスクはつきまといます。手術部位が清潔に保たれていなかったり、患者の免疫力が低下していたりすると、細菌が体内に侵入し、感染症を引き起こす可能性が高まります。
  • 腫れや痛み:手術後には、手術部位が腫れたり、痛んだりするのは自然な反応です。これは、体が傷を治そうと頑張っているサインでもあります。多くの場合、時間と共に落ち着いていきますが、痛みが強い場合は、痛み止めを使用するなどして、症状を和らげる必要があります。
  • 鼻閉:鼻の手術後は、鼻の粘膜が腫れて、鼻詰まりを感じやすくなります。特に、鼻中隔矯正術など、鼻の構造を大きく変える手術を受けた場合には、鼻閉の症状が強く出ることがあります。
  • 味覚障害:口蓋垂軟口蓋咽頭形成術などの手術では、口の中の組織を切除するため、一時的に味覚を感じにくくなることがあります。多くの場合、時間と共に回復していきますが、まれに、後遺症として残ってしまうこともあります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の手術の入院期間

手術の種類や合併症の有無、患者の回復状況によって入院期間は異なりますが、例えば、あごを大きく動かす必要がある上下顎同時前進術のような大規模な手術の場合だと、骨を切って動かすため、体の負担も大きいです。そのため、1週間から2週間程度の入院が必要となることが多いです。

一方、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)などの比較的小規模な手術では、入院期間は3日から5日程度で済むケースもあります。これは、手術自体が体の表面に近い部分に行うものであり、傷口も小さいためです。

入院中は、手術後の出血や腫れ、痛みなどを管理するために、医師や看護師による定期的な診察や処置が行われます。呼吸状態をモニタリングし、必要に応じて酸素療法なども行われます。

退院後も、定期的な通院が必要となり、医師の指示に従って、日常生活における注意点や、食事、運動などに関する指導を受けていきましょう。手術の効果を最大限に引き出し、再発を予防するためには、医師の指示をしっかりと守り、適切なアフターケアを受けることが重要です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)のおすすめの治療法は?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療は、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、最適な方法を組み合わせる必要があります。

例えば、軽度のSASで、肥満気味で日中眠気が強い40代の男性会社員の方の場合、まずは生活習慣の見直しから始めることが考えられます。会社帰りのジム通いなどで運動を取り入れたり、夕食は腹八分目を心がけたり、寝る前の晩酌をやめてみるなどです。
これらの生活習慣の改善は、体重減量や気道周りの脂肪組織の減少に繋がり、SASの症状改善に効果が期待できます。

一方、中等症〜重症のSASで、高血圧や不整脈などの合併症がある、あるいは生活習慣の改善だけでは効果が不十分な場合は、「CPAP(シーパップ)療法」と呼ばれる治療法が一般的です。
CPAP療法は、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする治療法です。これは、例えるならば、夜寝ている間、しぼんでしまった風船に、空気入れで空気を送り込み続けるようなイメージです。
CPAP療法によって、睡眠中の無呼吸や低呼吸を減らし、睡眠の質を向上させることで、日中の眠気や集中力低下などの改善、さらには高血圧などの合併症のリスクを減らす効果も期待できます。

SASの治療は、自分に合った方法を見つけることが大切です。専門医に相談し、検査結果や生活習慣などを考慮しながら、最適な治療法を選びましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

 

「もしかしたら、睡眠時無呼吸症候群かも…」と感じたら、まずは医療機関に相談してみましょう。

最近は、病院に足を運ばなくても、自宅で気軽に医師の診察を受けられるオンライン診療を提供している医療機関が増えてきました。

オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを使って、ビデオ通話などを通して医師に症状や状態を相談することができます。

例えば、「夜中に何度も呼吸が止まっているようだ」「日中、強い眠気に襲われる」「朝起きた時、頭痛がする」といった症状を医師に伝えましょう。

睡眠時無呼吸症候群の診断には、問診だけでなく、検査が必要になることもあります。

オンライン診療では、医師があなたの症状や状態を丁寧に評価し、必要な検査について説明してくれます。

オンライン診療で医師に相談することで、あなたの状態に合った適切な検査や治療方法について、詳しく知ることができます。睡眠時無呼吸症候群の治療は、早期発見・早期治療がとても大切です。

少しでも気になる症状があれば、一人で悩まず、まずはオンライン診療などを利用して、気軽に医師に相談してみましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査費用と治療費用 | 保険は適用される?

 

睡眠時無呼吸症候群の検査は保険が適用になるか心配なあなたに

「睡眠時無呼吸症候群かな?」と思ったら、まずは検査を受けることが大切です。検査費用が気になる方も多いと思いますが、ご安心ください。 睡眠時無呼吸症候群の検査は、多くの場合、健康保険が適用されます。

「健康保険が適用される」というのは、検査費用の一部を国が負担してくれるということです。自己負担額は、年齢や収入によって異なりますが、費用の1~3割程度になります。

例えば、検査費用が1万円だった場合、自己負担額は1千円~3千円程度ですみます。

本記事では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査費用と治療費用についてさらに詳しく解説を行っていきます。

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある方は最後までお付き合いください。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・治療の費用は保険が適用されます

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)ってよく聞くけど、放っておいたらどうなるの?検査や治療にお金がかかるか心配…」

寝ている間に呼吸が止まるなんて、ちょっと想像するだけでも怖いですよね。SASは放置すると、日中の眠気や集中力の低下だけでなく、高血圧や糖尿病のリスクも高めてしまう可能性があります。

例えば、あなたが会社員で、日中の会議中に強い眠気に襲われたとしましょう。重要な商談中にウトウトしてしまったら、取り返しのつかないことになりかねません。

また、SASは心臓にも負担をかけます。高血圧は心臓病のリスクを高めるため、SASの治療をせずに放置すると、命に関わる可能性も出てきます。

「それは大変だ!でも、検査や治療にお金がかかるのは心配…」

その気持ち、よく分かります。でも安心してください!SASの検査や治療は健康保険が適用されます。

「え、本当?!」

はい!ただし、検査や治療を受けるには、必ず医療機関を受診する必要があります。医療機関では、医師による問診や診察、そして検査を通して、SASかどうかを診断します。

例えば、問診では、「いびきがうるさいと指摘されたことがありますか?」「日中、眠くて仕方がないことはありませんか?」といった質問をされます。

そして、SASと診断された場合は、医師の指示に従って適切な治療を受けることになります。

「先生、なんだか安心しました。」

よかったです!SASは適切な治療を受けることで、症状を改善し、健康的な生活を送ることができます。少しでも気になる症状があれば、一人で悩まず、医療機関を受診して、専門医に相談してくださいね。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査にかかる費用

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査には、大きく分けて簡易検査と精密検査の2種類があり、検査方法や費用が異なります。ご自身の症状やライフスタイル、そして医師の指示を考慮しながら、最適な検査方法を選びましょう。

簡易検査の費用

簡易検査は、自宅で手軽に行える検査で、費用は医療機関や使用する検査キットの種類によって異なりますが、5,000円~15,000円程度が相場です。

簡易検査では、睡眠中の呼吸状態を測定し、SASの可能性をスクリーニングします。

例えば、指脈動式酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター)は、睡眠中に指に装着することで、血液中の酸素飽和度を測定します。SASの場合、無呼吸によって血液中の酸素飽和度が低下するため、その変動を調べることでSASの可能性を評価できます。

簡易検査は、比較的安価で手軽に受けることができるというメリットがある反面、軽度のSASを見逃してしまう可能性もあります。そのため、検査結果によっては、医療機関への受診と精密検査が必要になる場合があります。

 

精密検査の費用

精密検査は、医療機関に一晩入院し、脳波や心電図、呼吸状態などを詳細に測定する検査で、費用は医療機関や検査内容によって異なります。健康保険が適用される場合、15,000円~30,000円程度が目安となります。

精密検査では、より詳細なデータを取得することで、SASの重症度や種類を正確に診断することができます。

この精密検査により、より正確な診断が可能となり、患者さん一人ひとりに最適な治療法を選択することができます。

オンライン診療の費用

近年、オンライン診療でSASの検査を行う医療機関も増えてきました。オンライン診療では、自宅にいながら検査の予約から結果説明までを受けることができます。費用は医療機関によって異なりますが、初診料や検査キットの送料などを含めて、10,000円~20,000円程度が一般的です。

オンライン診療は、病院への移動時間や待ち時間を短縮できるというメリットがありますが、すべての医療機関で対応しているわけではなく、インターネット環境が必要になる場合があります。事前に医療機関に確認しておくことが大切です。

SASの検査費用は、検査方法や医療機関によって大きく異なります。ご自身の症状や状況に合わせて、医師と相談の上、適切な検査を選択しましょう。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療にかかる費用

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療費は、まるでオーダーメイドスーツを仕立てるように、患者さん一人ひとりの症状やライフスタイル、そして治療法によって大きく異なります。

例えば、軽度のSASと診断され、マウスピースによる治療を選択した場合、治療費は数万円から数十万円程度かかることがありますが、これは健康保険が適用されない場合がほとんどです。一方、中等症以上のSASと診断され、CPAP療法を選択した場合、月額約5,000円から10,000円程度の費用がかかります。しかし、CPAP療法は健康保険が適用されるため、自己負担額は月額約500円から3,000円程度に抑えられます。

治療費を考える上で、もう一つ忘れてはならないのが、定期的な検査やメンテナンスにかかる費用です。CPAP療法の場合、マスクなどの消耗品を定期的に交換する必要があり、その費用は年間で数千円から1万円程度が目安となります。また、マウスピース療法でも、定期的な調整や清掃が必要で、その費用は医療機関によって異なりますが、数千円から数万円程度かかる場合があります。

治療費は、SASの治療を継続していく上で重要な要素です。治療前に医師とよく相談し、ご自身の症状やライフスタイル、そして経済状況に合った治療法を選択することが大切です。例えば、私は患者さんとのカウンセリングの際に、SASの治療法だけでなく、それぞれの治療法にかかる費用や保険適用についても詳しく説明するようにしています。また、患者さんの経済状況を考慮し、無理なく治療を継続できるよう、ジェネリック医薬品の使用や、自治体の助成制度の利用なども提案しています。

最近の研究では、SASのリスクに関連する遺伝子座位が複数発見されており、SASの発症には遺伝的要因も大きく影響していることが明らかになってきました。これは、SASが決して特別な病気ではなく、体質の一部として捉える必要があることを示唆しています。SASと診断された場合は、決して一人で悩まず、医師や医療機関に相談し、最適な治療法を見つけ、健康な生活を取り戻しましょう。

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「仕事が忙しくて、なかなか病院に行く時間がない…」

そんな現代人にとって、強い味方となるのがオンライン診療です。

オンライン診療では、スマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受けることができます。

病院の待ち時間や移動時間を節約できるだけでなく、費用も対面診療と比べて安価な場合があります。

オンライン診療では、SASの症状や疑われる原因、検査方法などについて医師に相談することができます。

例えば、「家族にいびきがうるさいと指摘された」「日中、強い眠気に襲われることが多い」といった症状を医師に伝えることで、SASのリスクや検査の必要性についてアドバイスを受けることができます。

さらに、あなたの症状に合った検査方法を提案してもらったり、必要であれば医療機関を紹介してもらうこともできます。

例えば、問診や簡易検査の結果、SASの疑いが強い場合は、精密検査を受けるために適切な医療機関を紹介してもらうことができます。

まずは気軽に相談できるオンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか?

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治す筋トレは?体を鍛えたら治る?

 

いびきは運動不足から来るのか気になるあなたへ

「最近、運動不足だし、いびきもひどくなってきた…」と感じている方はいませんか? 実は、いびきの原因の一つに、運動不足が関係しているかもしれません。

想像してみてください。舌がふにゃふにゃの風船だとします。空気が十分に入っていない風船は、簡単にペチャンコになってしまいますよね? 同じように、筋肉が衰えた舌は、睡眠中に喉の奥に落ち込みやすくなってしまうのです。

舌の筋肉が衰えると、睡眠中に舌が喉の方に落ちてしまい、空気の通り道を狭くしてしまうことがあります。その結果、狭くなった部分を通る際に振動が起き、それがいびき音として聞こえるのです。

本記事では舌のトレーニングや筋トレをすることで睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治るのか解説していきます。

 

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筋トレして体を鍛えたら睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治る?

SASは、睡眠中に呼吸が何度も止まる病気です。原因は、気道の狭窄。まるで、空気の通り道である喉が、寝ている間に「ふにゃっ」と狭くなってしまうイメージです。

筋トレで体を鍛えると、体重が減ったり、体の筋肉が引き締まったりします。一見、気道の周りの肉も減って、呼吸が楽になりそうに見えますよね。

しかし、SASの根本原因である「舌の筋肉の衰え」や「肥満による喉周りの脂肪」へのアプローチは、間接的になります。筋トレによってこれらの問題が改善される可能性はあるものの、限定的と言えます。

例えば、毎日腕立て伏せをしていて、腕の筋肉はバッチリ!でも、肝心の喉の筋肉は鍛えられていない…なんてことも。

SASの治療には、専門医による適切な診断と、それに基づいた治療法が必要です。CPAP療法やマウスピースなど、あなたの症状に合った方法を選びましょう。

筋トレは、あくまでもSASの改善を助ける補助的な役割と捉え、過度な期待は禁物です。専門医に相談しながら、治療と並行して行うようにしましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)におすすめの筋トレは『舌のトレーニング』

「いびきがうるさい」「寝ている時に呼吸が止まっている」なんて言われたことはありませんか?もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。SASは、睡眠中に空気の通り道である気道が狭くなったり、塞がったりすることで呼吸が止まってしまう病気です。

SASは、高血圧や心臓病、脳卒中などのリスクを高める可能性もあるため、適切な対策が必要です。

SASの改善には、生活習慣の改善や、CPAP療法などの治療法がありますが、最近注目されているのが「舌のトレーニング」です。

「え、舌のトレーニング?」と驚かれた方もいるかもしれません。

実は、舌は7つの筋肉でできています。食べ物を飲み込んだり、発音したりする際に活躍しているのです。しかし、日常生活でこれらの筋肉を意識して使うことは少ないため、舌の筋肉は衰えがちです。

舌のトレーニングは、この衰えた舌の筋肉を鍛え直す「筋トレ」と言えるでしょう。

例えば、舌を前に「べー」と突き出してキープするトレーニングや、舌を上あごに「ぐっ」と押し付けるトレーニングなどがあります。毎日、少しずつでも続けることが大切です。

舌のトレーニングを行うことで、舌の筋肉が鍛えられ、舌が喉の方に落ち込むのを防ぐ効果が期待できます。その結果、気道が確保されやすくなり、SASの症状改善にもつながると考えられています。

舌のトレーニングは、SASの改善だけでなく、いびきの改善や、口呼吸の改善、顔のたるみ防止などの効果も期待されています。ぜひ、今日からでも生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)に最適!舌のトレーニング方法

ここでは有名なあいうべ体操を取り上げます。

この体操は、舌や口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングとして広く知られています。口呼吸の改善が期待でき、いびきの緩和にも役立ちます。あいうべ体操のやり方を見ていきましょう。どのステップも、声を出してもしなくても効果は同じです。

  1. 「あー」と言いながら口を大きく開ける
  2. 「いー」と言いながら口を横に大きく広げる
  3. 「うー」と言いながら口を前に強く突き出す
  4. 「べー」と言いながら舌を突き出して下に伸ばす

全て、普段より大きく動かすことを心がけてみてください。

 

鼻で呼吸するトレーニングもあり!

いびきの改善には、舌のトレーニングだけでなく、鼻呼吸のトレーニングも効果的です。普段から口呼吸が多い方は、意識して鼻呼吸をするように心がけましょう。

鼻呼吸トレーニングは、とても簡単です。まずはリラックスして椅子に座り、目を閉じましょう。次に、口を軽く閉じて、鼻からゆっくりと息を吸い込みます。この時、お腹が風船のように膨らむのを意識しながら、5秒間かけてゆっくりと息を吸い込みましょう。息を吸い込んだら、今度は10秒間かけてゆっくりと口から息を吐き出します。息を吐き出す時は、お腹を背骨に近づけるように意識すると、より効果的です。

もし、鼻が詰まっていて鼻呼吸がしにくい場合は、無理をせず、鼻づまりを解消してから行うようにしましょう。鼻づまりがひどい場合は、耳鼻咽喉科を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。

鼻呼吸トレーニングは、毎日続けることで効果が期待できます。毎日の歯磨きのように、習慣に取り入れてみて下さい。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)に運動は必要?

睡眠時無呼吸症候群の原因の一つに「肥満」が挙げられます。このため、適度な運動と減量は睡眠時無呼吸症候群に対して有効であると言えます。

 

ただ、直接的にいびきを改善するのは、顎周りの筋肉や、舌の筋肉であり、運動の内容については注意が必要です。

 

また、逆に睡眠時無呼吸症候群になると、「肥満」になりやすいとする研究結果もあり、

睡眠時無呼吸症候群と肥満には、相関関係があるといえます。

 

よって、肥満を解消するための運動には十分な価値があると言えるでしょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「最近、寝ても疲れが取れない」「日中、猛烈な眠気に襲われる」そんな症状はありませんか?もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

SASは、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気です。まるで、ダムが決壊するように、のどが塞がってしまい、呼吸ができなくなってしまうのです。

「病院に行くのは大変」「仕事が忙しくて、なかなか時間が取れない」という方もいるかもしれません。

最近は、病院に行かなくても、自宅で簡単にSASの検査ができるキットが販売されています。また、オンライン診療で医師に相談することも可能です。

例えば、最近では、スマートウォッチで睡眠中の血中酸素濃度を測定できるものも増えてきました。これらのデータを持参してオンライン診療を受けることで、より的確な診断が可能になるケースもあります。

まずは、ご自身の状況に合わせて、気軽に相談してみましょう。

 

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オンライン診療予約ページ:https://patient.digikar-smart.jp/institutions/74866a5f-ec9c-4593-bb51-7c0b6d4226de/reserve?mid=8f0e77b6-e56c-4e41-b684-16221abe6d5e

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)におすすめの寝方を紹介!ちょっとしたことでさらに効果を高める工夫も!

 

「最近、よく眠れていない」「日中、強い眠気に襲われる」と感じていませんか? 実はそれ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。SASは、寝ている間に呼吸が何度も止まってしまう病気で、放置すると、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることも。

「どんな寝方をすればいいのかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか? この記事では、SASの方におすすめの寝方や、睡眠の質を高めるための具体的な方法を紹介します。快適な睡眠を取り戻し、健康的な毎日を送るためにも、ぜひ読み進めてみてください。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)のおすすめの寝方は『横向き』

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された方にとって、どんな寝方が良いのかは気になりますよね。SASは、寝ている間に呼吸が止まってしまう病気ですが、実は寝方によって症状が変わってくることがあります。そこでおすすめなのが「横向き寝」です。

SASの方は、仰向けで寝ると、舌の付け根が喉の奥に落ち込んでしまい、気道が狭くなってしまうことがあります。これは、ちょうどストローを上から押さえつけたときのように、空気の通り道が狭くなるため、呼吸が苦しくなり、いびきをかいたり、呼吸が止まってしまう原因になります。

一方、横向きで寝ると、舌の付け根が喉の奥に落ち込みにくくなるため、気道が狭くなるのを防ぐことができます。また、横向き寝は、気道がまっすぐになるため、空気の通りがスムーズになります。

横向きで寝ることに慣れていない方は、最初は違和感があるかもしれません。しかし、毎晩根気強く続けることで、徐々に慣れていきます。横向き寝は、SASの症状を改善するだけでなく、質の高い睡眠を得るためにも効果的です。

 

さらに効果のある横向きで寝るときの工夫

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された方にとって、横向きで寝ることは効果的です。しかし、「寝ている間に仰向けに戻ってしまう」「横向きで寝るのが辛い」という悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。

そこで、横向き寝をさらに効果的にする工夫を3つご紹介します。どれも簡単に試せるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

 

枕の高さを調整する

横向き寝に最適な枕の高さは、立っている時の姿勢を横から見て、首のカーブがまっすぐになる高さです。 高すぎる枕は、首や肩に負担をかけ、呼吸を浅くしてしまう可能性があります。逆に低すぎる枕は、気道を狭くし、いびきの原因になる可能性があります。

例えば、就寝前に横向きに寝た状態で、パートナーの方に枕の高さが適切かどうかを見てもらうのも良いでしょう。首が不自然に曲がっていたり、顎が胸に近づきすぎていないかを確認してもらいましょう。

 

抱き枕を使う

抱き枕を使うことで、横向き寝の姿勢を安定させることができます。 抱き枕を抱きしめることで、寝返りをうっても仰向けに戻りにくくなり、横向き寝をキープすることができます。

 

テニスボールを使う

パジャマの背中側にポケットを縫い付け、その中にテニスボールを入れる方法があります。 寝返りをうって仰向けになろうとすると、背中のテニスボールが邪魔をして、自然と横向きに戻るように促します。

しかし、この方法は、睡眠中に違和感を感じたり、痛みを感じる可能性もあるため、あまりおすすめはしません。 どうしても横向きで寝たいという方は、試してみるのも良いかもしれません。

 

横向きで寝るときの注意点

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方にとって、横向き寝は効果的な寝方ですが、いくつか注意点があります。

まず、横向き寝で重要になるのが「枕の高さ」です。横向き寝に最適な枕の高さは、仰向けで寝るときと比べて高めにする必要があります。これは、横向きになった際に、頭と体の軸がずれないようにするためです。ちょうど良い高さの枕を使うことで、首や肩への負担を軽減し、快適な睡眠姿勢を保つことができます。枕の高さが合っていないと、寝返りがスムーズにいかず、横向きで寝ること自体が辛くなってしまうことがあります。

横向き寝の際に抱き枕を使うことも有効です。抱き枕を使うことで、体の横倒れを防ぎ、安定した姿勢を保つことができます。また、抱き枕を抱きしめることで、リラックス効果も期待できます。

横向き寝は、SASの症状改善に効果的な寝方ですが、自分に合った枕や抱き枕を使う、無理のない範囲で行うなど、正しく行うことが大切です。

 

ベッドの角度を変えることで睡眠時無呼吸症候群(SAS)に効果はある?

ベッドの角度を調整することも、横向き寝をサポートする方法の一つです。ベッドの頭側を15度~30度程度上げることで、気道が開きやすくなる効果が期待できます。しかし、角度を上げすぎると、首や肩に負担がかかり、体に痛みを感じることがあります。ご自身の体格や症状に合った角度を調整することが重要です。

ただし、ベッドの角度調整は、あくまで横向き寝をサポートするものであり、SASの根本的な治療ではありません。重症のSASを抱えている方や、他の疾患をお持ちの方は、必ず医師に相談し、適切な治療法を選択するようにしましょう。

 

横向きでも効果がない・いびきが出るときは『うつ伏せ』も試してみる

横向き寝で効果が出にくいと感じている方には、「うつ伏せ寝」を提案することもあります。うつ伏せ寝は、気道を圧迫しにくく、いびきの軽減に効果が期待できます。

ただし、うつ伏せ寝は、首や腰に負担がかかりやすいというデメリットもあります。そこで、「抱き枕」を活用することをおすすめしています。抱き枕を使うことで、横向き寝の姿勢を安定させたり、うつ伏せ寝の際の体の負担を軽減することができます。

自分に合った寝方や抱き枕を見つけて、快適な睡眠を目指しましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「もしかして、睡眠時無呼吸症候群かも?」と感じたら、一人で悩まず、専門の医療機関に相談することが大切です。 最近は、オンライン診療を提供している医療機関も増えています。これは、スマートフォンやパソコンを使って自宅から診察を受けられる便利なシステムです。仕事や家事で忙しい方でも、移動時間や待ち時間の負担を減らして、気軽に専門医に相談できます。

睡眠時無呼吸症候群の治療は、症状の改善はもちろんですが、実は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防にもつながります。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や不整脈のリスクを高めるなど、体全体に大きな負担をかけるからです。

「いびきがひどい」「日中、強い眠気に襲われる」など、ご自身の睡眠に不安を感じたら、まずは気軽に相談してみましょう。横向きで寝るなど、睡眠時の姿勢を工夫するだけでも、症状の改善が期待できる場合があります。適切な治療と日々の生活習慣の見直しによって、ぐっすり眠れる快適な夜を取り戻しましょう。睡眠時無呼吸症候群の治療には、CPAP療法など、様々な方法があります。専門医の診断に基づいて、あなたに最適な治療法が選択されますのでご安心ください。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状をわかりやすく解説!自分でできる症状チェックリスト付き

 

あなたは、「最近なんだか疲れが取れないな」「日中、眠くて仕方ない」と感じていませんか?

実はそれ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。SASは、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気で、日本人の約60人に1人が抱えているとも言われています。

自覚症状がない場合も多いSASですが、放置すると、日中の眠気による仕事や勉強の効率低下だけでなく、心臓病や脳卒中などのリスクを高める可能性も指摘されています。

この記事では、SASの症状やセルフチェックリスト、治療法まで詳しく解説しているので、ぜひご自身や周りの方の健康チェックにお役立てください。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いあり?!自分でできる症状チェックリスト

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」って、なんだか難しそうな病気の名前ですよね? でも、実は日本人にはとても身近な病気で、もしかしたらあなたの周りの人にも、悩んでいる人がいるかもしれません。

例えば、お昼ご飯を食べた後、あなたの隣で大きな音を立てていびきをかいている同僚はいませんか? もしくは、会議中にウトウトしてしまい、上司に注意されている人は? もしかしたら、それはただの疲れではなく、SASのサインかもしれません。

SASは、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気です。 呼吸が止まることで、身体は酸素不足の状態になってしまいます。

以下のチェックリストを確認して、当てはまる項目があるかチェックしてみましょう。

複数ある場合は睡眠時無呼吸症候群の疑いありです。

  • 口やのどの渇き
  • 熟眠感がない
  • 居眠り
  • 性的な疲労感
  • 集中力の低下

それぞれの症状については次の章で詳しく解説します。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主な症状

睡眠時無呼吸症候群(SAS)かな?と気になる症状がある方は、下記の症状に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

 

口やのどの渇き

朝起きたときに、口やのどがカラカラに乾いている、なんてことはありませんか?これは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の代表的な症状の一つです。

睡眠中に呼吸が止まると、無意識のうちに口で呼吸をするようになります。これは、例えるなら、鼻が詰まって苦しい時に、口でハァハァと息をするのと同じ状態です。

健康な人は、寝ている間も鼻で呼吸をしています。しかし、SASの人は、空気の通り道である気道が、まるで潰れたストローのように狭くなってしまい、鼻呼吸が難しくなります。その結果、口呼吸になるため、口やのどが乾燥してしまうのです。

また、睡眠中に何度も目が覚めてしまうため、その度に水分補給をする習慣がある人もいるかもしれません。しかし、これは根本的な解決にはなりません。口やのどの渇きが気になる場合は、医療機関を受診して相談してみましょう。

 

熟眠感がない

「朝起きてもスッキリしない」「なんだか疲れが取れない」と感じていませんか?

これは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)によって、睡眠の質が低下しているサインかもしれません。睡眠時無呼吸症候群(SAS)になると、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまい、その度に脳が覚醒してしまいます。

深い眠りが得られず、脳が休息できないため、朝起きても熟睡感が得られず、「眠った気がしない」「日中も眠たい」といった症状が現れやすくなります。

 

居眠り

会議中や運転中など、起きていなければならない場面で強い眠気に襲われることはありませんか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、日中の眠気を訴える方が多くいらっしゃいます。これは、SASによって睡眠の質が低下し、脳がしっかりと休むことができないためです。

脳が疲れた状態になると、まるで充電切れのバッテリーのように、集中力や注意力が低下してしまいます。

例えば、運転中に眠気が襲ってしまい、事故につながりかねないケースや、仕事中に集中力が続かず、ミスが増えてしまうケースも考えられます。居眠りは、自分だけでなく、周囲の人にも危険を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

 

性的な疲労感

性的な疲労感を感じやすくなったと感じていませんか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、性欲の減退やED(勃起不全)などの性的機能障害のリスクを高める可能性があります。これは、SASによって引き起こされる睡眠不足や低酸素状態が、男性ホルモンの分泌量を低下させるためと考えられています。

SASの治療によって、性的な疲労感が改善されるケースもあるため、気になる症状がある場合は、医療機関に相談してみることをおすすめします。

 

集中力の低下

仕事や勉強などで集中力が続かない、ミスが増えたと感じていませんか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、集中力や注意力の低下を引き起こす可能性があります。これは、SASによって睡眠の質が低下し、脳が十分に休息できないことが原因と考えられています。

脳が疲弊した状態では、集中力や注意力を維持することが難しくなります。処理能力が低下したコンピューターのように、情報処理が追いつかなくなってしまうのです。

例えば、重要な会議中に集中力が途切れてしまったり、仕事でミスが増えてしまうなどの影響が出やすくなります。集中力の低下は、日常生活や仕事のパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が重症化することのリスク

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、単なる「いびきがひどい」だけの病気ではありません。就寝中に呼吸が何度も止まり、体に酸素が十分に取り込めない状態が続くことで、様々な臓器に負担をかけてしまいます。マラソン選手が酸素マスクなしで走り続けるようなもので、体に大きな負担がかかっている状態と言えるでしょう。

今回は、SASを放置することで高まるリスクについて、心臓、脳、血管、ホルモンなど、様々な視点から詳しく解説していきます。

 

心筋梗塞

SASによって、健常な人と比較して、酸素不足の体に酸素を送り込もうと働き続けなければなりません。まるで、故障しているポンプを無理やり動かして、重い水を汲み上げ続けようとしているようなものです。この状態が続くと、心臓の筋肉は疲弊し、傷ついてしまいます。

やがて、心臓の筋肉は酸素や栄養を十分に受け取ることができなくなり、最悪の場合、心筋梗塞を引き起こすリスクがあります。

後述する高血圧などにより、心筋梗塞のリスクなども上昇することが予想されます。

 

脳梗塞

脳は、私たちの体の中で最も多くの酸素を必要とする臓器です。しかし、SASによって酸素不足に陥ると、脳は、十分に機能することができなくなってしまいます。

酸素不足が慢性的に続くと、脳の血管は徐々にダメージを受け、動脈硬化を引き起こしやすくなります。動脈硬化は、脳梗塞のリスクを高めるだけでなく、認知機能の低下にもつながると言われています。

後述する高血圧などにより、脳梗塞のリスクなども上昇することが予想されます。

高血圧

健康な人であれば、睡眠中は血圧が低下し、心臓や血管を休ませることができます。しかし、SASの人は、睡眠中も血圧が下がりきらず、むしろ高くなることが珍しくありません。

これは、SASによって引き起こされる酸素不足を解消しようと、体が必死に働こうとするためです。酸素を運ぶために、心臓はより多くの血液を送り出そうと、心拍数を上げ、血管を収縮させます。この結果、血圧が上昇してしまうのです。

高血圧は、自覚症状が出にくい病気ですが、放置すると、血管に大きな負担をかけ続け、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。

 

不整脈

不整脈の中には、自覚症状がほとんどないものもありますが、動悸や息切れ、めまいなどを引き起こすものもあります。また、重症化すると、心不全や脳梗塞などの命に関わる病気を引き起こす可能性もあります。

 

糖尿病

インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込み、エネルギーとして利用するために重要なホルモンです。しかし、SASによって、このインスリンの働きが阻害されてしまうことがあります。

 

SASによって引き起こされる睡眠不足や低酸素状態は、体に大きなストレスを与え、インスリンの分泌量を低下させたり、働きを悪くしたりする可能性があります。その結果、血糖値が上昇しやすくなり、糖尿病のリスクが高まるのです。

 

脂質異常症

脂質異常症は、血液中にコレステロールや中性脂肪などの脂質が過剰に存在する状態を指します。脂質は、私たちの体にとって必要な栄養素ですが、過剰になると、血管の内側に溜まり、動脈硬化を引き起こす原因となります。

 

SASによって、睡眠不足や低酸素状態が続くと、体内のエネルギー代謝が乱れ、脂質が分解されにくくなることがあります。また、SASの人は、肥満やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病を併発しているケースも多く、これらの要因が複合的に作用することで、脂質異常症のリスクを高めていると考えられています。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は死亡につながることもある

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、決して他人事ではありません。大きないびきや無呼吸を伴う病気というイメージが強いかもしれませんが、実は自覚症状が現れにくく、知らないうちに進行しているケースも多いのです。潜在的な患者数は約200万人以上と推定されており、これは日本人全体の約60人に1人がSASを抱えている可能性があるということを意味しています。

SASの恐ろしさは、その影響が睡眠中にとどまらず、日中の生活にも大きな影を落とすことにあります。例えば、日中の強い眠気は、仕事や勉強の効率を低下させるだけでなく、自動車の運転中に襲ってくる場合は重大な事故に繋がりかねません。

さらに、SASを放置すると、心臓や血管に大きな負担がかかり続け、「心筋梗塞」や「脳梗塞」といった命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。これは、睡眠中に呼吸が止まることで、体が低酸素状態に陥るためです。この状態が慢性的に続くことで、血管が傷つき、動脈硬化が進行しやすくなるのです。

また、低酸素状態と睡眠不足が重なることで、体内のホルモンバランスが乱れ、「糖尿病」や「脂質異常症」といった生活習慣病のリスクも高まります。まるで、体が少しずつ蝕まれていくように、様々な病気の引き金となってしまうのです。

ご自身やパートナーのいびき、日中の強い眠気など、気になる症状がある方は、軽く考えずに、まずは専門医に相談することをおすすめします。早期発見・早期治療によって、健康な毎日を取り戻せる可能性があります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治し方・治療方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療は、患者さん一人ひとりの症状や重症度、そして原因に合わせて、最適な方法を組み合わせることが重要です。

多くの方に有効とされているのが、「CPAP(シーパップ)」という装置を使った治療法です。CPAPは、鼻に装着したマスクを通して空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする装置です。

その他、顎の骨格が小さいことが原因で気道が狭くなっている場合には、マウスピースを装着して気道を広げる治療法もあります。これは、就寝時に歯に装着するマウスピースによって、下あごを少し前に出すことで気道を確保するもので、歯科矯正器具に似た役割を果たします。

さらに、扁桃腺肥大やアデノイド肥大が原因の場合は、手術によってこれらの組織を切除することもあります。これは、気道の物理的な障害を取り除くことで、呼吸をスムーズにする効果があります。

このように、SASの治療法は多岐に渡り、どの治療法が適切かは、医師による診察や検査結果に基づいて判断されます。自己判断で治療法を選択せず、まずは専門の医療機関に相談することが大切です。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「夜中に何度も目が覚めてしまう」「朝起きた時に、口の中がカラカラになっている」といった症状はありませんか? もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

近年では、自宅にいながら診察を受けられるオンライン診療も普及しており、SASの相談も可能です。 オンライン診療であれば、病院へ行く時間や手間を省きながら、ご自身のペースで専門医に相談できます。 スマートフォンやパソコンがあれば、場所を選ばずに受診できるのも大きなメリットです。

オンライン診療では、医師に睡眠中の様子や日中の症状について詳しく伝えるようにしましょう。 例えば、「家族に、寝ている間に呼吸が止まっていると言われた」「日中、強い眠気で仕事に集中できない」といった情報は、診断の大きな手がかりになります。 医師の指示に従って、自宅でできる簡易的な検査を行う場合もあります。

一人で悩まず、まずはオンライン診療で専門医に相談してみましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治るのか | 自分でできる対策から治療法まで解説

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、多くの人々に影響を及ぼす深刻な睡眠障害です。

夜間に呼吸が一時的に停止するこの症状は、日中の疲労感や集中力の低下、さらには心血管疾患のリスクを高めることがあります。

本記事では、SASが治るのかという疑問に答えるとともに、自分でできる予防策や日常生活の改善方法、そして医療機関で行われる具体的な治療法について詳しく解説します。

健康的な睡眠を取り戻し、質の高い生活を送るための第一歩を踏み出しましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治るの?完治するの?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、まるでダムが決壊するように、その原因や重症度によって治る可能性もあれば、付き合っていく必要性も出てくる病気です。

例えば、風邪を引いて鼻が詰まっている状態を想像してみてください。この時、鼻で呼吸ができず、口呼吸になったり、いびきをかいたり、ときには呼吸が苦しくなることがありますよね。このような場合は、風邪が治り、鼻詰まりが解消されれば、睡眠時無呼吸症候群の症状も自然と改善していきます。まるで、ダムに詰まった土砂を取り除けば、再び水がスムーズに流れるようになるのと同じです。

しかし、肥満が原因で睡眠時無呼吸症候群になっている場合は、少し状況が変わってきます。肥満の人は、気道の周囲に脂肪が蓄積し、気道が狭くなっています。これは、ストローの周りに粘土をくっつけて、空気の通り道を狭くしてしまうようなイメージです。その結果、空気が通りにくくなり、無呼吸やいびきなどの症状が起こりやすくなります。

このような場合、ダイエットをして体重を減らすことで、気道が広くなり、睡眠時無呼吸症候群の症状を改善できる可能性があります。これは、まるで、ダムの貯水量を減らすことで、水圧を下げ、決壊を防ぐようなものです。しかし、残念ながら、一度狭くなった気道が完全に元に戻るわけではありません。

肥満以外にも、扁桃腺肥大やアデノイド肥大が原因で睡眠時無呼吸症候群を発症する子供たちも多くいます。これらの場合、手術によって扁桃腺やアデノイドを取り除くことで、気道が確保され、睡眠時無呼吸症候群が完治する可能性があります。これは、ダムに設置された余分な水門を撤去し、水の流れをスムーズにするようなものです。

つまり、睡眠時無呼吸症候群の原因が一時的なものであれば、自然に治ったり、生活習慣の改善で治ったりする可能性があります。しかし、肥満などの根本的な原因がある場合は、その原因を解消しない限り、睡眠時無呼吸症候群を完全に治すことは難しいと言えるでしょう。

ただし、睡眠時無呼吸症候群の症状を改善し、健康的な生活を送ることは十分可能です。適切な治療法を選択することで、症状をコントロールし、合併症のリスクを減らすことができます。SASと診断された場合は、自己判断せずに、医療機関を受診し、医師に相談することをおすすめします。

 

自分でできる!睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状を緩和させる方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたり、「もしかしたら自分も?」と不安に思っている方もいるかもしれません。まずは、できることから対策を始めてみましょう。睡眠時無呼吸症候群の症状を和らげるために、自分でできることがいくつかあります。

 

肥満改善

太っている方は、そうでない方に比べて、気道の周りに脂肪が溜まりやすくなります。その脂肪が気道を狭くしてしまうため、呼吸がしにくくなってしまうのです。

適度な運動やバランスの取れた食事を心がけ、体重を減らすようにしましょう。

 

飲酒量を減らす

お酒を飲むと、筋肉がリラックスして、気道が狭くなってしまいます。寝る直前に飲酒すると、その影響で睡眠中の無呼吸が悪化しやすくなります。

これは、お酒が筋肉を弛緩させる作用によって、舌の付け根や喉の奥にある筋肉も緩んでしまい、気道が狭くなるためです。特に、普段からお酒に強い方でも、寝る直前の飲酒は、無呼吸のリスクを高める可能性があります。

例えば、普段はあまりいびきをかかない人が、お酒を飲んだ晩だけひどいいびきをかく、というのはよくあることです。

寝る前の飲酒は避け、飲酒量を控えるように心がけましょう。

 

禁煙

タバコの煙は、気道を刺激して炎症を起こし、狭くしてしまいます。また、タバコに含まれるニコチンは、睡眠の質を低下させる原因となります。

タバコの煙は、気道の粘膜に炎症を起こし、むくみを引き起こします。すると、気道が狭くなり、呼吸がしにくくなってしまうのです。さらに、ニコチンには血管を収縮させる作用があり、血流が悪くなることで、体内の酸素供給が滞りやすくなります。

禁煙は難しいかもしれませんが、健康のためにも、少しずつ減らしていくことをおすすめします。

 

睡眠薬を処方

睡眠薬の中には、筋肉をリラックスさせる効果が強すぎるものがあり、気道が狭くなってしまうことがあります。

睡眠薬の中には、筋肉を弛緩させる作用が強いものがあり、気道の筋肉も緩んでしまい、気道が狭くなってしまうことがあります。

睡眠薬を服用する際は、必ず医師に相談し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に影響を与えないものを処方してもらいましょう。

 

寝るときの姿勢を改善

仰向けで寝ると、舌が喉の方に落ち込みやすく、気道を狭くしてしまうことがあります。

横向きで寝ることで、気道が確保されやすくなり、無呼吸の改善に繋がります。横向きで寝ることに慣れていない方は、抱き枕を使うなどして、楽な姿勢を見つけてみましょう。

 

病院へ!睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治す方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたら、症状の改善や合併症の予防のために、医師の指示に従って適切な治療を受けることが大切です。治療法は、症状の程度や患者さんの状態に合わせて選択されますが、大きく分けて、CPAP療法、マウスピース療法、手術の3つがあります。

 

CPAP療法

CPAP療法は、就寝時に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げておくことで、無呼吸を防ぐ治療法です。CPAPは「シーパップ」と読み、「経鼻的持続陽圧呼吸療法」という治療法の英語の頭文字をとったものです。

例えるなら、空気の通り道である気道が、睡眠中に寝苦しさでつぶれてしまう状態をイメージしてみてください。CPAP療法は、このつぶれた気道に、ちょうど風船に空気を入れるように、空気を送り込むことで、気道の閉塞を防ぎます。

CPAP療法は、睡眠時無呼吸症候群の治療において、最も効果的で標準的な治療法とされています。特に、肥満の方によく見られる、気道の周囲に脂肪が蓄積することで気道が狭くなるタイプの無呼吸に効果があります。

 

CPAP療法のメリット

  • 無呼吸やいびきの改善効果が高い
  • 睡眠の質を向上させる
  • 日中の眠気や倦怠感を軽減する
  • 高血圧や心臓病などの合併症リスクを低下させる

CPAP療法のデメリット

  • マスクの装着感が合わない場合がある
  • 鼻詰まりや口の渇きなどの副作用が出ることがある
  • 治療を継続するために、毎日の装着が必要

 

マウスピース療法

マウスピース療法は、就寝時に装着するマウスピースを用いて、下顎を少し前に出すことで気道を広げ、無呼吸を軽減する治療法です。

マウスピース療法のメリット

  • CPAP療法に比べて、コンパクトで持ち運びしやすい
  • 装着が比較的簡単
  • 鼻詰まりなどの副作用が少ない

マウスピース療法のデメリット

  • CPAP療法に比べて、効果が低い場合がある
  • あごの痛みや歯並びが悪くなるなどの副作用が出ることがある
  • 重度の睡眠時無呼吸症候群には適応とならない場合がある

 

手術

手術療法は、気道を狭くしている原因となっている部分を手術によって取り除き、呼吸をスムーズにすることを目的とした治療法です。扁桃腺肥大や鼻中隔彎曲症など、特定の原因がある場合に有効な治療法です。

手術療法の種類

  • 口蓋垂咽頭形成術(UPPP):のどちんこ(口蓋垂)や軟口蓋の一部を切除し、気道を広げる手術。
  • 鼻中隔矯正術:鼻中隔の曲がっている部分を矯正し、空気の通り道を広げる手術。
  • 下顎骨移動術:下顎を前方に移動させることで、気道を広げる手術。

手術療法のメリット

  • 原因となっている部分を根本的に治療できる
  • 治療効果が永続的に期待できる場合がある

手術療法のデメリット

  • 手術に伴うリスクや合併症がある
  • 全ての睡眠時無呼吸症候群に適応があるわけではない
  • 手術費用がかかる

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療するにはどうすればいい?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法は、患者さん一人ひとりの症状の重さや原因、生活習慣によってオーダーメイドで決まります。専門医による丁寧な診察と検査結果に基づいて、最適な治療法が選択されますのでご安心ください。

睡眠時無呼吸症候群の治療法は様々ですが、大切なのは自己判断せずに、医療機関を受診し、専門医の指導を受けることです。専門医のアドバイスのもと、自分に合った治療法を見つけていきましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「大きないびきが気になる…」「日中、我慢できないほどの眠気に襲われる…」 そのような症状に悩まされていませんか? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性も考えられます。

「もしかして…」と感じたら、まずは医療機関への相談が大切です。 しかし、「仕事が忙しくて、なかなか病院に行く時間がない」「小さな子どもがいるため、病院へ連れて行くのが大変」といった理由で、受診をためらってしまう方も少なくないでしょう。

そんな方々にぜひおすすめしたいのが、オンライン診療です。 インターネット環境があれば、自宅や職場など、場所を選ばずに受診できます。 例えば、会社の昼休みにパソコンから診察を受けたり、お子さんを寝かしつけた後にスマートフォンから相談したりすることも可能です。

オンライン診療では、医師に睡眠時無呼吸症候群の症状や不安なことを相談できます。 例えば、「寝ている時に呼吸が止まっていると妻に言われた」「日中、強い眠気で仕事に集中できない」といった具体的な症状を伝えることで、医師はより的確なアドバイスや診断を行うことができます。

医師が必要と判断した場合は、対面での診察や検査を案内されます。 多くの場合、オンライン診療で問診を受けた後、医療機関で簡易検査を行い、精密検査が必要であれば専門の医療機関を紹介する流れとなります。

オンライン診療は、時間や場所の制約が少なく、手軽に受診できることが大きなメリットです。 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、ぜひオンライン診療も検討してみてください。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査入院とは?治すには入院が必要なの?

 

「最近、どうも疲れが取れない」「日中、強烈な眠気に襲われる」と感じていませんか?もしかしたら、それは睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」のサインかもしれません。

SASは、決して他人事ではありません。成人の約3人に1人が潜在的に抱えている可能性があると言われています。

例えば、こんな経験はありませんか?

  • 「昨日のいびき、すごかったよ!」と家族から指摘される:SASの患者さんの多くは、大きないびきをかきます。これは、狭くなった気道に無理やり空気を送り込もうとすることで、喉の奥が振動するためです。まるで、細いストローで勢いよくジュースを吸うような状態です。
  • 朝起きても、頭がスッキリしない:睡眠中に呼吸が止まることで、脳が酸素不足に陥り、質の高い睡眠が得られません。結果として、起床時の頭痛や倦怠感を引き起こすことがあります。
  • 日中の会議中、睡魔に襲われる:SASの患者さんは、日中に強い眠気や集中力の低下を感じることがあります。これは、睡眠不足が慢性化しているためです。

これらの症状に心当たりがある方は、SASの可能性があります。 SASは、適切な治療を行わないと、高血圧や糖尿病、心臓病などのリスクを高めることが、近年の研究で明らかになってきました。早期発見・早期治療が重要です。ぜひ、医療機関を受診して相談してみましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある場合は検査入院が必要?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断には、精密検査が必要です。多くの場合、この精密検査は一晩病院に泊まって行われます。睡眠中の呼吸の状態を詳しく調べるためです。ですが、現在は精密検査も自宅でできるようになりました。つまり、必ずしも入院が必要ではないということです。

検査入院が必要かどうかは、患者さんによって異なり、一概には言えません。日中の眠気や倦怠感といった自覚症状の程度、肥満や高血圧などの合併症の有無、そして簡易検査の結果などを総合的に判断します。

 

一般的な睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査の流れ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査は、まるで探偵が事件を解決するような、段階的なプロセスを経て行われます。

 

① まずは「手がかり」を探す「簡易検査」

最初のステップは、自宅でできる簡易検査(PG検査)です。これは、指に装着する小さな機械が、睡眠中の呼吸や血中酸素の状態を記録します。例えるなら、指先にいる小さな探偵が、寝ている間の体の変化を観察してくれるようなものです。この検査でSASの可能性が示唆された場合、より精密な検査に進みます。

 

② より徹底的に検査する「精密検査」

精密検査は脳波や心電図、呼吸の状態など、様々な角度から体の状態をモニタリングします。今までは、1泊入院して行う検査が主流ではありましたが、現在は自宅でも可能となり、より利便性が増しました。

最近の研究1では、成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の診療ガイドラインの質を評価しており、検査の重要性も強調されています。適切な検査と診断は、患者さんにとって最適な治療法を選択する上で非常に重要です。

 

『自宅でできる簡易検査』と『検査入院』の違い

「自宅でできる簡易検査」は、文字通り自宅で手軽にできる検査です。指に洗濯バサミのような小さな機械を挟んで寝るだけで、睡眠中の呼吸の状態(呼吸が止まっていないか、いびきがうるさくないかなど)を測ることができます。費用も比較的安く、検査結果が出るまでの時間も短いというメリットがあります。

しかし、これはあくまでも簡易的な検査です。精密な検査結果が出ない場合があり、SASの確定診断には不向きです。

一方、「検査入院」は、病院に一晩泊まって、より詳しい検査を受ける方法です。脳波や心電図、呼吸の状態などを同時に測定することで、SASの重症度や原因を詳しく調べることができます。

この検査入院は、より正確な診断結果を得ることができるというメリットがある反面、費用が高額になりやすいことや、入院の手間がかかるというデメリットもあります。

前述したように、今では、この検査入院と同様の検査が自宅でできるようになったため、わざわざ入院する必要性はなくなったと言えます。

検査を受ける際には、医師に相談して、自分に合った検査方法を選びましょう。

 

検査入院の費用

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査入院。一体いくらかかるのか、不安になりますよね。費用は、入院日数、個室か相部屋かによって変わります。

精密検査自体は、保険点数が定められており、概ね約1万〜3万程度となります。

これらの検査費用は、健康保険が適用されます。3割負担の方であれば、費用の3割を負担することになります。仮に検査費用が10万円だった場合、自己負担額は3万円になります。

しかし、高額な医療費がかかった場合には、高額療養費制度を利用することで、自己負担額をさらに抑えることができます。これは、一定額以上の医療費を支払った場合に、その超過分が払い戻される制度です。

 

検査入院の流れ

ここでは検査入院の流れを具体的にイメージしやすいように、病院での1泊2日を例にお話していきます。

まずは病院で入院の手続きを済ませます。

睡眠中の脳波や呼吸状態、心拍数、血中酸素濃度などを測定するためのセンサーを体に装着します。 これらのセンサーを通して、睡眠中に身体で何が起きているのかを詳しく調べます。

検査後はセンサーを取り外し終了です。

当日には検査結果はでないため、結果を聞きに外来受診が必要なケースがほとんどです。

検査結果に基づいて、睡眠時無呼吸の重症度やその後の治療方針(CPAP療法など)について説明を受けます。

睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、自宅での生活改善のアドバイスも受けられます。 疑問や不安なことがあれば、遠慮なく医師や看護師に相談するようにしましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合はオンライン診療へ

「最近、寝ている間の呼吸がおかしいって家族に言われた…」「日中、強烈な眠気に襲われることがある…」と感じていませんか?もしかしたら、それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。

SASは、文字通り睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。例えるなら、寝ている間に体が「電池切れ」を起こしてしまい、呼吸をすることを忘れてしまうような状態です。そして、この状態が長く続くと、高血圧や糖尿病などの深刻な病気を引き起こすリスクも高まります。

そこで、近年注目されているのがオンライン診療です。仕事や家事などで忙しい方でも、自宅にいながら専門医に相談することができます。

例えば、「仕事で疲れてしまって、なかなか病院に行く時間がない…」という方でも、オンライン診療であれば、空いた時間にスマホやパソコンを使って気軽に相談できます。これは、まるで家にいながら専門医に往診してもらっているような感覚と言えるでしょう。

オンライン診療では、あなたの症状を詳しくヒアリングし、SASの疑いがあるかどうかを判断します。さらに、自宅でできる簡単な検査キットをご紹介したり、状況に応じて医療機関での検査をご案内したりすることも可能です。

「病院に行くのはちょっと気が引ける…」「まずは、どんな病気か知りたい…」という方は、ぜひオンライン診療をご活用ください。

簡易検査、精密検査ともに自宅でできるため、入院する手間はなくなるかもしれませんね。

 

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参考文献

  • Xu X, Peng Q, Meng L, Yang H, Wang Y, Luo Y, Dong M, Wang C and Wang M. “Quality assessment of clinical practice guidelines for adult obstructive sleep apnea: A systematic review.” Sleep medicine 118, no. (2024): 16-28.

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は何科を受診すればいい?

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いを感じて、「受診してみようかな?」と考えている方もいるかもしれません。

普段かからない診察だから何科に受信すればいいかわからないかと思います。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診察は呼吸器内科、耳鼻咽喉科、内科、オンライン診療(1番おすすめ)でできます。

どちらでも診察はできますが、それぞれ特徴があるので本記事で解説を行います。

睡眠時無呼吸症候群は決して珍しい病気ではなく、放置すると様々な病気のリスクを高めます。少しでも気になる方は、医療機関への受診をお勧めします。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療は何科?それぞれの特徴も紹介

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたり、その可能性を指摘されたりすると、一体どの診療科を受診すれば良いのか迷ってしまいますよね。この章では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療を行う主な診療科と、それぞれの科の特徴について詳しく解説していきます。

 

呼吸器内科

呼吸器内科は、肺や気管支など、呼吸に関わる臓器の病気を専門的に扱う診療科です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気なので、呼吸器内科が専門的に診療を行います。

呼吸器内科医は、肺の機能検査や睡眠中の呼吸の状態を詳しく調べる検査(PSG検査など)を行い、SASの重症度を評価します。

 

  • メリット
    • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に精通した医師が多い。
    • 検査から治療、その後の管理まで一貫して受けることができる。
    • CPAP療法などの機器治療にも対応している
  • こんな人におすすめ
    • いびき、無呼吸、日中の眠気など、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の典型的な症状がある人
    • 呼吸器系の持病がある人
    • 専門的な検査や治療を受けたい人

 

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、耳、鼻、喉の病気を専門的に扱う診療科です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の中には、扁桃腺肥大やアデノイド肥大、鼻中隔彎曲症など、耳鼻咽喉科的な要因で発症するケースもあります。

例えば、鼻中隔彎曲症があると、鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸になりがちです。この状態が続くと、気道が狭くなり、SASのリスクが高まると考えられています。

  • メリット
    • 鼻や喉の構造的な問題を改善する手術など、根本的な治療を受けられる場合がある。
  • こんな人におすすめ
    • 鼻づまりがひどい人
    • 扁桃腺やアデノイドが大きいなど、喉の奥が狭い人

 

内科

内科は、体の様々な臓器の病気を幅広く診る診療科です。

最近では、内科の中でも、生活習慣病や睡眠障害に力を入れているクリニックも増えています。内科では、SASの原因として考えられる生活習慣病の有無を調べたり、他の病気が隠れていないかなどを総合的に判断します。

  • メリット
    • 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を合併している場合、まとめて相談できる。
    • 他の病気の可能性も考慮して、総合的に診察してくれる。
  • こんな人におすすめ
    • 高血圧や糖尿病などの生活習慣病を持っている人
    • 健康診断で睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いを指摘された人
    • まずは、気軽に相談に乗ってほしい人

 

オンライン診療

オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンなどを使い、ビデオ通話で医師の診察を受けられる診療方法です。

最近では、オンライン診療に対応しているクリニックも増えてきているので、上手に活用してみましょう。

  • メリット
    • 自宅にいながら診察を受けられるので、通院の負担を軽減できる。
    • 仕事や家事などで忙しい人でも、受診しやすい。
  • こんな人におすすめ
    • 病院に行く時間がない人
    • 近くに睡眠時無呼吸症候群(SAS)を診療している病院がない人
    • まずは、気軽に相談に乗ってほしい人

 

おすすめは気軽に受診できるオンライン診療

近年、スマホやパソコンで気軽に医療機関に相談できるオンライン診療が注目されています。睡眠時無呼吸症候群の診断は、問診や検査が必要となるため、オンライン診療だけでは完結しない場合もあります。

しかし、例えば「大きないびきが気になる」「日中、強い眠気に襲われる」といった症状がある方は、まずオンライン診療で医師に相談してみてはどうでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群の治療では、CPAP(シーパップ)という、鼻に装着して空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする装置を使うことが一般的です。オンライン診療では、CPAPの使用方法や効果、注意点などを詳しく説明してもらうことができます。

また、「CPAPマスクのサイズが合わなくて困っている」「治療を始めてから、口が渇きやすくなった」など、治療中の疑問や不安を気軽に相談することも可能です。

さらに、症状の経過観察もオンライン診療で行うことで、通院の負担を軽減できる場合があります。

ただし、オンライン診療に対応していない医療機関もあるため、事前に確認が必要です。

オンライン診療は、忙しい方や外出が難しい方にとって、睡眠時無呼吸症候群の治療をスムーズに進めるための、心強い味方と言えるでしょう。

当院でも、オンライン診療を使用したSASの治療を行っています。

以下から予約をしてみましょう。

 

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参考文献

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法 | 改善するための治し方・対処法

 

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と診断されたあなたは、きっと不安な気持ちでいっぱいでしょう。毎日使う医療機器や生活習慣の見直し…治療に積極的になれない方もいるかもしれません。

確かに睡眠時無呼吸症候群の治療には、ご自身である程度の努力が必要です。しかし、治療を続けることで、仕事で本来の力を発揮できるようになったり、他の病気のリスクを減らせる可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群の治療は、日々の生活を改善するだけでなく、未来の健康を守るための投資と言えるでしょう。専門の医師と相談しながら、あなたに最適な治療法を見つけていきましょう。

 

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治療すれば治るもの?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、高血圧や糖尿病のように、残念ながら完治する病気ではありません。

しかし、適切な治療を続けることで、これらの病気と同様に症状をコントロールし、健康的な生活を送ることができます。治療によって、無呼吸やいびきの回数を減らし、日中の眠気などの症状を改善できる可能性があります。

例えば、SASの治療でよく用いられるCPAP(シーパップ)という機械は、鼻にマスクを装着して空気を送り込み、気道を広げて呼吸を楽にする効果があります。例えるならば、空気の力でへこんだ風船を膨らませるように、狭くなった気道を広げてくれるのです。適切に使用することで、無呼吸の状態を改善し、睡眠の質を高めることができます。

しかし、SASは生活習慣と密接に関係しているため、治療と並行して、生活習慣の改善に取り組むことが重要です。肥満の人は体重を減らす、飲酒や喫煙を控える、寝る前の食事を避ける、など、規則正しい生活を心がけることで、SASの症状を改善し、再発を予防することができます。

また、最近の研究では、GLP-1受容体作動薬という糖尿病の治療薬が、SASの症状改善にも効果があることが示唆されています。この薬は、食欲を抑制し、体重を減らす効果があるため、肥満を伴うSASの患者さんにとって新たな治療選択肢となる可能性があります。

SASの治療は、病気と上手に付き合っていくための第一歩です。専門医の指導のもと、自分に合った治療法を見つけ、健康な生活を目指しましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたら、治療を開始することが大切です。

 

CPAP(シーパップ)療法

CPAP療法は、SASの治療のまさに”王様”と言えるほど、一般的な治療法です。イメージとしては、就寝時に鼻に装着したマスクが、まるで”空気のスプリント”のように、気道を広げて無呼吸を防いでくれます。

CPAP療法は、重症のSASにも効果を発揮し、多くの場合、症状の改善や消失に繋がります。

参考:睡眠時無呼吸症候群のCPAP(シーパップ)治療とは?

 

マウスピース(口腔内装置)療法

マウスピース療法は、就寝時に装着するマウスピースが、下あごを少し前に出すことで気道を広げ、無呼吸を予防する治療法です。例えるなら、”アゴを優しく支える小さな添え木”のようなものです。

CPAP療法に比べて、比較的小さく、携帯にも便利なので、旅行や出張が多い方にもおすすめです。

 

手術による治療

SASの手術療法には、鼻やのどの気道を広げる手術や、あごの位置を矯正する手術など、様々な方法があります。これは、言わば、”気道のリフォーム”とでも言うべき治療法です。

手術療法は、CPAP療法やマウスピース療法で効果が得られない場合や、鼻中隔彎曲症や扁桃肥大など、生まれつき気道が狭いなどの問題が原因でSASを発症している場合に検討されます。

 

生活習慣の改善

SASの治療には、生活習慣の改善も重要です。肥満はSASのリスクを高める大きな要因の一つです。

 

具体的には、次のようなことに気をつけましょう。

  • 減量: 肥満は、まるで気道に”脂肪の枕”を乗せているような状態です。体重を減らすことで、気道が広くなり、呼吸が楽になります。
  • 禁煙: タバコは、気道を狭くするだけでなく、炎症を起こしやすくするため、SASのリスクを高めます。禁煙は、気道への”悪影響を取り除く”という意味で、非常に重要です。
  • 飲酒: アルコールは、筋肉を弛緩させるため、気道が狭くなりやすくなります。飲酒は、”気道を休ませる”ためにも、控えめにしましょう。
  • 睡眠薬: 睡眠薬の中には、気道の筋肉を弛緩させるものがあり、SASの症状を悪化させる可能性があります。睡眠薬を服用している場合は、医師に相談しましょう。
  • 睡眠姿勢: 仰向けで寝ると、舌根が気道を塞ぎやすくなるため、横向きで寝るようにしましょう。横向きで寝ることは、”気道を確保するための寝姿勢”と言えるでしょう。

これらの生活習慣の改善は、SASの治療だけでなく、健康的な生活を送る上でも重要です。SASと診断された方は、医師の指導のもと、生活習慣の改善にも取り組んでいきましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療することで治まるリスク

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、単なる「いびきがひどい」だけの問題ではありません。まるで、心臓という名のポンプに、何度も電源を入れたり切ったりするような負担をかけている状態といえます。

SASを放置すると、心臓は酸素不足に陥り、心筋梗塞や不整脈のリスクが高まります。これは、高血圧や糖尿病のリスクを高めることにもつながります。

例えるなら、SASは体の中で静かに時限爆弾のように潜んでいるようなものです。自覚症状が少ないため、多くの人は自分がSASだと気づいていません。

しかし、治療によってこの時限爆弾のスイッチを切ることができます。治療により、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを抑制できるという研究結果も出ています。

ある研究では、治療を受けた重症SAS患者さんは、治療を受けていない重症SAS患者さんに比べて、心血管イベントの発症率が減少したという結果が出ています。

これは、心臓への負担を軽減することで、心臓病のリスクを減らすことができるということです。

さらに、治療によって日中の眠気や集中力低下も改善されるため、交通事故のリスクを減らすことにもつながります。

SASは決して軽視できない病気です。しかし、適切な治療を受けることで、これらのリスクを減らし、健康的な生活を取り戻すことが期待できます。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療はまずオンライン診療へ

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれないけど、治療って大がかりなのかな…」「仕事が忙しくて、なかなか病院に行く時間がない…」 そんな風に感じていませんか?

実は、SASの治療は、まずオンライン診療からスタートすることも可能です。近年、スマートフォンやパソコンを使って自宅から気軽に医師に相談できるオンライン診療が普及しつつあります。

例えば、次のような患者さんにとって、オンライン診療は大きなメリットがあります。

 

  • 会社員Aさんの場合: 忙しい毎日で、病院に行く時間がなかなか取れないAさん。オンライン診療であれば、通勤時間や休憩時間などを利用して、診察を受けることができます。
  • 子育て中のBさんの場合: 幼いお子さんがいるBさんにとって、病院までの移動や待ち時間は大きな負担です。オンライン診療であれば、自宅で落ち着いて診察を受けることができます。

 

オンライン診療では、SASの症状や治療法についての説明はもちろん、検査の予約や治療開始後の経過観察、治療に関する疑問点の相談なども行えます。

もちろん、オンライン診療だけで全てが完結するわけではありません。症状によっては、対面での診察が必要になる場合もあります。

しかし、オンライン診療をうまく活用することで、時間や場所の制約を減らし、よりスムーズに治療を進めることが期待できます。まずは気軽にオンライン診療を利用して、SASの治療について相談してみましょう。

これは、あくまでも対面診療を補完するものであり、症状によっては対面での診察が必要になる場合があります。しかし、オンライン診療をうまく活用することで、時間や場所の制約を減らし、よりスムーズに治療を進めることができます。まずは、気軽にオンライン診療を利用して、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療について相談してみましょう。

 

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